サイバトロン ダイノボット指揮官 | グリムロック | |
CYBERTRON DINOBOT COMMANDER | GRIMLOCK | |
DINOBOT COMMANDER | GRIMLOCK | (US ORIGINAL) |
マスターピース第8弾は、メガトロン以来久々の完全新作となるグリムロック。オリジナル・トイの完成度の高さに定評あるキャラクターだけに、いかにして現技術でブラッシュアップするかが鍵と言え、その試みはマスターピースブランドに相応しい完成度を伴って成功したと評価できよう。
マスターピースシリーズは、コンボイ型がバイナルテックシリーズと違和感なく並べられる仕様とされ、メガトロンがそのサイズに追随したわけだが、ジェットロンは航空機のサイズを鑑みて小型化された。このグリムロックも、ジェットロンのサイジングに倣っており、コンボイとのスケールの整合性は完全に無視されている。
ただし、ダウンサイジングによって得られた恩恵は大きい。何より扱いやすいし、素材の強度的にも妥当だ。また、同時期のオルタニティをオートボットのサイズと見做すと、実は丁度良かったりする。
前述の通り、基本的な変形ギミックは旧トイで既に高い完成度を示していた為、このマスターピース・グリムロックは旧トイの変形ギミックを調整する形をとっており、各形態をよりアニメのイメージに近付けるべく工夫が凝らされている。目を引く部分としては、恐竜モードをスリムにする為の胴体伸縮と、ロボットモード脚部の再現度を高める為の尻尾の収納ギミック等が挙げられる。その割には、全体的に非常に簡素にまとめられてり、変形のし易さはマスターピース随一。極端に言えばオルタニティより変形し易い。
ロボットモードでの各関節可動は言わずもがな、恐竜形態での腕部可動や尻尾の可動、頭部と尻尾の連動など、可動部に関する楽しいギミックはふんだんに盛り込まれている。また、マニアックなオプションパーツも充実している。
グリムロックがこの完成度で登場したことにより、マスターピースブランドの未来は再び明るくなったように思う。主役級キャラはかなり出揃ってきたので、そろそろロディマスあたりが欲しいところだ。
グリムロックのアニメ設定にかなり近く、よりヒロイックなスタイルを持つロボットモード。旧トイとの印象の接近も特筆すべき点だ。
頭部造形はアニメ設定に準拠しつつ、ややシャープな印象となっている。同じキャラクターでありながら、バイナルテック版とはかなり造形が異なる。
アクティヴなポージングも自在。関節にはクリックが用いられており、保持力も申し分ない。
ロケットランチャーを装備。肩部のスイッチを押すと、先端が赤く発光する。
エネルゴ・ソードを装備。旧トイはこの武器の印象が強いが、アニメ本編での印象は薄い。ロケットランチャーと同じく、拳の内部の電飾によって光らせることが出来る。
ロボットモードのリアビュー。恐竜モード上半身のパーツ構成が分かる。恐竜モードの尻尾のパーツ配置にも要注目だ。
頭部の目の色を、旧トイ準拠に変更することが出来る。何となくデストロンっぽくなるのが面白い。
トランスフォーム!
手首を収納、脚部が回転し、展開を始める。
上半身が下方に移動し、腕部が恐竜モードの脚部に変形。脚部は尻尾へと変形する。
恐竜モード完成。アニメ設定に非常に近いスタイリングが魅力。最新学説で否定された直立ティラノザウルスは愛嬌がある。
頭部には口の開閉ギミックがある。頬を押すとスプリングで口を閉じるギミック付き。
ロボットモードの目の色も変更できる。旧トイはこの色。実に可愛い頭部。腕部は各爪も含めて各関節が可動する。
現学説に沿った前傾姿勢もとることが出来る。
「俺、グリムロック。皆と一緒に魚とる!」
恐竜モードのリアビュー。各部ディテールは旧トイのものを踏襲している。
知能転送デバイスが付属。「2010」で一時的に超天才になり、自らが生み出した合体戦士コンピューティコンに、その優れた知性を転送した。ここではオルタニティ・コンボイにご登場頂いた。
「2010」で一度だけ披露したウェイター姿を再現。蝶ネクタイ、エプロン、トレイが付属しており、エプロンの精度はさすがリカちゃんのタカラトミーといったところ。
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