いい話。トワの成長振りが余すところなく表現されていて爽快です。
ゲストヒロインのポジショニングや演出も、子供番組の範疇を軽く超えている感じ。今シーズンはこういう小品の方が光るんですよね。
シルフマイナソー
何となくミラーモンスターのような雰囲気を持つマイナソー。シルフは風の属性を持つ妖精とされることが多いのですが、今回のマイナソーも疾風をイメージしていましたね。疾風の騎士たるトワの対戦相手として、これほど妥当な設定もありませんが、なんと等身大戦でこのマイナソーを撃破寸前まで追いやったのはメルトの知略とコウのスピーディな理解力で、その頃トワはクレオンと対戦していました。
巨大戦ではトワがキングキシリュウオーに乗り込んで対戦を果たしましたが、話の流れとしてはすこぶる妥当ながら、宝の持ち腐れな感も漂っているあたり、やや中途半端でしたね。
高速移動する度にレースカーの通過音が鳴り響くのは楽しい演出ですが、どうも「ゴーオンジャー」とイメージがダブって笑えてしまいます。
幸田沙希
今回のトワの「お相手」。可憐な女性ながらも天才レーサーとして活躍する人物という設定で登場。実際のレースシーンが割愛されていたのは少々残念ですが、最近の成績が芳しくないという悩みは、アスリートとしてリアルなものでした。
マイナソーの生み主でもあり、ちゃんと属性が受け継がれているのは高ポイント。クレオンの「言葉責め」もドラマにちゃんと寄り添っていて、トワが突き動かされる流れも実に自然でした。この辺りは正にプロットの勝利ですね。
シルフマイナソーが「ゴーオンジャー」っぽい音を出しながら動き回り、このキャラも「サキ」という名前なのは偶然でしょうか(笑)。
トワ
最年少キャラとして由緒正しいグリーンキャラ(要は設定が「ちょっと生意気な少年」であるミドレンジャーの現代版)なトワでしたが、今回は女性の感情を受け止められる男に成長していました。一回り大きくなったのが納得できる流れでしたね。
もはや目的と手段がメチャクチャになっていて、もてないキャラっぷりに誰もが納得しているカナロと違い、トワには恋愛とは距離を置くべき使命感が溢れていることもあって、「無欲な騎士」としての風格が備わり、そんな姿に沙希が惹かれたのも理解できるわけです。そこに少年っぽさを残しているので、実に魅力的ですね。
沙希にソウルを取られていて、戦闘に参加できないというシチュエーションはトワの優しさを表現するのに充分で、コウだけは普通にそれを理解して怒りもしないあたり、リュウソウジャーのメンバーに関してはキャラクターが完全に安定したと言っても良いかと思います。
沙希を弄ぶクレオンに怒りを燃やし、機転を利かせてこれを撃退するくだりは、素面アクションの完成度の高さも相俟って、非常に燃えるシーンになりました。前述のとおり、正直なところマイナソーとちゃんと戦って欲しかったところですが(コウも「トワの力が必要だ」と言ってましたし…)、クレオン戦だけでも満足できる内容ではありましたね。
ラストシーンは、もう言うことなし。ちょっと戸惑い気味のトワと、グイグイ来る沙希の対比が爽やか。そして、ドルイドン殲滅後の夢を語るシーンの子供っぽさとの対比が、これまた鮮やかでした。
ドルイドン殲滅後の夢…これから激戦が開始される予感を煽っていますねぇ…。
次回
次回はタッグ戦の様相。アクションに見応えがありそうですね!
このまま最終回までに、カナロ以外の恋愛フラグが立ったりして(笑)
まあラストは定番の展開ですが、長命種族のトワと、人間である沙希との恋愛はどうなるんでしょうね。
まあ、そこはあえて突っ込まない方がいいかと。
それにしても、こういう感じに余韻の残る話はいいですね。
まあ、あのレースカーの通過音が鳴り響くと、どうしても熱くちょっと(かなり?)うざい彼の事を思い出してしまいますけど(おいっ)
それではまた
リュウソウ族と人間の恋愛は、劇中でことごとく悲劇的に扱われていたので、ちょっと疑問が残るところでしたね。やはり敢えてツッコまない方がいいでしょうか…。
熱くてウザい彼というのは、髪をツンツンに立てた電人ザボーガーを操る彼でしょうか(笑)。
なんか久しぶりに人間から生み出されたマイナソーを見た気がします。というか話の展開で分かった時に、あぁマイナソーってこうやって生み出されていたんだよな、って思い出し何故か感慨深くなりました。笑
今回のヒロインは天才レーサー、って設定に驚きでしたけど悩んでいる姿がどことなく若かりし頃(失礼ですいません)の永作博美さん、っぽく見えて充分可愛かったです。そしてトワは随分と大人っぽく見えましたね。これも試練を乗り越えた事からくる成長の証なのでしょうか。
アスナもだんだん綺麗になっていっているし、みんな成長しているんですよねぇ。。。
出自が変則的なマイナソーが続いてましたからね。こういうオーソドックスなプロットが新鮮に感じられるのも、シリーズの醍醐味かと。
確かに永作博美さんに雰囲気が似てましたね。可憐だけど芯が強そうというか、これから飛躍を期待したい女優さんです。
アスナはOPとかと比べると随分変わったな…と感慨深くなります。
ゴーオンジャーとの繋がり(?)には全く気づきませんでした(苦笑)。
見返りを求めず、ただ使命のために戦うという姿勢は、正しく「正義に仕える騎士」ですね。近年は、良い意味で自分のために戦うヒーローが多い中で、すがすがしさを感じます。
カナロに縁がやってこないのは、リアルな話をすると無欲の勝利、という言葉が妥当かもしれません・・・。
戦いの後の話題。人それをフラグと言う・・・。
いやいや、ゴーオンジャーと繋がっていると解釈したのは私の勝手ですので(笑)。
トワの騎士への成長は、序盤と対比するとより感慨深いものがありますよね。自分勝手で生意気な少年がここまで…という感覚は、シンケングリーンの千明にも通じるところがあります。
「この戦いが終わったら…」は正にフラグ以外のなにものでもありませんね。戦隊なのでハッピーエンドなんでしょうけど??