かなり前、HGUC初版を組みましたが、その時、旧キットについて「お世辞にも出来の良いキットとは言えませんでした」などと書いておりました。
申し訳ございません! その認識は完全に改めます。
RGや新版HGUCがどんどんスタイリッシュになっていくのを横目に、Mk-IIってもっと無骨だよな…と思い、ふと、数十年前に挫折した旧キットを思い出した次第。どうにかして(安価で)入手し、あれやこれやの積みプラを放置して早速製作。道具も塗料も飛躍的に進歩した現在に、それらを用いて作る旧キット。ワクワクが止まりません(笑)。
キットについて
MSVや他のサンライズのコンテンツのキット化のノウハウが活かされたZガンダムのキット群。第一弾としてリリースされたのがMk-IIです。
主要な関節にポリキャップが使用されており、ファースト時代に比べるとかなり組みやすさが向上しているのは周知の通り。ただし、スナップフィットでない、パーツによる色分けは殆ど期待できないといった具合に、現在の基準を当てはめるのは乱暴であり、その完成までの手数を楽しむのがこの時期のキットとなります。
スタイルについては、冒頭のとおり無骨なシルエットを持つプレーンなMk-IIがそのまま立体化されている印象。勿論、可動域などはかなり厳しいですが、その正に画面から飛び出してきたような実在感は、Mk-IIの新旧1/144キット群中、随一だと思います。
改造箇所について
アンテナはいくら何でも短いのでプラ棒から作り直しました。
後は、頭部のボールジョイント化、上腕の回転軸の置き換え(摩耗対策)、手首の軸受けのポリパーツ化、股関節のボールジョイント化を行っています。ボールジョイントや軸については、例によってボールデンアームアームズです。
要は、一部関節だけの置き換えで、ほぼ素組ということです。
塗装について
ガイアカラー黒サフ、ガイアカラーEx-ホワイトによる下地はいつもどおり。
白はスター・ウォーズで大活躍のライトグレーFS36495、青はフタロシアニンブルー、赤はモンザレッド、黄色はガンダムカラーのイエロー、グレー部はミディアムブルーとしています。すべてMr.カラーです。
ガイアカラーのクリアブラックによるシェーディング、スミ入れ(タミヤ)を経て、トップコートはMr.カラーの普通のつや消しクリアーです。メインカメラ等のセンサー類は、Mr.メタリックカラーGXのグリーンの上に、ガイアカラーの蛍光色を塗っています。
各部ショット
このガッシリとした佇まい、「正しいMk-II」ですよね! 首をボールジョイント化すると下を向けるので、かなり印象が変わります。
バズーカが付属しないのは残念ですが、別売の武器セットに入っています。
多くの面で構成されたリアビューもガッシリしていて格好良いのです。
アクション性能はそれなり。特に脚部は腰のアーマーが完全固定式なので、かなり制限されます。腕部の可動は意外に優秀。
各武装を外した状態。旧キットならではの苦労(合わせ目とか塗装とか)はありますが、完成品は現在の目で見ても非常に格好良いと思います。
当時の空気感というか「格好良さの感覚」を再現し得るキットは、当時品をおいて他にないのかも知れません。
頭部は近年のスリムでシャープな面構えとは異なり、いかにも口の上からマスクを被っている感覚になっています。そうそう、これなんですよね。
ビームサーベルもちゃんと付属します。クリアパーツではないので、メタリックカラーと蛍光色で派手な見た目になるよう塗装しました。
というわけで、久々にZ関連のキットに触れましたが、本当に楽しいですね。関節だけで大化けするのでニヤニヤしてしまいます(笑)。
現在は百式(無論旧キット)を製作中。Zガンダム、ZZガンダム、Gディフェンサーと続く予定です。
よく言えばスタイリッシュ、悪く言えば痩せすぎになる中で、旧キットはボリューム感があり、立ち姿が設定のイメージにかなり近いのが魅力ですね。
正に仰るとおりです!
HGUCのリニューアル版、Mk-IIはまだ許容範囲ですが、Zと百式は何だか手足のバランスまで変になっていて、バンダイさんどうしちゃったの?? と思ったりも…。
作るのは少し大変ですけど、旧キットはパーツも少ないですし、完成後の愛着も強くなりますね。