一種の総集編ということで、かなりユルめな一編に。一筋縄では行かない戦隊の総集編ということで、半期のアクション中心となる名場面集であったと同時に、メインストリームではないエピソードならではの小ネタが色々。
その小ネタ、重要な設定にまで言及があり、正直こんなタイミングで開示するようなものなのかは大いに疑問が(笑)。まあ、その唐突さが今シーズンらしいと言えばらしいのですが…。
カナエソウル
何でも願いを叶えるというチート属性なリュウソウル。
カナロが偶然見つけたという唐突さもさることながら、それを巡って古のリュウソウ族も現リュウソウジャーのメンバーも諍いを始めるという、リュウソウ族の好戦性がなんとも哀れです。
その好戦性を制御してヒロイズムを追求しているヒーローたちという雰囲気が、もっと前面に出てくると独特の魅力を放つのかも知れませんが、その「理性」をコウがほぼ単独で担っているあたり、今シーズンのレッドの特殊性が際立っているとも言えますね。
結局、宇宙に「逃がされる」という結末でしたが、宇宙由来のドルイドンが入手することも充分有り得るわけで、ある意味恐ろしい結びではありました。
リュウソウル
その力が有限である、採掘して入手する、リュウソウ族の間でトレードする、コウはその「声」を聴く能力を持つ…。
どれだけ初耳な設定を盛り込んでくるんだという気持ちが抑えられませんが(笑)。
何となく、今シーズンは設定についてすっ飛ばしつつ、勢いで「こういうものです」と納得させる作風を貫いてきた感があるので、今回のような一見重要な設定がいきなり開示されたとして、痛くも痒くもないといったところなのでしょう。というより、そもそも重要ではないのかも知れません。確かに、本筋には影響しない設定ばかりではありますよね。
今回はリュウソウルに関して博識(という設定も初耳)のバンバが、一瞬フリーズするというシーンがあり、巧くギャグとして機能していました。ようやくわずかながらキャラ崩しが見られたとあって、インパクトがありましたね。
オトちゃん
今回の主役(?)はワイズルーの化けたオトちゃん。ワイズルーの正体を現す直前の、悪役としての表情がすこぶる高い完成度で、無邪気なだけではない芝居巧者の顔に驚かされました。
メルトが正体を見破るくだりは、メルトの類い稀なる観察眼の賜物かと思いきや、実はカナロに内緒でデートをしていたから気付いたというオチ!!
迷惑がっていたはずのメルトが…という驚きもさることながら、オトの「メルトくん」と呼ぶ宣言が気付きに繋がったとあって、二人の仲の進展ぶりまで伺えるという、今回の新撮シーンの中でも白眉というべき瞬間でしたね(笑)。
総集編
総集編としての編集の巧みさはさすがの一言でした。これまでの戦いを余すことなく盛り込んでいた…という評価には、二面性があるので詳述は避けることにしましょう。
次回
というわけで、今回は本筋とはあまり関係ない話だったのでこのくらいにします。次回もギャグ回っぽい雰囲気なので、軽めの感想になるかもです(笑)。
リュウソウルの説明については、ここまで詳しくなくとも、もうちょっと序盤に触れるくらいあってもいいのにな~とは思いましたね。おっしゃるとおりあんまり本筋には絡まないと思われるので、こういう箸休めにもってくるのがちょうどいいのかも知れません。
バンバは、ああ、ボケたいんだろうなぁ・・・と察せられるシーンが満載で、結構我慢しているような印象でした。ストレートな表現をすると、リュウソウルのオタク的なコレクターなのではと。
セトーさんは、ああいうポジションなのでしょうねぇ。大事なところには届かないという(苦笑)。
細かいところなんですが、ワイズルーが「ゼロが好き」と言っていたのは、アドリブだとしたら、中の人がかつて「ウイングゼロ」に乗っていたからではないかと。
リュウソウルの設定、本筋に絡まないとはいえ、やはり序盤で欲しかったように思います。この説明があるのとないのでは、リュウソウル自体の存在感が違ってきますから。発掘と有限のパワーという設定で、一気に「おもちゃを使ったプロップ」の輝きを増した感があります。
バンバに関しては、近年ではおよそ考えも付かない「崩れない堅物キャラ」なので、役者さんとしてはウズウズしてしまうかも知れませんね(笑)。今回はわずかな表情の変化で色々表現していて、ギャグとはいえ見事でした。
「ゼロが好き」というのは、私もガンダムネタだろうなと思いました。色々ぶっ込んでこられるので油断なりません…。
リュウソウルについて根本的に認識が間違っていたことを知らされました。苦笑
リュウソウジャーの共有物ではなく、まさかの個人所有物とは・・・
1シーンで同じリュウソウルが出てきた覚えがなかったため、各種1個ずつと決めつけていました。
そういえばキョウリュウジャーの充電池も複数有る物がありましたね。
余談ついでに、オトちゃんの田牧そらちゃんをNHKの某番組で見たのですが、番組アシスタントとして13歳らしいリアクションであったので見ていて仄々したのですが、今回見せた一瞬の表情はちゃんとした「女優さん」の顔でした。
やはり彼女の成長に期待しましょう。
なんとなくですが、メルトが尻に敷かれる姿が見える気が・・・笑
リュウソウルの設定は後付けなんだろうなぁ…と思いつつ、ある種の魅力を付加するものではありました。子供は発掘とか好きですもんね。
獣電池、懐かしいですね。キョウリュウジャーは異色作ゴーバスターズの反動のような作品でしたけど、今シーズンも似たような感覚だなぁと思います。
オトちゃんは13歳らしいルックス(?)からは想像できない表情をしていて驚きました。これから先が本当に楽しみですね。
こういう形で総集編をぶち込んでくるとは、まあ再生(?)怪人を使ったりいろいろと努力してるのが感じられますが、面白ければオッケーです(笑)
ただ、どうにも地球がピンチって感じがしないですね。
そんなゆる~い作風が、リュウソウジャーの魅力なのかも(う~む)
で、宇宙に「逃がされた」カナエソウルですが、来年のVSシリーズで再登場と勝手に予想してます。
(まあ、外れるんでしょうけど 笑)
それではまた
確かに新怪人が少ないですね。予算の配分が怪人にあまり費やされないシリーズは、戦隊の長い歴史の中でもたまにありましたが、今シーズンは特に目立つ気がしますね。
地球がピンチという雰囲気は、ほとんどの戦隊でしない気が…(笑)。まあ昔はヒーロー側も巨大な要塞とかを基地にしていたりして、大規模バトルの雰囲気作りがされていたので、納得してましたけどね。
カナエソウルですが、どうも伏線を拾っていく感覚に乏しいので、そのまま忘れ去られるのではないでしょうか…。
愚兄です。
「リュウソウルは採掘して入手する」については「スーパー戦隊最強バトル」でトワとバンバが何かを探していたシーン、それと第1話でコウ、メルト、アスナがういと出会うシーンが今思うとそうなのでしょうか。でも、わかりづらいですね。
初耳設定にもう一つ、同じリュウソウルが複数あるというのもありますね。しかし、ツヨソウル、カタソウル、ハヤソウルといった便利なリュウソウルがたくさんあるというのはチート過ぎませんか。
それにしてもカルソウルとかクンクンソウルとか変なリュウソウルを生み出したのはどんな騎士竜なんでしょうか。キョウリュウジャーの獣電池はもう少しモデルとなった恐竜の特性に合わせてあったのになあ…と考えたのですが、そもそもタイガランスがいる時点でそんなこと考えるだけ無駄ということに気が付きました。
ワイズルーが化けたオトちゃんとメルトのそれを見破った理由、さらにその後のカマロのリアクションはナイスでした(それぞれの演技も良かった)。
ところでワイズルーの「ゼロか、嫌いな数字ではないが」というセリフはワイズルーの中の人が昔ウイングガンダムゼロカスタムのパイロットだったからでしょうか。
ではまた。
言われてみれば、探索シーンがありましたね。ほとんど気づかないレベルなのが残念ですが…。
ツヨソウルなどの戦闘系は、アクションに変化を付けるのに便利ということなんでしょうね。複数存在している設定がバックにあると、トワのハヤソウルやバンバのカタソウルのように、お気に入りのソウルがある状況に魅力が生じてくるあたり、面白いです。
ワイズルーのゼロ発言は、やっぱりガンダムW絡みでしょうね。これからも緑川さんの変なアドリブに期待してます(笑)。