仮面ライダーのメカコレ第3弾は、4号ライダーことライダーマンをすっ飛ばして仮面ライダーBLACKのバトルホッパーとなりました。
かつて、「ENTERTAINMENT BIBLE」というマニア向け書籍のシリーズがあり、仮面ライダーもラインナップに加わって非常に質の高い資料として重宝しましたが、そのシリーズもスカイライダー〜ZXをすっ飛ばしてBLACKを上梓したという経緯があり、今回もその悪夢が蘇ったとか蘇らなかったとか(笑)。
冗談はさておき、BLACKは新体制のスタッフによって制作された全く新しい仮面ライダーとして、鮮烈な印象を残しました。現在でも高い人気を誇り、特に終盤になってようやく登場するシャドームーンとの、悲劇的な対立構造がファンに評価されています。
個人的には、様々な知識を身につけた後に出会った初めての仮面ライダーであり、好きの度合いは別として、非常に印象深いシリーズでもあります。
バトルホッパーは、バッタそのもののデザインが強烈でした。アマゾンライダーのジャングラーに通ずる語法で組み立てられ、BLACKの世界観に合わないなぁ…というのがファーストインプレッションです。しかし、正にバッタの化身として描写されるBLACKと完全にシンクロし、生体メカという鮮烈な設定と相俟って、その魅力を増していくのに時間はかかりませんでしたね。
キットについて
メカコレらしく、細部までよく再現されています。先にリリースされた二台よりもさらにハイディテールになっている印象で、シャープなフォルムにマッチした表現となっています。
フロントのバッタの顔部分はパーツ構成が独特で、やや組み立てに神経を使う感じを受けました。それ以外のパーツは精度が非常に高く、パーツによる色分けも的確なので、デカールの面積も少なめ。これまでで最も組みやすいキットと言えるでしょう。
BLACKのフィギュアに関しても、このサイズでは文句なしの出来映え。ただし、塗装はかなり大変です。
塗装について
バトルホッパー本体はMr.カラーのグレーサフ、Mr.カラーのモウリーグリーン、ウィノーブラック、シルバーを使用。モウリーグリーンはいわゆるGXカラー。バトルホッパーのイメージ通りの色ですし、隠蔽力も高いので非常に簡単に仕上がりました。
トップコートは、ガイアカラーのEx-フラットクリアーにMr.カラーのフラットベースなめらか・スムースをまるごと投入したものを使用。ラピッドシンナーでそれを吹いた後、レベリングシンナーのみを吹いてさらに滑らかにしています。
BLACKはウィノーブラックを基本色に、適宜在庫のカラーをチョイスして筆塗りしたので、細かい色を記憶していません…。特徴のある生物的な関節は、艦底色を使用しています。BLACKはとにかく各部のストライプが困難。根気よく内側の色から塗り重ねて仕上げるしかありません。
このバトルホッパーも、結構目立つ部分に合わせ目が来ます。小さいし面倒な部分なので諦めて素組してしまいました。
各部ショット
触覚アンテナの太さ等を見て、改めて小スケールであることを思い出させるようなハイディテール。BLACKのライディングポーズも完璧。スーツの皺まで再現されています。
シンプルな外装と、複雑なモールドを擁したベース車の再現部が素晴らしいコントラストです。バトルホッパーの頭部に隙間ができてしまってますが、写真で拡大するまで気付きにくいのは、このシリーズの特徴かも(笑)。後に接着して修正しました。
BLACKは接着していないので、バトルホッパーのみを鑑賞することも可能です。放映当時のキットも、イロプラや組み立て済の可動フィギュア等を駆使した意欲的なものでしたね。
複眼と風防はピンク色のクリアパーツによる一体成形なので、風防にクリアイエローを吹いてオレンジにしました。デカールも一応付属しています。
劇中から抜け出てきたようなスタイリングが素晴らしいです。エンジンカバーのシャープさは注目ポイント。
バトルホッパーとBLACKの目は蛍光ピンクを上塗りしています。ブラックライトで光りますが、写真に撮るのを忘れました…。
そういえば、RXとアクロバッターもリリースが予告されていましたが、一向に気配がないですね。シャドームーンバージョンのバトルホッパーは発売されるようですが。早いとこライダーマンマシーンあたりをリリースして欲しいところですが、果たして!?