アオシマ アニメスケール 1/440 無敵ロボ トライダーG7

 トライダーG7、それは私にとっては永遠の憧れ…。

 リアルタイムで一番最初に意識したスーパーロボットであり、当時発売されたクローバー製のトイを、いくつか買ってもらった記憶があります。

 作品自体は、ガンダムの後番組として制作されたものでした。今でこそガンダムは超ヒット作品ですが、当時としては商業的に失敗作であり、後番組である本作には、商業的成功こそが大命題であったものと推測されます。

 よって、作品内容は明朗快活。そして主役ロボであるトライダーG7自体も、文字通り地球最強のロボットとされました。

 しかしながら、作品自体はコミカルでありながら、生活描写が異様なまでに凝ったものとなっており、有名な公園からのアナウンス付き発進シーンや、トライダーの運営自体が商売として扱われているなど、妙にリアルなテイストに溢れていました。

 正に、後の勇者シリーズやエルドランシリーズの原型であり、ある意味サンライズの良心とも言えるアニメでした。

 さて、キットは当時萌芽しつつあったガンプラブームに乗って、アオシマより発売されたもので、いわゆる300円の箱スケール。

 アオシマと言えば、発想が奇抜で楽しい「合体シリーズ」が有名ですが、実は当時のガンプラ(というよりバンダイ「ベストメカコレクション」)のフォーマットに近い、アニメスケールなるシリーズも展開しており、このトライダーは初期アニメスケールの中でも、プロポーションの良い傑作キットと評価されています。

 武器らしい武器が付属せず、内蔵武器であるトライダーミサイルとトライダーカッターが腰に付いているという仕様。その為、やや物足りない印象も。また、やや摩訶不思議な関節設計ということもあって、カッコいいポーズも付け難いものとなってます。

 今回、数年前に入手して適当に組み立てていた当キットを、バラして組み立てなおしました。

アオシマ アニメスケール 1/440 無敵ロボ トライダーG7

 こんな感じで、割とカッコ良く仕上がりましたよ。



 組立て直すにあたり、元々可動に向かないデザインである事も鑑みて、ほぼ固定ポーズに限定する方針としました。

 少し前より話題になっている「岡プロ」の手法を一部参考にさせて頂き、パーツごとに組み上げて関節の機構を全てオミットし、アルミ線で接続しています。これにより、キットのパーツの形状を変えることなく、パーツの位置によってプロポーションを良く「見せる」事が出来るというものです。

 実は、このアルミ線接続は初めての試みだったので、かなり恐る恐る取り掛かりましたが、何とか形になって一安心です。

 カラーリングは、赤、黄、白がガンダムカラー、青はブルーFS15050、グレーはエアクラフトグレー、フェイス部はダックエッググリーンとしています。フェイス部は、敢えて当時の色指定に従いました。下地はいつものようにつや消し黒からのベースホワイトによるグラデーションです。

アオシマ アニメスケール 1/440 無敵ロボ トライダーG7

 頭部はマスキングが面倒だったので、白と黄以外は筆塗りで仕上げています。つや消しクリアーを砂吹きしてアラを消しています(笑)。当時のキットは安全基準が緩いので、角は突き刺さる程尖っていますよ。なかなかのハンサム顔です。

アオシマ アニメスケール 1/440 無敵ロボ トライダーG7

 手首は、WAVE製「F-HAND(丸)」を使用。私、このパーツは可動指を実現するものと思っていましたが、どうやらこれは、表情を決めて固定するもののようですね。「カッコいい開き手」を目指してみましたが…。なお、足首の丸パーツはコトブキヤのパーツを使用しました。

アオシマ アニメスケール 1/440 無敵ロボ トライダーG7

 首の基部は、頭部の角度によって顎を引いているように見えるよう、一段低くしてあります。特徴的な胸のシンボルは一度適当に黄色で塗り、後からエナメルの黒で整えています。

アオシマ アニメスケール 1/440 無敵ロボ トライダーG7

 リアビュー。足首の後ろ側は、スコープドッグの余りパーツでカバーしました。ちょっと違和感が…。

アオシマ アニメスケール 1/440 無敵ロボ トライダーG7

 上から。

アオシマ アニメスケール 1/440 無敵ロボ トライダーG7

 関節はアルミ線接続なので、曲げてやると、ある程度ポーズ変更が可能です。足を踏ん張った感じに変更してみました。

アオシマ アニメスケール 1/440 無敵ロボ トライダーG7

 某ショップで、アオシマプラモを安価で大放出していましたので、早速、ザンボット、ダイターン、イデオンをGETしました。次はザンボットに挑戦してみようと思います。プロポーションはトライダーより随分悪いので、どうなることやら…。



投稿者: SirMiles

【マー 🏃 SirMiles / Masafumi Fujimura / https://sirmiles.com / maruzoku】 Run、音楽、プラモ。趣味は広く浅く。生業はIT系。

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11件のコメント

  1. ブログ村から来ました。
    トライダーって普段は公園に頭だけ出てるロボですよね?
    最近デッドストックで,その公園バージョンのプラモを買ったので
    何ともGOODなタイミングで嬉しくなりました。
    私は同じアニメスケールのアクロバンチが好きです。
    作品は古いキットなのに,素晴しい出来映えで感動モノです。
    流石,寵愛されてるだけあって格好良く決まってますね。

  2. >新Sinさん
     ありがとうございます。
     そうです。トライダーは頭部、それも鼻から上だけ公園に露出しているロボです。あのアイディアは素晴らしいと思います。
     もしかして、公園バージョンのプラモって、「ダイオージャ ヘッドランド」というヤツではないでしょうか? もしトライダーのものがあるならば、私も凄く欲しいです。
     アクロバンチも某ショップの放出祭りにありました。1/100はかなり出来がいいみたいですね。

  3. これ大河原さんデザインでしたっけ?弟がソフビで遊んでたんですよ!
    ガンダムじゃない!ってビックリして、でもダイターン3な処理に納得したりね(^^;
    ♪行けぇ~G7~ トライダーG7~ オマエは~ 宇宙の~ 無敵ッロボ~
    主題歌は歌えます(^^;
    因みに翌年のダイオージャも見てましたよ(^^;勿論主題歌は歌えます(^^;

  4. >福岡の特オタさん
     トライダーも大河原メカですね。
     大河原先生は、後に勇者シリーズ等のクリンナップを担当されますけど、既にダイターンやトライダーでラインが確立されてるんですよね。
     さがれ!さがれ!さがれ!さがりおろう♪
     ダイオージャのプラモを入手出来なかったのが、悔やまれます(笑)。

  5. 「アオシマ トライダー」で検索すると、「ト○館」がかなり上位でヒットします(クス)あと「デンジタイガー」も。
    高校の映研でアニメ撮ってた同学年の女子がクローバーの「乗用トライダー」を買っていて
    「羨ましくなんかねーよ!」と思った記憶があります。
    ぶっちゃけ大河原先生のロボットは、後の時代になって御自身が描きおろされた画稿より
    作画が良くない回のセル画やチープトイの方がカッコよく見えるんですよね。
    トライダーもナマクビが小型機になるという設定があって、(それを含めて7段変形だからG7)
    それらしい場所にそれらしい形状のパーツをつけると実用的に見える、というデザインの先駆けなんでしょうか。
    そう言えば、はぬま・あん氏が亡くなられたそうですね。「プラモ道」2冊とも持ってるのに…合掌。

  6. 頑張りましょ~♪儲けましょ~、仕事は休まず続けましょ~♪
    今思うと身につまされる歌詞ですね(苦笑)
    どちらかというとこの作品、戦闘シーンより仕事に向かう途中のおやつ(?)は今日何が出るのか楽しみに見てた記憶があるんですけど。
    ザンボット、ダイターン、イデオンも楽しみにしてます。

  7. >M’sRoadさん
     トライダーとデンジタイガー、作ってる方が少ないですからね(笑)。光栄ではありますが、今ならもうちょっと上手に作れると思うので、正直辛いものがあります。
     乗用トライダーって、イーグル形態か何かのデカいヤツですよね。それは凄い。しかも女子だなんて(笑)。
     はぬまあん先生の訃報は、M’sRoadさんのコメントで知りました。私も超絶プラモ道をバイブルとしていましたので、非常にショックです。
    >天地人さん
     あのエンディングのみならず、本編の方も、零細企業で働いている私にとって、妙に身近な話題なんですよね(笑)。子どもよりも大人の方が共感できる内容だと思います。
     現場に向かう途中のおやつは、いい定番シーンでしたね。ワッ太の品のない食いっぷりがいいです。
     ザンボット達は、気長にお待ち頂ければと思います。

  8. トライダーG7は実はあまり見た事ないんですが、主題歌だけは歌えます(笑)
    作品自体を見ていなくても、70年~90年代のアニソン大好きでよく聞いてますが
    最近やたらと昔懐かしアニメソング集みたいなCDが発売してるのでついつい
    買ってしまい困ってます(汗)
    ちなみ自分がもっとも熱狂したアニメは『蒼き流星SPTレイズナー』と『聖戦士
    ダンバイン』です(ボトムズもかなりハマリましたが・・・)!
    「空に蒼い流星、夜の運河を滑るようだね・・・」
    もうこの曲を聞いて当時を思い出すだけで涙が・・・(爆)
    ちなみに作詞は秋元康大先生です!

  9. >冤罪戦隊ゴカイジャーさん
     レイズナーいいですよねぇ。
     前半の、地味で緊張感がやたら高いのが素晴らしいです。勿論、後半のハジケっぷりも好きです。
     レイズナーはR3を組み立てる途中で放置してしまっているので、そのうち完成させたいです。

  10. 当時の友達が買ったプラモを見せて貰ったら塗装解説書に「ダックエッググリーン」という見慣れない名前の色が書かれていて「白じゃないの?」と思った記憶があります。たしかに当時のアニメでは白の機体のカゲ色にグリーンがかった色を使ってしていたし、わからんでもない、という気持ちも混ざりつつ「ともあれアオシマは変なこと言うなあ」という印象でした。「まあバンダイだって1/60ガンダムの色にアイボリーだとか変なことを言ったりしていたしなあ」とも。

    1. 「ブルートレイン客車色」なんていう指定もありましたね(笑)。
      ダックエッググリーンは、スコープドッグを塗る為に買っておいたのですが、意外な使い道になりました。
      ガンプラの色指定も、時代の移り変わりによって結構変わってきましたよね…。

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