スター・ウォーズの1/12シリーズも色々と出揃っていますが、メカ群に比べるとラインナップの少なさは否めないところ。本編ではヒューマノイドのキャラクターが多い上に、素面のメインキャラクターが多くを占めるのでプラモデルになりにくいようです。

 S.H.Figuarts等の完成品トイでは、多くのジェダイやソロといった人間キャラクターが多数商品化されています。プラモデルでも展開して欲しいところではありますが…。

 さて、ボバ・フェットは言わずと知れたスター・ウォーズの大人気キャラクター。実のところ登場シーン自体は非常に少なく、エピソード6では大した見せ場もないまま不本意な退場を果たしてしまうといった具合で、扱いは悪いです。

 しかし、妙にファンを惹き付ける魅力があり、エピソード2ではその誕生の秘密が描かれたり、今後スピンオフでの登場の話があるなど、ファンの情熱は確実に制作側に響いたようですね。

 人気キャラクターのボバは商品化の機会も豊富で、そんな中でのプラモデルという意外性は、確実にスター・ウォーズファンのモデラー心をくすぐったと思います。



キットについて

 本体の基本的なパーツ構成と関節フォーマットは、他の1/12シリーズと同様です。アクションフィギュアとしての可動域は充分確保されているシリーズですが、スター・ウォーズのシリーズは装飾的に動きが制限されるケースが多く、このボバも同様です。

 ただ、劇中でもそれほど派手には動いていないので、特に問題はありません(笑)。

 成形色+シール、あるいはデカールだけでも存分に雰囲気を味わうことができます。実際に完成品フィギュアではダメージ塗装やウェザリングが施されていない商品もあり、そのレベル以上の完成品が手に入ります。

 しかしながら、ボバと言えばダメージ塗装。成形色を生かしてのタッチ塗装でも良いので、何かしらの塗装はやっておきたいですね。

塗装について

 ガイアノーツの黒サフ、ラッカーによる基本色塗装、エナメル塗料筆塗りによるダメージ塗装、スーパークリヤーつや消しでのコートが基本的な流れです。

 基本色は、非常に微妙な調色を必要とするので、かなり場当たり的な調色を繰り返しています。グリーン2色のベースにしたのは、ガンダムカラーのザク色2種。黄色はほぼオレンジイエローそのままです。グレーはGXクールホワイトをベースに様々なグレーを適当に混ぜ込んで使用。細かい部分はほぼ筆塗りとしています。

 革製品を思わせるパーツは艦底色を塗装後、ガイアカラーのExフラットクリアーで半ツヤに。銃器についても同様です。

 デカールはマーキング部のみとし、色分け部分で使用したのは頬の部分のみ。入念に砂吹きコートをして保護しています。

 ダメージ塗装は、ジャーマングレーとシルバーでかなり適当に描き込んでいます。つや消しコート後に、Mr.ウェザリングカラーのグランドブラウンで馴染ませて完了です。

 スーツにもMr.ウェザリングカラーを使用してウォッシング。スーツはそれなりに洗濯しているのではないかと想像して、汚しは控え目です。また、銃器は手入れが行き届いているものと考えて、ダメージ等一切施しませんでした。

各部ショット

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 劇中スーツを入念に検証したものと思われる出で立ち。各部の弾痕は元々モールドされているので、塗装によってよりリアルに仕上がります。

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 シャープなジェットパックが特徴の背面。細部を塗り分けると精密感が増します。ベルトの金具などの小物も塗り分けると非常に映えます。

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 各種マーキングはデカールにて。印刷精度が良いので精密感が増します。左腕にはゴテゴテと武装がくっ付いていますが、塗り分けはそれほど大変ではありませんので、是非塗り分けておきたいところですね。

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 ブラスター・ピストルのホルダーが格好良いです。ブラスター・ライフルのベルト等、軟質素材が随所に使われています。勿論塗装も可能。右肩に掛かっているロープやシューズの塗り分けも是非しておきたいところです。

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 ブラスター・ライフルの両手持ちを演出できる平手が付属。手首のバリエーションは少ないものの、不足は感じません。

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 あんまりブラスター・ライフルをぶっ放しているシーンがないので、どんなポーズをとらせたら良いのか(笑)。

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 勿論ブラスター・ピストルも構えることができます。このピストルも塗り分けは必須。銃口だけ別パーツになっているなど、精密感に配慮したパーツ構成が見事です。

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 左腕の装備はお気に入りのポイントですね。手の甲近くの、赤と黒のボタン状のものが配置されている箇所は、デカールも用意されていますが、凹凸面に馴染ませるよりも、多分塗った方が早いと思います。

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 スコープは可動式。一応軟質のクリアパーツで成形されているので、破損し難いようになっています。

バンダイ 1/12 ボバ・フェット

 タカラトミーのメタコレ版ジャンゴ・フェットを持って、「親父のプラモも出してくれ」アピール(笑)。

 実はBB-8やファズマを積んでおり、まだまだスター・ウォーズシリーズの在庫は消化できていません。塗装しはじめると結構時間がかかるんですよね。キャプテン・ファズマはほとんどメッキパーツなので塗装の手間は少なそうですが…。さて、どうしたものか。

 



投稿者: SirMiles

【マー 🏃 SirMiles / Masafumi Fujimura / https://sirmiles.com / maruzoku】 Run、音楽、プラモ。趣味は広く浅く。生業はIT系。

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