「フォースの覚醒」で、ストームトルーパーの指揮官として登場したキャプテン・ファズマ。そのメッキ処理された煌びやかなアーマーと、一際目立つ長身が非常に格好良く、果たしてどのような活躍を見せてくれるのかと期待を煽りました。女性のヒールキャラという点も、新世代のスター・ウォーズ到来を感じられる要素の一つでしたね。
ところが、本編では登場シーンも少なく、ダストシュートに投げ落とされたと思しき末路(そうしようと相談するセリフがあったのみ)を辿るという、何やら不遇なキャラクターに…。
勿論、そのままでは終わるはずもなく、「最後のジェダイ」にも登場。今度は剣戟を伴う一大バトルが繰り広げられ、さらにはマスクの一部が破損して美しい素顔の一部が見られるなど、前作よりは良い扱いになりました。しかしながら、やはり他のメインキャラクターと比べて印象は弱く、なんとか次作にも登場して挽回願いたいところです。
このキット自体は「フォースの覚醒」公開時のもので、随分長く積んでしまいました。ファズマは「最後のジェダイ」版のキットも既にリリースされていて、そちらには新武器も付属しています。
キットについて
メッキが非常に美しいキット。ストームトルーパーの外装とほぼ共通のパーツ構成ですが、メッキパーツとクローク(マント)によって完全に別キャラに見えるあたりが見事です。
メッキパーツをふんだんに用いたキットということもあり、塗装すべき箇所が殆どないので、完成までの時間も短くて済みます。定評ある当シリーズだけに、絶妙なパーツ構成を楽しむことも。完成後もキャラクターのイメージに沿う可動ギミックを備えており、アクションフィギュアとまでは言えないものの、組み立て可動フィギュアとして充分な完成度を誇ります。
クロークはプラ製と布製の二種が付属。プラ製の方が質感が良いので、私はプラ製を選択しました。
塗装について
メッキパーツはブラスターとハンドパーツ以外一切塗装していません。頭部にスミ入れを施した程度です。
ブラスターは劇中でもメッキと色味が異なるので、ガイアカラーの黒サフを吹いた後、Mr.カラーのシルバーとゴールドを7:3くらいで混色したものを基本色とし、つや消しブラックで細部を筆塗りしました。
ハンドパーツは、メッキパーツの上からつや消しブラックで地道に筆塗り。これをやると、実在感がかなり変わってきますのでオススメです。
関節部等の黒いパーツは、黒サフ+フラットクリア(Ex-フラットクリアー+Mr.カラーのフラットベースなめらか・スムース)でのコートです。
クロークの塗装も関節部と同様。赤いラインは黒サフの上から直接モンザレッドを塗装しています。
各部ショット
メッキだと写真を撮るのが難しい…。劇中のファズマを見事に再現しています。実物にはくすんだ部分や汚れたパーツもあったりしますが、今回は綺麗なままにしています。
クロークを外しての後ろ姿。背中の丸いパーツは黒いパーツにシルバーのシールを貼る方式ですが、ここはハセガワのミラーフィニッシュを貼り込んで、メッキパーツとの統一感を出してみました。腰の円筒形パーツはデカールで黒い部分を再現する方式となっています。
クロークの分割は大胆ですが、あまり違和感はありません。頭部はパーツ構成の関係で、実物にはない分割線が出てしまいますが、メッキなので処理は困難。
頭部にはかなり細かいディテールが入っており、精密感があります。ブラスターも非常に精密で、塗り分けると非常に良い質感になります。
ブラスターの構えも自然に。ブラスターは貼り合わせ構造なので、こだわるならばメッキを落として合わせ目を消すといった工程が必要です。私は思いっきり省略!
劇中では構えているだけで、あんまりぶっ放してないんですよね…。
「FN-2187」というセリフが聞こえてきそうで嬉しいですね。
ファースト・オーダー版のストームトルーパーや、グリーバス将軍、カイロ・レンといったキットは結局買わないままなのですが、ヨーダは買いました。現在、このラインはR2-D2とBB-8のセットに着手しています(BB-8は既に完成)。