「宇宙刑事ギャバン」は、仮面ライダーシリーズ、戦隊シリーズを成功させた東映が、新機軸を生み出すべく誕生させた「メタルヒーロー」第一弾。
全身メッキされたコンバットスーツを「蒸着」し、宇宙犯罪組織マクーと戦うギャバンを描いた、80年代東映ヒーローの傑作です。蒸着は、0.05秒という目にも留まらぬ速さで行われるため、改めて蒸着シーンを詳細に説明するという凝った演出をはじめ、決戦を異空間「魔空空間」で行うと言う斬新な手法を生み出し、新世代の特撮TVドラマとして一躍時代の寵児となりました。
装着変身シリーズは、元々「仮面ライダークウガ」の商品化から始まり、途中休止があったものの、仮面ライダーシリーズを次々とラインナップ。今回遂に仮面ライダー以外のキャラクターが商品化されました。ダイキャストの質感がメタリックなコンバットスーツに合致し、ギャバンのイメージをバッチリ再現しています。
実は、装着変身シリーズで宇宙刑事をというプランは、かなり以前よりあったのですが、ようやく宇宙刑事ファンにとって嬉しい発売となりました。
プロポーション的には及第点。ただし、脚部の可動はパーツの干渉もあって少々難ありです。また、パーツの固定度合いが弱く、遊ぶには少しストレスも。造形、塗装ともに美麗なのですが、マスクのゴーグルと顎部分が大きく、少しイメージと異なります。
しかしながら、このピカピカのコンバットスーツが可動フィギュアで遊べること自体が嬉しいのは、手にした宇宙刑事ファン共通の感想ではないでしょうか。サイバリアン欲しいですね。
「宇宙刑事ギャバン!」の名乗りを再現。比較的ディテールの多いコンバットスーツ。細部までよく造形されています。
「ジョォォォォッ!」の叫びも勇ましいジャンプポーズを再現。脚部がもっと曲がればさらに再現度は上がるのですが…。
「レーザーZビーム!」の掛け声と共に、一定のポーズで右手より強力な破壊ビームを発射。
「ディメンションボンバー!」体当たりに近い荒技。
レーザーブレードを取り出すポーズを再現。ギャバンは左腕から取り出します。この角度のマスクは実物によく似ています。
「行くぞぉ!」大葉健二氏の気合溢れる掛け声で、マクーとの戦闘もヒートアップ。こういう代表的なポーズをとれることが重要。
レーザーブレードにエネルギーを注入し、無敵の必殺剣を作り出す直前のポーズ。レーザーブレードの形状は、通常仕様とバンク撮影バージョンの2種が付属。このクリア成型バージョンはバンク版。
「レーザーブレードっ!」剣の根元から切先に向かってエネルギーを注入。
エネルギー充填を確かめるように、大きく左に振りかぶり…。
スパッと構える! そして必殺…。
「ギャバン」
「ダイナミック!」大上段からたたっ斬る豪快な技です。
魔空空間での戦闘を終え、勝利の余韻を味わう勇者の図。
こういう後姿で終わることもありました。宇宙刑事の造形の特徴は、前面にプロテクターが集中し、裏はウエットスーツ地というスタイルにあります。
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