サイバトロン シティコマンダー | ウルトラマグナス | |
CYBERTRON CITY COMMANDER | ULTRA MAGNUS | |
AUTOBOTS CITY COMMANDER | ULTRA MAGNUS | (US ORIGINAL) |
マスターピース第2弾は、多くのファンが期待する方向性と完全に異質なものとなってしまった。それは、マスターピース・コンボイのリペイントという形で届けられた、究極の「マグナス」。
このトイが「ウルトラマグナス」ではないということは、ファンならば誰しもが思うところ。元々「ウルトラマグナス」は、白いコンボイを赤と青の鎧で包んだ、副司令官である。つまり、青と赤の鎧=キャリア部分がないウルトラマグナスなど、特にTVアニメのファンにとっては、あり得ないことなのだ。
今回のブックレットには、このあたりの言い訳にかなり力が入れられている。曰く、カナダのDREAMWAVE社より発刊の「TRANSFORMERS GENERATION 1」に、この姿のウルトラマグナスが登場したというのだ。このコミック、確かに欧米TFファンの中ではメジャーな存在だが、日本では残念ながらマイナーだと言わざるを得ない。故に、ここでの説得力はほぼ皆無と言っていい。
手厳しいことを書き連ねたが、コンボイのリペイント商品としては、なかなか良く出来ている。美しいホワイトの塗装には、神秘的なキャラクターさえ感じられ、旧トイを知る者にとっては、青いマスクに赤い目を有したヘッドは、素直に嬉しいものだ。
単なるリペイントではあるが、各種武器にはコンボイ付属のものとは異なる塗装と設定が施され、このあたりのエクスキューズの徹底振りは相変わらず力が入っている。
トイの完成度自体は高いので、コンボイ以上にキャリア部分が欲しいアイテムである。ペーパークラフトでは、ちょっと…。
ウルトラマグナスには、実はもう一つの姿があった! という設定の、白いコンボイ。
旧トイに準拠したカラーリングのヘッド。コンボイと同型だが、マスクの位置が少し上に修正された。
本来ウルトラマグナスが持っていた銃とは異なり、コンボイのレーザーライフルと同型のマギストレーザーを装備。
傑作トイ、マスターピース・コンボイと金型を同じくするだけあり、可動部、ポージング保持ともに高い完成度を誇る。
メガトロンガンではなく、B・ラストと呼ばれる地球製の銃を模した長距離用火器。ワルサーロボ(ミクロマン時代のメガトロン)のカラーリングなのが芸コマ。
コンボイのエナジーアックスとはビーム色の異なる、フォトンアームズを装備。コンボイのエナジーアックスとあわせて、コンボイまたはマグナスの両手に付けて遊べる。
腕に通信モジュールを内臓。右腕にコンボイが映る。左腕はパルスパターンが映っており、分析装置のようだ。
肘にはシリンダーを装備。曲げ伸ばしによってシリンダーがリアルに可動。
脚部にもシリンダーを装備。肘同様のリアルな動きを楽しめる。
脚部にテンションを加えると、脛部のエアダクトが開くギミックも健在。
胸部にはマトリクスを内臓。「トランスフォーマー・ザ・ムービー」で初めにコンボイよりマトリクスを受け継いだのはウルトラマグナス。「私は一介の戦士に過ぎません。」
マトリクスは、コンボイ同様、収納状態で発光も可能だ。
マトリクスを取り出せる。「なぜ、開いてくれないのでしょう…!」が正しい遊び方。
トランスフォーム!
腰部を180度回転させ、後ろへ展開。初代トイとは異なり、胸部パネルを開く工程が必須。
胸部下の部分が前輪に変形。マトリクス収納部が回転して、フロント部に変形する。
頭部を収納、胸部ハッチを閉じる。ここから腕の収納にいたるシークェンスは、初代を髣髴とさせる。
カーモード完成。
フロントビュー。この白いトレーラーモードは、まさにウルトラマグナスの名に相応しい。
リアパース。キャブ部分が単独で行動することは、アニメでは皆無。ミニカーとしての完成度は、高レベル。
やはり、ペーパークラフトではないキャリアが欲しい。キャブの頭上に、ミサイルユニットが見えるのが、本当のウルトラマグナスだ…!
コメント