「ゴセイジャー」を差し置いてこっちを書いちゃいます。しかも、キャプ画付きで(笑)。
こういうことをやると、自分の首を絞めてしまうのは分かっているのですが、とりあえず「トランスフォーマー」の、しかも「アメリカ発」の、となると書かずには居られません。
ただし、「ガンダム00を見たか?」とか「侍戦隊シンケンジャーを見たか?」といった、本気度全開な記事は書きません。あくまでトランスフォーマーらしく、ゆる~く。さらには、途中で放り出す可能性もあります。
なお、トータルな感想で言うと、満足いく出来でした。
私はアメリカ版を見ていないし、どういった展開なのかも予備知識なし。よって、このブログでの戯言は、コアなTFファンに向けたものではないことを、予めお断りしておきます。私は「アメリカ発のトランスフォーマーの日本語吹き替え版」として、アニメや実写映画を満遍なく視聴していますが、物凄く詳しいわけでもないので、そのあたりはご容赦を。
また、私の地域でのテレ東系はアナログ放送なので、キャプはやや粗めです。その点もご容赦を…。
ストーリーの骨子は、オプティマスプライム率いるオートボットの1チームが、スペースブリッジの保全作業中に偶然オールスパークを発見。それを知ったディセプティコンが奇襲をかけてくるというもの。
この世界はオートボットが惑星サイバトロンでの平和を謳歌しており、ディセプティコンは大昔の戦争で壊滅状態にあります。
「大昔の戦争」は、「出張どこでも鑑定団・サイバトロン星編」なる謎の劇中VTRで紹介されていましたが(って、明らかに岩浪さんのお遊びだね。声も銀河万丈さんだし)、この内容は初代「トランスフォーマー」の映像が使用されていました。ただし、G1が即ちこの世界の過去の出来事というわけではないようです。
時代設定も結構曖昧で、現代がそのまま実世界で言う現代(つまり2010年前後)なのか、全く分かりません。一応、デトロイトが舞台ということで、しかもかつては自動車産業で栄えたなどという説明が入ることから、何となく近未来っぽい感じはします。
キャラクター達のイメージソースは、G1と実写映画版をミックスした感じ。日本版アニメでは、何があろうともオプティマスを「コンボイ」としていましたが、遂に実写映画に合わせて本名のオプティマスプライムで登場します。
向かって右がオプティマスプライム。左がラチェット。
オプティマスプライムは、G1や実写映画における「選ばれた崇高なリーダー」というトータルイメージとは異なり、むしろ「ビーストウォーズ」の「オプティマス・プライマル(いわゆるビーストコンボイ)」に近い人物像になっています。いわゆる1チームのリーダーでしかなく、総司令官ではありません。説教好きだが機転と機智に富むというキャラクター性においても類似しています。
ラチェットは、G1でも古株の「軍医」でしたが、この世界ではさらに超ベテラン化され、「2010」に登場するチャーのようなポジションも担っています。これによって、オプティマスプライムの若さが際立っているわけです。
続いては、バンブルビーとアイアンハイド。アイアンハイドはアメリカ版では「バルクヘッド」であり、単純に日本人に馴染みの深いキャラクター名を拝借したのだと考えられます。一応、実写映画版の同名キャラとマッチョな感じが類似しています。G1のアイアンハイドとは大幅に異なるキャラクターなので注意。
バンブルビーは、G1で言う所のバンブルというよりは、実写映画版のバンブルビーに近い感じ。素早く動き回るバンブルビーと、重々しいアイアンハイドとで、コントラストが効いています。
続いてプロール。オプティマスプライムをやや軽視しているきらいのあるキャラクターになっています。
G1でのプロールは、パトカーにトランスフォームする副官クラスのキャラクターでしたが、今回は随分とスマートで斜に構えた感じに。G1というよりは、マイクロン系のデザインな気がします。何故か語尾に「である」が付きますが、これは「ビースト」でのキャラ付けの常套手段を踏襲したもののようです。
で、オールスパーク発見、と。
ここまで、それぞれのキャラクターを実に巧く紹介しています。このあたりの構成の巧さは、アメリカン・カートゥーンならではといったところ。アニメーションの制作は日本のスタジオなのですが、アメリカナイズされた部分の特徴がよく出ていると思います。
オールスパーク発見により、オプティマスプライムは本星に報告するわけですが、窓口として出てきたのはセンチネル。厭味な上官的なキャラクターです。その口ぶりから、オプティマスプライムのチームが、エリートコースとは程遠い仕事をしていることが伺え、また、オプティマスプライムとセンチネルが友人であることも伺えます。
センチネルはアメリカでは「センチネル・プライム」なのですが、このキャラクター自体はG1アニメ等には登場していないものの、何気にファンには有名なキャラクターです。というのも、コミック版では、G1コンボイにマトリクスを継承した存在とされているからです。その後、実写映画版に名前だけ登場したりと、折に触れてその名が登場します。
そして、ビックリなのがウルトラマグナス。
G1では万年副官との揶揄も聞こえるキャラクターでしたが、ここではオプティマスプライムの上官。というより、オートボット最高司令官なのです。声は銀河万丈さん。マニアックなネタで行くと、G1の販促ビデオ「スクランブルシティ発動編」でウルトラマグナスの声が銀河万丈さんでした。う~む、実にマニアックなキャスティング。もしかして偶然なのか?
ウルトラマグナスの「ヒーローになろうとするな」的な発言は、「ビーストウォーズ」でコンボイがチータスに言った言葉のような…?忘れたww
で、ここでディセプティコン接近、と。
そして、「チャ~ララ~ララ~・ビーン!」のターンマークが登場!
懐かしい!
というか、これって日本版だけのマニアックな処理なんですの?
さてさて、ディセプティコン。
スタースクリームにラグナッツ。
スタースクリームは、やっぱりメガトロンを倒してリーダーの座を狙う野心家。声は山野井仁さん。山野井さんと言えば、「マイクロン」でスタースクリームを担当してらっしゃいました。当時より砕けたキャラクターになっていますが、二度目のスタースクリームとあって、イメージはバッチリですね。
ディセプティコン側の活躍は少ないので、ここからはサラリと。
ブラックアラクニア。
何と何と、「ビーストウォーズ」でブラックアラクニア(ブラックウィドー)を担当していた柚木涼香さんですよ!
口調がそのまんまだったので、かなり嬉しくなりました。
で、ブリッツウィング。
何と何と、チョーさんです。G1ブリッツウィングはトリプルチェンジャーという三段変形トランスフォーマーだったのですが、顔が三段変形しちゃいましたね(笑)。チョーさん、楽しそうにアドリブ入れまくってます!
元蜘蛛同士(?)、柚木さんとの掛け合いも、手馴れたもんです。
そして、真打はメガトロン。
若本規夫さんですよ。「ギャラクシーフォース」でフレイムコンボイ役でした。
若本さんって、大ベテランですけど、若い方達に人気があるらしいですね(遠い目)。私にとってはやっぱり穴子さんなんですが(笑)。
えっと、この後は自ら出陣するメガトロンに、スタースクリームが爆弾を取り付け、メガトロンがオートボットの船を襲撃。すったもんだのバトルの末、オールスパークが反応してオートボットの船を光が包み込み、スペースブリッジへと導くといった展開になります。
メガトロン、デカっ!
このバトルの中で、オプティマスプライムの機転に富んだ戦法が見られます。人工重力を解除することで、メガトロンとの体格差を無効化したり、戦闘装備のない船の機能を色々と駆使し、メガトロンを撃退していきます。プロールの活躍も見逃せないポイントです。
オートボット側には、徹頭徹尾、武装が登場しません。G1ではやや曖昧でしたが、完全に非戦闘員であり、いわゆる一般人、民間人という感覚ですね。
そして、地球。若かりし頃のアイザック・サムダック博士が、落ちてきたメガトロンを発見します。
このあたりは、部分的に実写映画版を踏襲しているようです。
んで、いきなり50年後。
G1の「400万年後」という突飛な数字よりはいいです(笑)。
サムダック博士は随分と老けていました。
娘のサリと犬ロボットのスパークプラグ。
サリの声は「キスぷれ」の当梨(あたり)役、明坂聡美さんです。「キスぷれ」が縁でのキャスティングかどうかは不明。
スパークプラグの名は、G1の地球人側の主人公であるスパイクの父親の名でした。
ラストシーンは、こんな気持ち悪いモンスターの誕生だったわけですが。
口直しに天野ひろゆきさんを(笑)。
音仏(おとぼと)家のトランスフォーマーを話題とする団欒風景が追加されているわけですが、「これ要らない」とは敢えて言いませぬ。
私の場合、最近の「ガンダム」でこんな感じの(ちょっと寒目のww)実写コントには慣れてしまいましたし、私のような原体験世代には、なかなかツボになる話題もあったりして、それなりに楽しめます。
こんなわけで、初回をお送りしてみましたが、次回からは、こんなに長く書かないと思いますので、悪しからず。といっても、面白くなかったわけではないですよ。むしろ、次回がメチャクチャ楽しみなんですから。
久々に、トランスフォーマーのアニメで興奮しました。やっぱりトランスフォーマーはアメリカがイニシアティブをとるべきだと、ちょいと原理主義的なことを行ってみたくなりますな。
この回は、トランスフォーマー アニメイテッド Vol.1 [DVD] に収録。
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