現在まで続くスーパー戦隊シリーズの基礎を築いたのが、このバトルフィーバーJです。「基礎」とはつまり、「巨大ロボットを操る戦隊ヒーロー」のこと。このバトルフィーバーより、いわゆる巨大戦が始まったのです。当初は、前年のスパイダーマン(日本版。あらゆる意味で名作!)に続いてマーヴェル・キャラクターを使用する予定だったのが、どんどん企画変更され、最終的にゴレンジャー路線となったようです。
その結果、国際色豊かな集団ヒーローが誕生。これほど個性的な戦隊ヒーローは後にも先にもこれだけでしょう。この個性派グループをまとめる長官(倉間鉄山将軍)を、往年の大スター東千代之介氏が演じていたのも凄いことで、武士道精神の鑑のような将軍、シビれます。
この作品が傑作だという根拠は、個々が「大人の余裕」を感じさせるところでしょうか。プライヴェートな立ち振る舞いは軽やか、ただし任務はビシッと。これがバトルフィーバー最大の魅力です。
左からミスアメリカ(ダイアン・マーチン、汀マリア)、バトルケニア(曙四郎)、バトルジャパン(伝正夫)、バトルフランス(志田京介)、バトルコサック(白石謙作、神誠)。敵は人心を惑わし世界にあらゆる恐怖を流布する「エゴス」。
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