デストロン 破壊大帝 | メガトロン | |
DESTRON LEADER | MEGATRON | |
DECEPTICONS LEADER | MEGATRON | (US ORIGINAL) |
マスターピース第5弾は、遂に登場した破壊大帝メガトロン。アメリカの銃規制による商品化の難しさが常に指摘され続け、ビークルモード=戦車がスタンダードになりつつあったメガトロン。マスターピース化の噂は度々あったが、大方の予想は戦車に変形するというものであった。
紆余曲折を経て、我々の元へ届けられたマスターピース・メガトロンは、紛れも無く、ファーストシリーズに登場した「メガトロン様」であった。マスターピース・コンボイとサイズの統一されたロボットモード。133%拡大されはしたが、リアリティに富むディテールを備えたワルサーP38のガンモード。それぞれが高次元でスタイリングを両立させ、永らく決定版メガトロンを待っていたファンを納得させる完成度を誇る。
ロボットモードは、少々脚部に貧弱な印象があるものの、ガンモードの体積を考えれば、非常に良くまとめられている。プロポーションは全体的にスマートで、アニメ版メガトロンのイメージをウマくとらえつつ、変形との兼ね合いを確保している。頭部は、わざわざアニメ版の形状を再現するため、ガンモードの形状を捨て、フードとして背中に回すというこだわりっぷり。その面構えは、まさにデストロンのボスに相応しい。
ガンモードは、いわゆるアンクルセットが付属しないため、アニメ版とは異なることとなってしまった。このサイズであれば、アンクルセット付きとなると相当な大きさになるが、欲を言えば付属して欲しかったところだ。本体自体は、金属の削り出しモールドまで加えられ、非常に完成度が高い。重量も程よく、ギリギリ大人の手でホールド出来るのが嬉しいところだ。
残念ながら、変形プロセスは異常なほど複雑であり、ある程度の変形しやすさを評価されていたマスターピース・シリーズにおいては、異色である印象が否めない。パーツの固定方法がかなりタイトである反面、破損防止の為か、外装系パーツの接続がゆるく、変形途中に外れやすい。動きも分かりづらく、変形には相応の時間と指の力、忍耐を要するだろう。
しかし、思えば、メガトロンのオリジナル・トイも、当時としては画期的な変形プロセスの複雑さを誇っていた。それをブラッシュアップしたのだから、この複雑化も当然と言えるだろう。このプロポーションを再現するために、凄まじいまでのパーツ移動精度を考案した設計者の努力には、感服せざるを得ない。
いずれにせよ、遂にマスターピース・コンボイとの、決定版による対決が実現したのだ。
アニメ版メガトロンのイメージに忠実な、決定版メガトロン。各関節にはクリックが設けられ、見た目に比してポーズの保持力は高い。巨大な融合カノン砲が圧巻。
上半身アップ。頭部造形はアニメのイメージそのものと言って良い完成度。融合カノン砲は、銃口が赤く光るギミック付き。
融合カノン砲は、基本的に旧トイの拡大造形となっている。ボタン電池を内蔵し、発光。融合カノン砲は巨大だが、関節のクリックにより、保持に問題はない。
エナジーメイスを装備。これでコンボイとのダム上対決を再現できることに。
「トランスフォーマー・ザ・ムービー」に登場したレーザーダガーを装備。旧トイには、銀メッキされた剣が付属していた。
ブラスターを装備。五指可動により保持はスムーズ。こちらも「トランスフォーマー・ザ・ムービー」に登場。コンボイを死に至らしめた強力な武器だ。
キスぷれ・オートルーパーに付属したものとは、全く異なる新造形のクレムジークが付属。クリア素材により、劇中イメージを再現。
一見バランスの悪いポーズも、関節の保持力によって安定。かなり自由度の高いポージングが可能。
トランスフォーム!
腕部を収納し、頭部にフードを装着。
脚部が畳まれ、トリガーを展開。背部も変形を開始。この時点で、旧トイを髣髴させるスタイルに。
上半身が完全にガンモードを成す。左右脚部がグリップに変形する。
ガンモード完成。なお、融合カノン砲は、無理をすれば装着したまま変形できるが、あまりオススメできない。
分割線を除けば、モデルガンとしての完成度もかなり高いガンモード。トリガー、セーフティが可動。さすがに弾は射出できない(旧トイは射出可能!)。
上部後方より。外装は主にプラスティックだが、質感の違いにより素材の違いを表現している。
リアビュー。金属削りだしモールドが映える。
フロントビュー。スコープは機構上、当然取り外し可能。P38の刻印、トリガー周囲のモールドの密度感が心地良い。
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