この時を待っていました!!
タロウのDVDは長らく生産休止、レオは解説等を省いた廉価版がレギュラーになり、「視聴する喜び」と「所有する喜び」の両方を重視する私にとって、我慢の日々が続いていたわけです。
と、こんな風に書くと、単品リリースの時に何故揃えなかったのかと疑問を抱かれて当然なのですが、まぁ懐具合の問題でして(笑)。実際、タロウとレオは3巻同時リリースとか、これまでの展開より妙な性急感があったりして、ノれなかったんですよね。
実は、両方とも1巻だけ買っていたのですが、AのコンプリートDVD-BOXを買った時に、もうすぐタロウもレオもリリースがあるだろうと思い、早々に売却してしまいました。それから、待てど暮らせどだったのが、ようやく、ようやく…(T T)
「タロウ」は、個人的に大好きな作品で、田口成光さんのギミックに富んだストーリー作りと、石堂淑朗さんのアニミズムに溢れたテイストが炸裂した作品です。
長らく不当に貶められていた歴史があり、私も作品自体の完成度に懐疑的だった時期もあって、お恥ずかしい限りなのですが、現在の目で見ると、旺盛なサービス精神とゴージャスなビジュアルは絢爛豪華で、正に円谷の黄金期を体現しているのが手に取るように分かります。説教臭い話でもサラリと「魅せる」テクニックが満載。本当に凄い作品だと思います。
音楽は日暮雅信先生で、ウルトラでは異端に属するジャジーなコード感(宮内國郎サウンドとはまた違う感触)が強烈で、「タロウ」独特の雰囲気を更にユニークなものへと昇華させていました。これがまた大好きなんですよね(笑)。
「レオ」もまた、好きな作品です。
何と言っても、スポ根モノを目指した強烈な世界観が特徴ですが、実はレオの真骨頂は「円盤生物シリーズ」にあります。防衛隊を廃し、ホームドラマを中心に展開するという、ウルトラとしては大胆すぎるその舞台設定は、「帰マン」で導入されて「タロウ」である程度の完成を見た要素の、更なる追求でした。
それは、確実にウルトラの可能性を拡げたのですが、残念ながら第二期ウルトラはそこで終了。その後、この路線はホームドラマというジャンル自体の衰退によって、追求される事はありませんでした。
まだ、この記事をアップしている時点では、ジャケットデザイン等決定していませんが、AのコンプリートDVD-BOX並みの装丁を期待出来そうです。Aは解説書も高レベルだったので、その辺りも期待出来そう。
これでやっと、昭和ウルトラが揃います。
なお、私は既にDVD-BOXを持っていますが、80もコンプリート仕様で再リリースとなります。
ウルトラマンのBlu-rayセットも出るようですが…。
こちらはちょっと(というよりかなり)高価なので、今回は見送る事にします。