ドラクエっぽいサブタイトル。ちゃんと天空の神殿が映像化されていて、凄いなぁと思った次第です。
コウとカナロのコンビが辿る展開も文字通りRPGっぽく、あくまで現社会を舞台にしている他のメンバーの激戦と並行して対比させることで、独特の世界観を描き出していました。
カリブディスマイナソー
実はカリブディスという怪物を知らなかったのですが、渦潮の怪物なんですね。台風の語源となったテュポンとかと同じような感覚でしょうか。
何と今回は、後のないガチレウスが自ら生み主となったマイナソーで、水を吸収して攻撃エネルギーにするという能力を持っています。実にそれだけなので、シンプル・イズ・ベスト、分かりやすい危機とその阻止という攻防戦に絞られることになり、基本的に二つの話が並行している今回のプロットに見やすさを与えていました。
頭から水を吸収していたので、最初は河童かと思いましたよ(笑)。その少しばかりコミカルな出で立ちから受ける印象よりも、ずっと強力だという意外性も良く、魅力的な怪物になりましたね。
ちょっと惜しいなと思ったのは、ガチレウスを全力で倒せば生み主が消えることになるので、コウとカナロが帰ってきた時点で総力戦を仕掛ければ良かったのに…と思ってしまったところです。マイナソーがタイムリミット戦を仕掛けているわけでもなかったので、ちょっと引っかかりましたね。
ガチレウス
プリシャスを相手に全く逆らえない状態のガチレウス。弱体化も著しいとはこのことですね…。恐らくは力だけの勝負だとガチレウスが勝ってしまうのではないかと推察されますが、どうも突出した頭脳も力もないという雰囲気の、気の毒な敵キャラになってしまいました。
今回の白眉は、自ら生み主となったことで、ガチレウスが弱っていく…わけではなく、クレオンの言葉責めでマイナスエネルギーを大量に発生させる場面があること。
実はガチレウスがメンタル弱いのか、クレオンがドSなのか…分かりませんが(笑)、まあクレオンの鬱憤が一気に吹き出したという点でも見逃せないシーンになりましたね。本当に後がない感じのガチレウスには哀愁が漂っていました…。
天空の神殿
コウとカナロに与えられた試練は、まずティラミーゴとプテラードンの化身を倒すこと。そして、ディメボルケーノの禅問答に答えること。「使命と仲間、いずれを選択するか」という問いに、コウは仲間、カナロを使命と答えます。このあたり、両者のポリシー(そして辿ってきた道)を垣間見た思いがします。
秀逸なのは、仲間を取ったコウと使命を取ったカナロが対決し、どちらが強い選択であるかを競わせるという最終試練でした。この展開は精神性の極致でありながら、そこにアクションをもれなく持ち込むという、アクロバティックな発想だと思います。
素面アクションも大充実で、困難なアクロバットに関しては適切にスタンドインを用いながらも、高難度の立ち回りは本人たちで行われ、非常に見応えあるバトルになっていました。さすがは坂本組。マイナソーと戦う他のメンバーにも素面アクションがしっかり割り当てられていて、その完成度もまた高いものでしたね。
結論として、仲間も使命も双方にとって必要なものであり、思いが一つであることを告げることになります。リュウソウカリバーを入手できる条件を二人で満たしたことにより、逆転劇へと突入するわけです。
ノブレスリュウソウジャー
性格にはノブレスリュウソウレッドとノブレスリュウソウゴールド。リュウソウカリバーによるパワーアップです。その能力のほどは凄まじく、巨大戦で苦戦するキシリュウオーを差し置いて、撃破してしまうほどでした。ちょっとした反則ですけど、等身大戦と巨大戦をシームレスに展開する企画意図には、最も即した形になっていたと思います。
リュウソウカリバーが一本しかないので、スイッチしていくのも面白いところ。前述のとおり、完全にガチレウスをターゲットにして欲しかったところですが、まだまだ退場させるには惜しいというところでしょうか。
ユノ
劇場版に登場したキャラクターということで、私は初めて拝見(笑)。バックボーンが分かるように、カナロの立場を利用してちゃんと説明セリフがあるのは良かったですね。
ラスト、ユノを思い出すカナロでしたが、本来ユノの「これからが本当の試練」という発言が引っかかる場面なのに、一目惚れしたかのように見えてしまったのは演出の失敗か芝居の失敗か(笑)。アスナがユノに再会できないことを残念がるカットの直後だったので、余計に勘違いを誘ってしまったような気がします。
次回
恒例のクリスマス編。さて、総集編なのか、意外な重要エピソードなのか…。小松彩夏さん登場ということで、俄然楽しみになって参りました。
後がないガチレウスですが、まだ後がありましたね(苦笑)
てっきり退場かと思いましたが、意外としぶとい。
ただ、ガチレウスの場合、同じようなパワー系のタンクジョウが先にいたので、差別化が弱いのも事実ですね。
というか、リュウソウジャーって敵側がやっぱり印象弱いんですよ。
唯一、印象に残るのがタンクジョウだったんですけど(既に退場してるし・・・)
で、恒例のクリスマス編、次の戦隊の情報もちらほら出てますが、ラストに向けて盛り上がりを期待したいですね。
それではまた
ガチレウス、やっぱり後がなかったですね(39話)。しぶとい割には…でしたが。
幹部の個性という面で、ワイズルーを超える者が居ないというのがイマイチなんでしょうね。
次の戦隊の情報、私も見ましたが、シンプルかつきらびやかで面白いデザインでしたね。設定としてはもう付いて行くのが精一杯という感じもしますが…(笑)。
ゲストのきたりえさん、劇場版のゲストだったんですね。今更ながら見に行けなかったことが惜しいです。AKB関連で数少ない、顔と名前が一致する方なので。苦笑
今回は演者さんたちの素面アクションが盛り沢山で、その動きにも成長と感動を感じてしまいましたが、それよりなによりアスナの表情にやられてしまいました。鼻にお弁当を付けた笑顔も、ユノに会えないと分かった時の不貞腐れた顔もしっかりと気持ちが伝わってきて良かったです。
クレオンのガチレウスへの言葉責めは普段受けてるパワハラの恨み爆発、って感じですけど元々クレオンは口が悪いですからね。言われる通り「ドS」だと思います。笑
次回はクリスマスですか。今年は例年以上に仕事で負荷が掛かり会社へ泊まり込むなどでコメントが遅れていますがココを乗り越えたら楽になれると思うと楽しみです。
最近、AKB関連は全然わからなくなってしまいました。むしろ坂道の方が分かる感じです(笑)。
アスナの表情の豊かさは、前年の工藤さんとはまた違う感覚のバラエティ感なんですよね。実にいいですね。
頂いているコメントですが、私の方が記事自体を遅らせてしまっているので、大変申し訳ないです。
基本、劇場版とTVシリーズはパラレルな場合が多いので、ユノのゲストは意外でした。(坂本監督のシュミのような気もしますが・・・)。
さすがにネタバレもOKでしょうから、ちょっと解説しますと、ユノはリュウソウ族とドルイドンがガチにやりあっていた恐竜時代の人物で、自分が生み出したマイナソーの能力で現代にやってきて、リュウソウジャーと出会うという展開で、佐野史郎さんの娘役です。んで、その佐野さんが過去でガイソーグを創ったという設定で、ご本人もガイソーグに変身するラスボスです。・・・なので、劇場版を踏まえての流れになると、コウたちがガイソーグに無反応というのは、辻褄が合わなくなってしまうワケで・・・。まあ、後付設定にとやかく言うのも野暮だとは思うのですが・・・。
ノブレス状態は、まさに「騎士」と言った出で立ちで、文句なしのビジュアルでした。レッドのパワーアップが重なりすぎ?とも思いましたが、マントのデザインからみても、ゴールドの強化フォームがメインなんでしょうね。最近のカナロは良いことなかったからなぁ・・・。
劇場版の解説ありがとうございます! ガイソーグの扱いがかなりあちこちの整合性について足を引っ張ったということでしょうね…。ナダの件でなんとなくイイ話っぽく終わりましたが、ホント、何だったのか。
ノブレスのマント姿は素晴らしく格好良かったですね。マックスはちょっとやり過ぎな気がしますけど、ノブレスは戦隊として順当なパワーアップ形態と納得が行きます。
え~と、仕事の関係上、今年中には、もう、こちらに来られそうにないので、一足お先にご挨拶させていただきます。
本年もお忙しいなか、楽しい記事をありがとうございました。来年の新戦隊の情報も出てきていますが、無理のない範囲で続けていただけると嬉しいです。
それでは、みなさま良いお年を~~~~!
ご丁寧にありがとうございます。本来ならば39話にご挨拶いただくところを、私が遅らせまくったので…。
来年度の戦隊ですが、正直なところ毎話は無理になってしまいそうです。
残念ながら不定期になるかと思いますので、ちょくちょく覗きに来て頂けたら幸いです。