「Zガンダム」における、エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉専用機として人気の高いモビルスーツ、それが百式です。
ゴールドに彩られた派手なボディが、クワトロことシャア・アズナブルの趣味に合致しているようにも感じられ、その統一感がキャラクターの妙味を引き出していました。百式自体は、次作の「ガンダムZZ」にも登場し、ガンダムチームの中の一機として引き続き活躍しました。
HGUCで早期にリメイクされ、その際はいきなりメッキ仕様でのキット化となりインパクトがありましたね。近年になってREVIVE版でリニューアルされるなど、機体人気は相変わらず高いようです。
キットについて
リリース当時から割と評価は高かったように思います。
確かに、プロポーションやシャープな頭部造形はベストであり、近年のREVIVE版のような昆虫みたいな体型に疑問を感じたら、この旧キットに戻ってくるのも一興です(笑)。
ただし、アクション性はMk-IIにも劣る感は否めず、「二次元の嘘」を含めて忠実に立体化したことによる弊害は随所に感じられます。逆に言えば、立ち姿のイメージの正確さは後の立体物をも凌駕するものであり、「少しポーズを変更できるスタチュー」としては、他の追随を許さない完成度だと思います。
なお、付属する武装はビームライフルとビームサーベルのみであり、クレイバズーカやメズバズーカランチャーの付属は後のHGUC版まで待たねばなりません。
改造箇所について
Mk-IIと同様、首のボールジョイント化、上腕部接続軸の置き換え、手首の接続軸のポリパーツ化、股関節のボールジョイント化のみです。後は適宜後ハメ加工をするなど、塗装に対する配慮をしました。
塗装について
黒サフの上に基本色を塗装しています。
金色をどうするか悩んだのですが、結局辿り着いたのはGXメタルイエローをつや消しコーティング(ガイアノーツのEx-フラットクリアー+Mr.カラーのフラットベースなめらかスムース)するというもの。このレシピのフラットクリアーは、メタリック感を残してつや消しになるので重宝します。
ブルーは最近頻出のフタロシアニンブルー。赤はマルーン指定でしたが隠蔽力に難があるのでレッドFS11136、グレー部はネイビーブルーです。メタリック部分以外も上レシピのフラットクリアーで済ませています。
各部ショット
複雑な面構成が映える好キット。各部は設定画を忠実にトレスしているように見えます。ただ、全体的なバランスは、よりガッチリした方向性に振っているようですね。
脚部の内部フレームが意識されたパーツ構成など、組んでいて楽しいキットです。背中のバインダーは可動式となっていますが、このバインダーが干渉するため、肩を上げる際に巧く逃がしてやる必要があります。
頭部造形が非常に良好です。特にアンテナは現基準より細くても良い時代だったため、無改造でも充分なシャープさ。
肩の「百」はスライドマークによる再現になります。
ガイアカラーの蛍光レッドでツインアイを描き込みました。ブラックライトを当てると光ります。
アクション性ははっきり申し上げてすこぶる悪いです。腰部のアーマーが固定式なのはかなり厳しいですね。
設定画ポーズをとらせると、やや緊張感に欠ける感が(笑)。あおりで撮ると印象が変わるんですけどね。
ビームサーベルは例によってメタルカラーと蛍光で塗りましたが、ビーム刃の色は青が正解なのか、それとも黄色が正解なのか、よく分かりません。ちなみに説明書は水色指定でした。
Mk-IIと並べてみました。こうして見ると当時品の何とも言えない格好良さに感激してしまいますね。
次はZガンダムを製作中。さすがにZは年内に完成しないので、この百式が2018年のトリとなりました。来年も緩慢ながら途切れずにプラモを作っていきたいと思いますので気長によろしくお願いいたします。
綺麗に塗装するとキット自体の完成度がわかりますね。
旧キットはやはり力強い!(体が硬い感は否めませんが)
また来年も楽しみにしていますm(_ _)m
この時期のキットは素晴らしいですね。そこそこ組みやすいので凝ったことをしなければ完成も早いですし。
身体の硬さは仕方ないですが、その辺りはHGに譲るとして、旧キットは形状を愛でるが吉ですね!
来年も是非よろしくお願いいたします。