遂に「トランスフォーマー アニメイテッド」も最終回。
都合、3話分が未放映となり、きっちり3クールの放映でしたが、未放映分はDVDでフォローされる予定なので、まだ楽しみは残っています。
なお、ごく私的な話ですが、金欠の為、当シリーズはトイの購入を控えていました。しかし、クリスマス気分に当てられて、トイザらスで「司令官セット」を買ってしまいましたよ。オプティマスとロディマスがクリア仕様でセットになっているパッケージです。アニメイテッドのトイは評判が良かったようですが、確かによく出来ています。最近はマスターピースやオルタニティといった、ハイエンド系ばかり触っていたのですが、アニメイテッドのトイは非常に完成度が高くて驚きました。放映開始当初に触らなくて良かったと思います(笑)。こんなブログをやっていて、こんな事を言っててはいけませんよねぇ…。
さて、無駄話をしてしまいましたが、最終回は、当初のレギュラー・プラス・アルファのキャラクターに絞って、真正面からオートボット対ディセプティコンの戦いを描き切るという、潔い構成。そこにプロールの戦死というショッキングな展開を織り交ぜつつ、トランスフォーマー(というか、アメリカの連続モノ)らしく、まだメガトロン側に逆転のチャンスが残り、続編の展開も可能という終わり方になっています。
ビーストにおける暴走を彷彿とさせる「主題歌を声優陣で無理矢理歌唱」も飛び出し、マニアックな視点でも大満足の一編でした。
4シーズン目が頓挫した事で、サリの今後はどうなるのか、ブラーがあの後どうなったのか、センチネルは正式な司令官になるのか、エリータ1は元に戻れるのか、コンストラクティコンのその後は…等々、語られない要素が多々残ってしまいましたが、一応大団円という形ではあったかと。
今回は、最終回という事でテンションが上がり、キャプ画をとり過ぎてしまったので、文章少なめとします。解説で講釈垂れるような処があまりなく、とにかくビジュアルが素晴らしい上に分かりやすい筋運びなので、こういう方針としました。
では、本シリーズ最後の本編をどうぞ。
前回からの続き。オメガスプリームのクローンであるラグナッツスプリームが三体出現しましたが、すぐには攻撃して来ません。
クローン達は、ラグナッツによって動かされている為、わざわざラグナッツに命令しなければ動きません。それが面倒なメガトロンは、ショックウェーブにコントロール系を自分に移譲するよう指示するのですが…。
ショックウェーブは、まだコントロールに必要なデータを発見出来ないと答えます。
一方、メガトロンの指示によって、ラグナッツはクローンを動かし、サムダックタワーを攻撃し始めます。とりあえず、当面はバリアが有効に機能しているようです。
しかし、バリアもいつまで効力を発揮出来るか分からない状況。ラチェットはオプティマスに、マグナスのハンマーを使って、空中攻撃に出るしかないと提案します。
プロールの援護をうけつつ、空中戦を展開するオプティマス!
プロールは後にサイバーニンジャにしか為せない行動に出ますが、この時点ではオプティマスのチームとして、アクションを披露していて、コントラストが効いていますね。
その間、ジャズは人々をサムダックタワーに誘導します。
クローンの進撃はオプティマス達の奮闘をよそに続き、制圧は困難な状況へと追い込まれていきます。
ラチェットは、月に赴いてオメガスプリームのコントロールを取り戻せば、クローンを止められると進言。オプティマスはその案を承諾し、バンブルビーやアイアンハイドと共にラチェットを月に行かせる事にします。
クローンの進撃をなかなか止められない状況の中、プロールは、クローンを「いっぺんにやっつける方法を考えるべき」だと言います。オプティマスは覚悟を決め、マグナスハンマー・トルネードアタックを繰り出します。
この攻撃により、クローンの一体を破壊する事に成功。
クローンを一体失ったメガトロンは、態勢立て直しの為、残る二体を月に戻すようラグナッツに命じます。しかし、クローンには月まで飛行する能力がなく、帰還は不可能。それを知ったメガトロンは、力押しの作戦に出ます。「自分以外の全てを破壊せよ」という、恐るべき命令を下すのです。
この命令を受け、二体のクローンが街へ向かいます。
一方、ラチェット達は、スペースブリッジで月へ行く準備を進めていました。サリは、「行かなきゃいけない気がするの」と言って、ラチェットに同行する事に決めていました。
サリ、ラチェット、アイアンハイド、バンブルビーが、スペースブリッジで月へ向かいます。
丁度その瞬間、月から、メガトロンへの復習に燃えるスタースクリームが飛び立って行き、ラチェット達とはすれ違いとなります。
このタイミングのシンクロ感が小気味良い感じです。
月で、ラチェットはポツリと佇むアーシーと再会します。
ところが、それは罠で、直ちにショックウェーブの襲撃に遭うラチェット達!
ここでラチェット達は分散戦略を採ります。
バンブルビーとアイアンハイドがショックウェーブの相手をしている間に、ラチェットとサリがアーシーをオメガスプリームの中に導きます。
一方、地球ではオプティマスがなおもクローン相手に奮闘しており、マグナスハンマー・サンダーアタックを繰り出すも、この攻撃はクローンに通じず。
そして、遂にメガトロンが現れ、宿敵と対峙することになるオプティマス!
シーンは地球と月とで往復します。
月では、「私に勝てるわけがなかろう」と嘯くショックウェーブに、アイアンハイド入魂のパンチが決まります。
これはカタルシスありましたね。ある意味、ワスプの恨みを乗せたパンチという側面も感じさせ、一発でショックウェーブをノックアウトした力強さが素晴らしいです。
オメガスプリーム内では、サリがアーシーと感応し、電磁パルス発生装置をデータ回収モードにして使えば、壊れた回路を通さずにバックアップされた記憶を取り出せるとラチェットに告げます。
それは、アーシー自身の提案をサリが代弁した言葉にほかなりません。
再びシーンは地球へ。プロールをいとも簡単に退けてしまうメガトロンの姿がありました。
オプティマスは、プロールとジャズに、クローンの制止を任せ、自らはメガトロンとの対決に専念しようとします。
「オートボットめ、しぶとい奴よ!」とメガトロン。「私は、オプティマスプライムだ!」とオプティマス。
G1やビースト、実写映画版等では、オプティマスとメガトロンは両陣営(あるいはチーム)のリーダーであり、ある意味同格の宿敵といった感じでしたが、今回のオプティマスとメガトロンは格差があります。上のセリフの応酬は、それを端的に示したものとして印象的です。
一方、月ではラチェットによって、アーシーのバックアップされた記憶の呼び出しが成功します。
「アーシー、すべて片付いたら、君が無くした思い出をゆっくり話して聞かせてやるからな」というラチェットのセリフが粋ですね。危機的状況と、再会に際しての万感が、一行で説明されています。
記憶を取り戻したアーシーは、最終アクセスコードを発動させ、オメガスプリームの制御を取り戻す事に同意します。上司であるロングアームよりも、親友であるラチェットを信じる。そんな彼女の感情を垣間見るような気がします。
地球では、より危機の度合いが増しており、オプティマスは、クローンの進撃を止める為に、オールスパークの力が必要だと言います。
プロールは、ジャズと共に念じる事によって、オールスパークの欠片を一箇所に集合させる事を思いつきます。
オプティマスは、プロール達に賭けてみる事に決め、自分はメガトロン打倒に邁進していきます。
月では、サリが、「自分の元の姿」であるプロトフォームを見つけて触れていました。
「ここに来なきゃと思ったのは、この所為ね」と呟くサリ。
残念ながら、このシーンの意義は全く説明されることなく、本編が終了してしまいます。サリがプロトフォームと邂逅する事で、新展開を匂わせるという点では十分だったと思いますが、肝心の「続き」はないわけで…。
その頃、ラチェットはアーシーをオメガスプリームと対面させていました。ラチェットのマグネットパワーで浮遊しつつ、最終アクセスコードを発動させるアーシー。
遂に、オメガスプリームが本来の意識を取り戻し、再起動!
玄田さんの声が響き渡る快感!
哀れ、ラグナッツは排除されてしまいます。
実質的に、ここでラグナッツは退場に。
そして、ラグナッツのコントロールを失ったクローン達。これで完全停止となるかに思われましたが、何と突如、クローン達の顔がスタースクリームの顔に!
しかも、スタースクリームは、クローンに自爆装置を付加していました。
これは、スタースクリームがクローン達のコントロールを担っているわけではなさそう。というのも、スタースクリームが倒れた後も、クローンは動いているからです。つまり、スタースクリームは元々クローンに自分の意識のコピーか何かを移していて、ラグナッツのコントロールが失われた事により、それが表層に出てきたと解釈するのが良いかと。
クローンを奪われたメガトロンは、「クローンを救う事が出来ぬなら、お前を破壊するしかないな!オプティマスプラァァイム!」と、オプティマスとのバトルに専念する事を宣言。
オプティマスは、「ちゃんと名前を言えるじゃないか!」と返します。
この会話も粋!
しかし、その間にもクローンの脅威は拡大する一方です。とうとうサムダックタワーのバリアが故障し、サムダックタワーにクローンが迫り来ます。
プロールに促され、サムダック博士は避難シェルターへ。
クローンが迫るサムダックタワーで、ジャズとプロールは、オールスパークを集めるべく念じ始めます。
各地から集合し始めるオールスパークの欠片。ということは、彼も例外ではありません。そう、スタースクリーム。
スタースクリームの額にあるオールスパークの欠片も、プロールとジャズによって引き寄せられて行きます。
必至に抵抗するスタースクリーム。しかし、遂にスタースクリームの持つ欠片が、額から離れてしまいます。
哀れ、オールスパークの欠片によって生命を保っていたスタースクリームは…。
実はこのシーン、オールスパークがスパークの代替となる事を表現しています。サイバトロニアンの命を司るスパーク。スタースクリームの命を司っていたオールスパークの欠片。この両者がオルタネイティヴである事がここで示された意義は、後のプロールの行動へと繋がるわけです。
そして、地球にオメガスプリームが到着!
「さぁ行くぞ!戦いの始まりだ!」
オメガスプリームの高らかな宣言は、G1の政宗一成さんによるナレーションへのオマージュではないでしょうか。「さぁ、戦いだぁっ!」は名物でしたからね。
オメガスプリームのそのパワーは、たちまちクローン一体を片付けてしまいます。
しかし、安心したのも束の間、もう一体の反撃を受ける事に。
ここでは、トランスフォーマーにおける玄田さんの名物でもある、重厚な苦悶の唸り声が響き渡り、大満足!
そして、スタースクリームのセットしていた自爆装置が発動してしまいます。
爆発から街を守るには、もっとオールスパークの欠片が必要だと直感するプロール。単にクローンを制止するだけならば、現時点でも事足りていた可能性がありますが、爆発力を制するには、不足だったという不運!
スタースクリームのちょっとした「悪ふざけ」が、このような事態を引き起こすとは…。出来事は連鎖するものであり、等価な行いで決して釣り合わないという悲劇。この最終回には、そんな虚しさも漂っています。
プロールは、「これ以上、欠片は引き寄せられない…あと、出来る事は…」と呟き、さらに念じます。すると、浮遊し始めるプロール。オールスパークの欠片の集合体に近づいて行きます。
ジャズはプロールの真意を悟り、「プロール!よせ!他の方法を探そう!」と必死に制止します。しかし、ジャズの言葉に応える事なく、プロールはただ微笑みを返すのみでした。
その瞬間、クローンは突如光球の中に閉じ込められます!
力尽きるプロール…。
先ほどのスタースクリームの件で言及した、スパークとオールスパークの欠片の関係。ここで、プロールがとった行動に直結します。即ち、プロールはオールスパークの欠片の不足分を、自らのスパークで補ったわけです。プロールは、オールスパークへ「還った」のでした。
光球の内部では、オプティマスとメガトロンの対決が続いています。
ヒビ割れを起こしながら戦う両者には、G1の「ザ・ムービー」での対決が重なります。もしかしたら、原語版では「One shall stand, One shall fall」とか言ってたりして。未確認ですが。
そして遂に、自爆装置の時限に到達し、クローンは大爆発!
その時、プロールのスパーク=魂が光球の内部に現れて、オプティマスだけを外へ連れ出します。
オールスパークの力によって起こっている現象だという、確固としたエクスキューズが感じられ、いわゆる降って湧いた「奇蹟」とは異なる物事の連鎖の感覚が、非常に素晴らしいと思います。
クローンを撃破したオプティマスのチームは、喜びの声を上げていましたが、そこにジャズがやって来ます。彼の両手には、命を賭けて、皆を守ったプロールの亡骸をが。
ジャズが地球に来た目的を、ストーリー面から考えると、このシーンの為という事になります。共にヨケトロンの元で修行したジャズこそが、プロールの最期を目撃するに相応しい人物だったと思います。
愕然とする一同。しかし、気持ちの整理を付ける暇もなく、メガトロンの襲撃が!
力を振り絞って空中へと舞い踊るオプティマス、ハンマーでメガトロンをたたき落とします。
そして、止めを刺そうとハンマーを構えますが…。
「何をためらっている、オートボットよ。止めを刺せ!」と言うメガトロン。
オプティマスはハンマーを大上段に構え、思いっきり振り下ろします!
しかし、ハンマーは地面に叩きつけられていました。
「お前を倒せば、楽にしてしまう。罪を償うべきだ」と電子手錠をはめるオプティマス。
オートボットらしい措置でした。あくまで法に委ねるという姿勢が、いかにも秩序の担い手といった印象です。ただし、これはあくまで「アニメイテッド」におけるオートボットのイメージではないかと、私は思います。それだけ世界観も変容したのではないでしょうか。
全てが終わり、サイバトロン星へ凱旋するオートボット達。プロールの亡骸も連れ帰られました。
これは結構ショッキングなビジュアルでした。が、復活の可能性も残されている雰囲気を漂わせているのが、トランスフォーマーならでは。
そして、玄田さんのナレーションと共に、サイバトロン星の人々が歓声を上げる様子が描かれます。
ここで玄田さんをナレーターとして起用するあたり、ファンサービスをかなり意識してますね。大変嬉しく思います。
ふと見ると、オプティマスがマトリクス状の物体を身につけていたり。
これは、プロールとジャズの集めたオールスパークが収められているらしいです。
「はばたけ!トランスフォーマー達よ!」
3クールに渡ったシリーズが、とうとう終わりました。
アメリカで制作が発表された当初は、まだ実写版の興奮覚めやらぬ時期でしたから、あらゆる面でそのビジュアルに圧倒されました。
アニメで、しかもアメリカ主導によるトランスフォーマーという事で、期待は最大級。日本への導入まで間があったのは残念でしたが、同時進行でなかったメリットは、それなりにあったものと考えます。
例えば、ビーストシリーズのように、枠繋ぎの為に日本オリジナルシリーズを挟んで、テンションを持続するのが困難になる等の弊害がありませんでした。これはビーストIIやネオがダメだと言っているのではなく、CGアニメという目新しさによる人気の獲得が、セルアニメによって一旦冷却されてしまうという事で、当時の空気を体験する私自身の証言です。
G1やビーストのように、数年に亘って続くシリーズにはなりませんでしたが、トイ展開の側面から見れば、最早トランスフォーマーはアニメーション付帯のコンテンツではなくなっており、TVアニメシリーズは正しくプロモーションの一環であると言えます。その意味で、今回の「トランスフォーマー アニメイテッド」は大成功だったのではないでしょうか。
そして、当初は非難の声も聴かれた音仏家。
その音仏家に「ウドおじさん」のサンタが来たとあれば、もう全て許容できるでしょう(笑)。
むしろ、このミニコーナーがDVDに収録されない事が、今となっては残念なくらいです。
今後、トイでは「ユナイテッド」シリーズのCMが既にオンエア。実写映画版の三作目も予告編等が公開。TVシリーズもCGアニメ「PRIME」がアメリカにて放映と、トランスフォーマーシリーズの展開目白押し。益々期待が広がります。
この適当なブログにお付き合い頂き、ありがとうございました。この辺りでお開き。
伝説のロディマスコンボイ、悲願のマスターピース化!
マスターピース・ロディマスコンボイ 超プッシュ拡散プロジェクト
20数年待った甲斐があるというもの。ホットロディマス、ロディマスコンボイの二形態を再現。さらに、ビークルモードもホットロディマスのホットロッドカーと、ロディマスコンボイのトレーラーの二形態を再現。つまり、一体で二度(四度?)おいしい、G1トランスフォーマーファン必携のアイテムです。
詳しい商品仕様は、こちらを。
2011年1月下旬発売予定。
花月(かづき)
始めまして。
ブログ「星屑の流星群」及びファンサイト「花は舞い 月は輝く」の
管理人の花月と言います。
実はある企画へのお誘いの為にコメントをしに来ました。
単刀直入に言いますがゲームやアニメについてぼそぼそと語る人というブログの
12月終了アニメ評価企画に参加してくれないでしょうか?
ちなみに宣伝許可は管理人さんからすでに取ってます。
深夜枠アニメとかは評価対象になりやすく
逆に夕方枠及び朝アニメは評価されづらい、
というより関心がない方が多いと言った方が良いのか、
だからこそそう言ったアニメも深夜枠に負けてないという事を伝える為にも
ぜひ評価企画に参加してほしいのですが良いでしょうか?
もちろんアニメイテッドも12月終了アニメなので評価対象です。
朝アニメ及び夕方アニメの感想を書いている方は深夜枠に比べると少ないので
それらのアニメの良さを伝える為にも参加してほしいのですが…
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花月(かづき)
アドレスを入れ忘れました。
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