亜空間怪獣 クラウドス

 太陽黒点の異常活動により、電離層に発生した巨大なプラズマ空域。そこに開いた亜空間トンネルを通ってやってきた怪獣。エリー談によれば、「見た目はナンですが、際立った攻撃特性はないようです」。熟睡中に亜空間を越えてきてしまったため、地球に居ることに気付いていない。

 「クラウドス」の命名は、「一度でいいから怪獣の名前をつけたかった」トミオカ長官による。

 睡眠中は質量が減り、覚醒時は質量が増える性質を持つ。これは、体内でプラズマが生成と消失を繰り返していることによる。耳のように見える部分が実は鼻だったという、地球上の動物の概念を当てはめられない顔面構造をしている。

 覚醒時は、ウルトラマンマックスのパワーが通用しないほどの重量になる。

 第20話 怪獣漂流に登場。

チェックポイント!

 飛来してただ寝ているだけ。しかし、存在自体は都市部の生活に重大な影響をもたらす。この図式は、ウルトラマン第34話「空の贈り物」に登場のスカイドンによく似ている。

 スカイドンは、元々超重量級の怪獣として登場し、その重さがストーリーの中心となったが、クラウドスはそこから一歩進んで、重量の変化がストーリーを動かすという図式になっている。スカイドンと異なり、防衛チームやウルトラマンの攻撃も全く受けないばかりか、飛来元にちゃんと帰してもらった幸せな怪獣だ。