空間移動宇宙人 ターラ星人

 かつてターラ星は、食糧不足の飢えた惑星であった。食糧を求めて宇宙を探査した彼らは、転送ゲートを開いて古代の地球に降り立ち、食糧を分け与えられた。地球人とは友好関係を築いていたが、地球の争いの歴史を見た彼らは、強い力で導くという信念のもと、神として降臨しようとした。だが、それはウルトラマンマックスによって打破され、飢えた惑星に戻らざるを得なくなり、故郷は遂に滅びの道をたどってしまう。

 ターラ星人の一人はその復讐のため、転送ゲートをパズル状の石版に封印。そのパズルを解く者、つまりM78星雲人が出現するのを、永きの間待っていた。

 ターラ星人自体は、それほど優れた戦闘力を持つわけではなく、戦力としてギルファスが欠かせない。(演:アレクサンダー大塚)

 第19話 扉より来たる者に登場。

チェックポイント!

 転送ゲートで出現し、縄文または弥生時代の頃の地球人とコンタクトしていたという、アメリカ・SFTVドラマシリーズの傑作「スター・トレック」を思わせる設定が秀逸なターラ星人。過去のシリーズを見渡しても、これほど外見、行動パターン共に「スター・トレック」的な宇宙人は珍しい。

 しかしながら、やはりウルトラシリーズ。「スター・トレック」ならば外交的手段が描かれることだろうが、地球に仇成す者として容赦なく抹殺される。立場を熟慮すると、結構気の毒な宇宙人ではある。