トランスフォーマー・マスターピースブランドの第19弾は、スモークスクリーン。
MP-17プロールのリデコ商品としては、既にMP-18ストリークがあるわけですが、アニメ設定的にストリークはプロールと同期のデザインの、いわば双子に近いものであったのに対し、スモークスクリーンは新メンバーとしてデザインされた「全くの別物」。
オリジナルトイは、ダイアクロン時代からのフェアレディZモデルのバリエーションで、三者はディテールを除けばほぼ同じ姿なのですが、スモークスクリーンはアニメ設定が従来のフェアレディZモデルと全く趣が異なってしまった為、妙に強烈な個性が生まれていました。
その個性と人気の程は、バイナルテックの第一弾として選出された事からも窺えます。
マスターピース版となる今回のスモークスクリーンは、フェアレディZモデルをそのまま流用するという前提ながらも、アニメ設定における「個性」を再現する工夫が強く感じられます。
同一の経過を辿っているMPアラートと同様に、個性再現の為の主なリデコ(ビークル再現の為の部分を除く)が頭部と肩部に集中していますが、アラートを遙かに凌駕する再現度となっています。良い意味での野暮ったさを徹底再現したジャミングランチャーと頭部、そして変形ギミックを変更してまで再現した肩部の再現度の高さ。手放しで賞賛出来る素晴らしさです。
勿論、ビークルモードでも特徴あるレーシングスタイルを見事に再現。私が初めて買ったダイアクロンのカーロボがこのタイプだったので、その進化に深い感慨を覚えます。
まずはロボットモード。
アニメ設定よりややスタイリッシュに感じられますが、設定通りの野暮ったさが痺れるスタイリング。
正面から。目を引く派手なカラーリングも人気の証。腰部はプロールのものと同一で、リデコが上半身に集中している事が分かります。
リアビュー。他のフェアレディZモデルと印象を同じくします。肩のジャミングランチャー接続方式に注目。
上半身アップ。頬から顎が覆われた独特の頭部を完全再現。格好良さを追求したアレンジのバイナルテック版に比べ、こちらはアニメの「魅力的なダサさ」が良い感じ。針のような方針と重量感のある基部が特徴のジャミングランチャーも完璧。
ディスラプター・ライフルを装備。プロール、ストリークの前二名は同型でしたが、こちらは新造形。
ディスラプター・ライフルは上下に可動。劇中では、ディスラプター・ライフルが頭部と一体になっているイメージ(シーンによっては別体化してますが)である為、このようなシーンはありません。
アクション性能は、プロールやストリークと同様に高水準を保っています。
フェアレディZモデル揃い踏み! やはりこうして揃うと嬉しいものがあります。バイナルテックではプロールだけ別車種になる等、ラインナップがイマイチでしたからねぇ。
プロールと比較すると、肩部の機構が異なるのを確認出来ます。二の腕から下を同型パーツとする工夫が光ります。
詳しい変形ギミックについては、MP-17プロールをご参照願うとして、劇中のギゴガゴを再現してみます。
実際は、ジャミングランチャーは取り外し式です。
腕部の変形ギミックが他のフェアレディZモデルと異なります。
肩のキャノンパーツは接続部のみとなるので、スッキリとした印象。
カーモード完成。レーシング仕様ならではのエアロパーツ、スポイラーの装備によって、より力強さを増しています。カラーリングが派手でいいですね。
フロントより。エアロパーツで重量感が増し、同時に愛嬌あるマスクになっています。
サイドビューは、フェアレディZモデルならではのスリムなフォルム。38のナンバリングはダイアクロン時代からの伝統。
リアビュー。リアスポイラーがスポーティ。スポイラーだけでなく、ランプ類も型が変更されています。
ディスラプター・ライフルは、カーモードでも装備が可能。グリップを畳んでジョイントを露出させる機構は先発と同様です。
ルーフのジョイントを露出させるのも先発と同様のギミック。
装備状態。武器をビークルモードで装備出来るギミックは定番化していて、嬉しい配慮ですね。
ジャミングランチャーもカーモードに装備出来ます。フル装備状態だと、砲身が美しい配置に。
フェアレディZモデルのカーモード揃い踏み。同一車種ですが、それぞれに個性があってダイアクロン時代のキャラクター戦略の巧みさを感じます。それを踏襲して更に昇華させたトランスフォーマーのコンテンツ企画力は凄いですね。
今になって、ハイクォリティモデルで揃うのは感慨深いですね。当時は買い揃えられませんでしたから(笑)。
カーロボ勢も充実してきました。主要キャラはまだまだ残っていますから、この勢いで進んで欲しいですね。
ホイルジャックもラインナップに!!