オルタニティ第二段は、メガトロン。遂にバイナルテック系にメガトロンが登場です。というより、メガトロンが「クルマ」なのはマシーンウォーズ以来ではないでしょうか。
このモデルは、ブルー仕様との同時発売。オルタニティは、同車種のカラーバリエーションを2体同時に発売するというセオリーになっているようです。
ビークルモードは、FAIRLADY Zの現時点最新モデル。GT-Rよりコンパクトな車体ながら、随所にパワーを感じさせる曲面を、うまく再現しています。パーツの合いも良く、ミニカーとしての完成度は充分なレベルです。ブレードシルバーの色合いは、コンボイのシルバーよりも落ち着いたもので、メガトロンというキャラクターにマッチしていると思います。
ロボットモードは、やや脚部の密度が低いものの、全体的なプロポーションはマッシヴな仕上がり。接地性もコンボイより改善されており、アクション性能も高くなっています。シルバー仕様は、オリジナル・メガトロンのカラーリングを踏襲しており、やや若返った感じの頭部造形と相俟って、シャープな印象を与えます。
変形ギミックは、基本的に先のコンボイのバリエーションといった感じですが、全体的により整理されている感があります。ただし、シンクロテックの動作にコツが必要だったり、脚部のテールランプ部に強度的な不安があったり(私はブラック仕様を破損してしまいました)と、コンパクトなビークルモードの中に、いかにコンボイと同じハイトを収めるかという苦慮が、そのまま厳しいポイントとなって現れた部分もあります。
それでも、手持ち武器が全く付属しなかったコンボイと比べてプレイバリューは上がっていますし、相変わらず一度変形させれば説明書不要になる仕様は素晴らしいものがあります。オルタニティはいいシリーズです。
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コンボイは実写劇場版シリーズのエッセンスを強く感じさせるものだったが、メガトロンに関しては、割と保守的な造形になっている感がある。シルバーのカラーリングに、胸部のレッドがアクセントとなり、正にオリジナル・メガトロンを彷彿させる。
リアビューでは、コンボイ同様、カーモードの上部パネルが殆どそのままなのが分かる。
ビークルモードは、NISSAN FAIRLADY Z ブレードシルバー。変形用の分割線が更に目立ちにくいパーツ配置になっており、コンパクトさに伴うトータル感が強く出ている。
FAIRLADY Zの微妙な曲線が各パーツに落とし込まれ、かつ全体的にうまく繋がっている。
上半身。剣を手に戦い、全体的に鎧をまとったイメージは、メガトロンよりむしろ「ブラジオン」系。メガトロンとブラジオンは微妙に関係のあるキャラクターだ。頭部造形は正にメガトロン。
腕部には「グラビタルブレード」を装備。展開が可能。
二刀流の剣は「テセラクタルソード」という名称。ポージング性能はコンボイよりもむしろ高く、足首の関節により接地性も高い。
ビークルモードでは、各部を展開可能。ただし、リアハッチの開閉は不可。
各部展開時のリアビュー。リア側ディテールの密度が心地良いレベルでまとまっている。
インテリアの再現も同スケールのミニカー並に行われている。
トランスフォーム開始。
まずは腕部がドアとシート部に変形。
上半身を伸ばすシンクロテック機構で、胸部パネル等が同時に収納される。
脚部を複雑に収納してリア部に。コンボイモデルよりも手順は複雑だが、決まり具合は良好。
ビークルモード完成。