1981年11月に発売された、1/600統一スケール・イデプラシリーズの第一弾。製作したキット自体は、10年前くらいの再販版です。
イデオンの複雑怪奇な変形合体プロセスを、何とか差し替えで再現しようとした意欲作で、各メカ形態は多少設定とは異なるもののよくまとまっており、合体後のイデオンのプロポーションも、巷で言われているほど悪くはありません。
ただし、差し替え部品が大量にあることや、「載せているだけ」のパーツの多さ、同時代のバンダイプラモと比べて構造が貧弱であるなど、数々の問題を抱えていることも確か。当時の少年には、塗装を含めて完成に至らせることはほぼ不可能だったのではないかという印象です。
強度的不安のある部分に、軸を増やしたり補強したりといった、少しの改造はしましたが、基本的には素組み。私は面倒くさがり屋なので、相変わらずパーティングラインを消したりといった工作はやっていません。昔のキットなのでヒケも大量にありますが、基本的に「キレイに塗る」ことだけを考えて製作しています。
Aメカ基本形態のソル・アンバー。このプラモのエラい所は、超合金魂版でも再現していない「前部の隆起」。
ソル・アンバーのリアビュー。
Aメカ戦闘形態のイデオ・デルタ。このプラモの白眉であり、素晴らしい完成度です。もう少し主翼が大きければ完璧。
イデオ・デルタのリアビュー。いわゆる前腕部の可動と主翼展開以外は全て差し替えパーツです。
Aメカ合体形態。頭部は接続部の精度がメチャクチャだったので、あり合わせのボールジョイントに換装してあります。
Aメカ合体形態のリアビュー。頭部とその接続部は丸ごと差し替えパーツです。
Bメカ基本形態のソル・バニアー。思いっきりハコメカですが、実は一番好きなメカだったりします。
ソル・バニアーのリアビュー。接地しないという弱点が...。
Bメカ戦闘形態のイデオ・ノバ。差し替えパーツをたくさんくっ付けて(乗せて)完成。後部が左右に展開しない為、設定とは少々イメージが異なります。
イデオ・ノバのリアビュー。
Bメカ合体形態。実はこのままでは合体できません。ここから更に黄色のパーツを合体専用パーツに差し替えます。
Bメカ合体形態のリアビュー。ギミックボックスの趣があります。
Cメカ基本形態のソル・コンバー。伸縮ギミックにスプリングを用いた本格派ギミックプラモ。ただし、Cメカはロボット形態を優先しているようです。
ソル・コンバーのリアビュー。他のメカに比べると大きく、迫力があります。
Cメカ戦闘形態のイデオ・バスタ。後部のウイングは丸ごと追加パーツ。また、前部の展開ギミックは省略されている為、思い切ってオリジナルアレンジがされています。その為、各メカの中で最も設定から離れた印象。
イデオ・バスタのリアビュー。カラーリングは割り切って説明書とアニメ設定の折衷にしてみました。
Cメカ合体形態。合体の際には、前部の青いパーツを外す必要があります。
Cメカ合体形態のリアビュー。
合体直前はこんな感じ。
AメカとBメカ合体。
Cメカも合体。
ロゴ・ダウの巨人・イデオン完成。プロポーション的には、腕部が長く、脚部が短いようですが、重厚さが魅力。
リアビュー。この時代の合体ロボットにしては、意外とすっきりした背中です。脚のパーツをはめ忘れている...。
元々安全基準が緩くパーツがシャープなので、きっちり塗装してやると、かなりイイものに仕上がるのが昔のプラモの特徴ではないでしょうか。
キットには波導ガン(イデオン・ガン)が付属しています。イデオンに持たせることが出来る(ことになっている)のですが、ちょっと無理そうだったのでディスプレイ専用に製作。
波導ガンのリアビュー。照準の向きが設定と違いますが、説明書どおりに接着してしまいました。
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