これはもう透真を恥ずかしい目に遭わせるためだけに書かれたとしか思えないお話(笑)。
特に咲也との関係が掘り下げられるということもなく、ひたすら咲也という人物に対する苛立ちを募らせ、一応最後は同情の一片を見せて終わるという、とりあえずシリーズ全体の流れの中では、有っても無くても影響のない一編でしたが…。
あざとく狙って当てるギャグ編のお手本のようでしたね。
大和屋暁先生、登場!
Part2の赤ジャケ版「ルパン三世」のシリーズ構成は、この方の御父上である大和屋竺先生であり、奇妙な縁を感じさせます。「ルパン三世 Part2」の後半のギャグ感覚は、門下の浦沢義雄先生(言わずと知れた不思議コメディシリーズの屋台骨)に継承され、その弟子筋に大和屋暁さんがいらっしゃるというわけです。
ただ、暁さんは特にギャグ作家というわけではなく、その作風が幅広いものであることには注意を要します。アニメ「銀魂」のイメージも強いので、どうしてもギャグ系に期待してしまいますけどね。
というわけで、今回はその勝手な期待に見事に応えられたというわけで、そこかしこにパロディ精神を織り込んだ奇怪なエピソードが完成を見ています。
ピョードル
鳥怪人は「ゴレンジャー」の翼仮面やトサカ仮面といった例を持ち出すまでもなく、百出している印象がありますが、今回のようにヒヨコがモチーフというのは初でしょうか。
ピョードル自身の特殊能力は無数の光弾を飛ばすという、特徴のないものでしたが、ルパンコレクションによる特殊能力が「刷り込み(インプリンティング)」を彷彿させるものになっていて、発想のネジれに面白さを感じます。
怪人態よりも人間態が強烈で、不思議コメディシリーズに必ず登場しそうな、ちょっと困った押しの強い中年男性というテイストに懐かしさすら覚えました。
デザインはヒヨコらしく、ちょっと可愛いですよね。劇中でもその容姿と口調のギャップをイジられていました(笑)。
エアロビ道場!
今回はこのくだり以外、あんまり頭に入ってこない…。
ピョードルの言葉に操られつつも、持ち前の冷静さで事態の奇妙さに気付く透真、一方で警察に爆弾を運ぶ役割を負わされる咲也、それをやっぱり放っておけない透真の情…といった具合に、とにかく咲也をダシに透真の格好良さオンパレードの筈なのですが、エアロビ道場のビジュアルが強烈過ぎて、やっぱり頭に入ってこない(笑)。
踊っているシーンの尺も結構長めに確保されているため、余計にメインストリームとして主張しているんですよね。さらには、このシーンのために用意されたという楽曲まで存在する熱の入れよう。さすがのスタイルを有する透真と咲也のレオタード、完成度の高い振り付け、「キャッツ・アイ」を思わせるキメ構図(若干MAT@帰ってきたウルトラマンのシルエットも入っているような…)、透真に恥をかかせるために全力を投入した形跡が垣間見られるどころか全開でしたねぇ。
そして見事、透真に恥ずかしい思いを抱かせることに成功しました。エアロビ道場の現場は魁利、初美花、そしてノエルにバッチリ目撃され、「殺してくれ…」とまで呟くほど彼のプライドは…。
今回の透真は一貫して真面目なキャラを貫いており、常に表情はクールで真剣。咲也絡みのイライラゲージというユーモラスなビジュアルはあるものの、基本的に入れ替わり回のような崩しはありません。これがまたこの上ない可笑しさを生んでいるんですよね。何も顔芸だけがギャグではないんです。
とどめは名乗りシーン。いつもは「ルパンブルー…」と低音ボイスでクールに言い放つのがセオリーですが、今回はイライラが丸わかりなキレ気味の「ルパンブルぅぅ!」でした。これは爆笑モノ! よっぽど赦しがたかったんでしょうね。
一方、咲也は元来こういったアクティビティが好きだったのではないかと思われる節があります。ピョードルのもたらす効果は、透真を観察するとよく分かるのですが、疑問を持つ余地があるんですよね。咲也はノリノリで透真に対する先輩風を吹かしまくっていましたし、ピョードルの作戦(?)とはいえ、超短期間で師範代の座を獲得するほど。元々の頑張り屋な面が出たということでもありますが、素養があったのは間違いないと思います。実際、ルパンコレクションが回収された後の巨大戦でも、しっかり「成果」を披露してましたしね(笑)。
多分咲也は、ピョードルに操られたことを差し引いても、充分のめり込んでいたのではないかと思います。高額な月謝を後悔していたり、「おはぎ爆弾」をほぼ素直に運ぼうとしたり。一緒に巻き込まれたのが透真で本当に良かったですね、咲也くん。
ルパンコレクション
今回はすぐに分かりました。見たまんまの「獣奏剣」。ドラゴンレンジャー・ブライの武器で、ドラゴンシーザーを召喚したり指示したりといった用途に使う短剣です。
公式サイトのヒントは「無頼漢」で「ブライ」なんですけど、これはちょっと難しいですよね。
次回
戦隊の定番、親が登場する回。まさかの初美花がターゲットですが、魁利と絡むようで…。意外性のあるプロットが展開されそうで楽しみですね。
今回は男二人のレオタード姿(笑)という、どうでもいいトピックがメインでしたが・・・おもいっきり笑ってしまいました。
今回のピョードルですが、一応(?)格闘家という事なので、エメリヤーエンコ・ヒョードルに踊る+鳴き声(ピヨ)と掛け合わせたんでしょうね。
とにかく踊りのインパクトが強すぎて(汗)他は何も覚えてないという(おいっ)奇跡の回でした。
それではまた
ホント、メインのビジュアルは完全にウケ狙いでしたね。
なんだか少し感動要素もあったような気がしますけど、全く覚えてませんよね…。
エメリヤーエンコ・ヒョードル、存じ上げませんでした。お詳しいですね!
確かに格闘家という設定(????)には合致していますが、人間態はとてもそんな風には見えません(笑)。
ピョードルが何をしたかったのか、本当にわからない···(汗)。
完全にコメディ担当になってしまった透真ですが、ルパレンのメンバーがちゃんと笑ったりツッコんでくれるのは、ある意味幸せではないかと。
圭一郎のように大真面目に対応されると、逆にいたたまれなくなるんですよねぇ···。
お約束のようにロボットまで踊らせてますが、日下さんを酷使するのは、やめてあげて!
ピョードル、まさしく「困った時の愉快犯」でしたね。
愛のない作劇だと、透真の一連の行動にドン引きするメンバーが描写されるところですが、仰るとおり愛されてますよね。
日下さんは超人ですから問題ないのではないでしょうか(笑)。新堀さんがその「芸歴の長さ」をリスペクトされてましたが、ダイデンジンから数えて今年で38年目ですか…戦慄すべき数字です。
久しぶりに腹から声を出して笑ってしまいました!
レオタード姿では多分服の折り目なんでしょうが、胸にポッチが浮いているように見えるような、観てるこっちが恥ずかしい、という感じでした。
それと透真の怒りの名乗り!クールキャラ故のギャップが素晴らしいですね。
最近、濱さんを某柔軟剤CMでも見るようになったのですが、低音ボイスではなく普通の声でした。ルパンブルーは役柄上の作り声だったんですね。。。
とにかくビジュアルインパクト重視のとんでもない話でしたね。
レオタードは、恐らくかなり気をつけて着付けしている筈です(笑)。最近はその辺を不快に思う人もいるようなので…。
私も濱さんのCM見ました! 透真とのギャップが激しいので笑ってしまいましたよ。