時間の関係でどうしても当ブログの優先度が下がってしまうのですが、今回はモチベーションをさらに下げるような出来だったと思います。
折角のワイズルー退場譚なのに、なんだこれは…。
ファントムマイナソー
「オペラ座の怪人」を意識した劇場のマイナソーといったところ。「デンジマン」のフイルムラー等々、ヒーローを劇中劇に巻き込んで幻惑するパターンは昔からあるわけですが、今回は巻き込んだヒーローをシナリオどおりに動かすという趣向でした。
この巻き込み方がどうも今一つ。
確かに、メルトとトワによる、かなり練習したであろうキレッキレのダンス(衣装もなかなかの恥ずかしさ・笑)、棒読みから徐々に本気度が上がっていくカナロとアスナによる「ロミオとジュリエット」など、ビジュアルとしての見所、シチュエーションの面白さといった部分では突出した魅力を放っていますが、如何せんどれも尺が長すぎて何を見せられているのか、こちらが困惑するような場面設計。
難を逃れたコウとバンバによる、頭を使ったマイナソー探索といった美点はあるものの、そこから先はクレオンのミスがなければ逆転できなかったという流れになっていて、偶然に助けられる必然性の薄さで納得感も低かったわけです。
巨大化してからもあっさり片付けられてしまいますし、生み主は何故かバンバに妙な言説で説教されてましたし、様々なシーンでテンションを下げられてしまいます。
ワイズルー
エンターティナーを自称する彼ならではの幕引きだったかと言えば、それは断然「否」ではないでしょうか。緑川光さんの熱演がなければ評価はマイナス点ですよ。
マイナソーを出さずに、どうせならワイズルー渾身の劇場仕立てとして、ワイズルーが主役として振る舞うのが筋ではないでしょうか。終幕のみにコウとの決闘が待っているというのでは、不憫過ぎます。
「死なずに消えゆくのみ」という美学を以て退場するシーンは美しかったと思いますが、これもマイナソーの仕掛けた大袈裟な舞台装置の残滓が余計なテイストを付け加えていて、折角クレオンに感情移入しかけた視聴者が、妙な笑いでその感情を引き剥がされるという結果になってしまいました。
これ以前に、ここで退場させて良かったんですかねぇ…? まあタンクジョウやガチレウスのような前例もあるので、どこかで蘇るかも(笑)。
うい、突然の海外逃亡
大人の事情なのでしょうか…?
異様なハイテンションでアメリカに旅立ってしまいましたが、違和感バリバリでしたね。
次回
というわけで、これ以上の感想はひねり出しても出て来ないので、次回に目を向けることとします。
永井大さんが戦隊に帰還!! マスターブラック、ちゃんと出てくるとは思っていなかったので、嬉しいですね。
演出としては、突然の空間転移や、愉快犯的な犯行(?)など、宇宙刑事シャイダーを思わせるところがあって、個人的には好きな展開でした。
しかし何故、悲恋物の古典をバイブルにしているのだカナロ・・・。
ワイズルーについては、これで退場ではないと思っています。前回のクレオンとのやり取りもそうですが、メタなことを言うと、公式サイトで緑川さんの卒業が発表されてなかったので。
マスターブラックの永井さんには、テンション上がりましたね!これは、マスターたちとナダのエピソードゼロを期待せざるを得ない・・・!
さらにキラメイジャーの情報も解禁になって、特撮出身の役者さんや、豪華声優陣に期待が高まっています。キラメイジャーという微妙なネーミングも、しばらくすれば慣れるんでしょうねー。
今回のワイズルーの退場劇(?)ですが、ここまでやるなら、むしろ徹底して舞台劇として押し通しても良かったような気がしました。
で、こんな内容であと1ヶ月なんですよね(う~む)
まあ、リュウソウジャーらしいと言えば、そうなんですけど・・・
それよりも、とにかく来週のタイムレンジャーこと永井大さんの登場は嬉しいですね~
どんなマスターブラックを見せてくれるのか、ほんと~に楽しみです。
ちょっとわき道にそれますが、エースのジョーこと宍戸錠さんが亡くなられました。
自分にとっては、スターウルフのキャプテンジョウが印象的でした。
作品自体は人気が出ず、打ち切りになりましたが、当時の円谷プロの技術力を存分に見せてくれた作品でした。
戦隊もそうですが、ああいうベテランの方がいると作品が引き締まりますね。
それではまた
初めてコメントします。
SirMilesさん、今話のリュウソウジャーを見て、気分を害してしまったのですね……お察しします。
私もそうです。最近のリュウソウジャーには、疑問に思う所が少なくありません。指摘を始めると多くなりすぎるので、2点に絞ると「1年を通したストーリーの構成がメチャクチャ」「マジメにやらなければならない所でふざける」所ですね。今話にしても、レギュラー敵幹部の退場劇ですから、もっと真剣に見せて欲しいものですよね。
いい所もあるにはあるんです。小林義明監督を彷彿とさせる、演劇をモチーフにした演出とか。戦隊メンバーの気合の入った演技とか。そういういい所が、悪い所が出てきて台無しになっているのがもったいない……。
あとは箇条書きです。
・第2幕で、カナロとアスナが毒薬と「倒れるほど激辛のガチンコドリンク」をすり替えて飲むのは、私にはすぐに読めました。もっとひねって欲しいですね。
・第2幕の逆転劇が、クレオンの手による全くの偶然だったのは残念です。リュウソウレッドは台本を見てトリックに気付いたのですから、レッド自らが台本の問題の部分を破って欲しかったです。
・戦死したレギュラー敵幹部が復活した例としては、「百獣戦隊ガオレンジャー」のハイネスデュークがあります。地獄からツエツエを呼び戻した際に、3体とも地獄から復活し、再び倒された後、亡骸が融合してラスボス・センキになるという……。
・前半のパートの、カナロたちが恋愛の本を参考に読むシーンで、メルトがアスナに「恋とカレー」というタイトルの本を渡すのですが、この本の著者が、太陽戦隊サンバルカンでバルパンサーに変身する「豹朝夫」だったこと、気付きましたか?机に積みあがっていた本では、他にも、「海よりも深く 鮫島欣也(バルシャーク)」「激走する愛 陣内恭介(レッドレーサー)」といったものがありました。
ういちゃん、2週間出演無しで久々と思ったらものの数分での退場劇。心なしか顔がふっくらしていると見えたのは何かの薬の副作用、とかじゃないことを願います。
最後まであと少しなので、一緒に走り抜けてほしいです。
ここんところ、ドルイドン側の空気が重い!って感じです。やはり良くも悪くもクレオンがムードメーカーなんですよね。それなのに先週は自身の立ち位置、今週はワイズルー様の進退、と弾ける要素無し、が影響デカいと思いました。
ストーリー展開については管理人さんの言う通りの感想で、これは小さいお友達目線で見ても楽しめないぞ、という感じです。
そういえば前回のコメント後にツィッターでバンバ兄さんのツィートを見てしまったのですが「13話でフラグが立っているとは・・・」
13話って何だっけ?とググって見て、あ、なーるほど。って納得しました。
こういう楽しさは色んな歴史を積み重ねた大きなお友達の特権、と声に出さずに噛み締めてニヤニヤしておきたいです。