BT-15 バイナルテック・プロール

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サイバトロン 軍事戦略家 プロール feat. HONDA インテグラ Type-R
CYBERTRON MILLITARY STRATEGIST PROWL feat. HONDA INTEGRA TYPE-R
AUTOBOT MILLITARY STRATEGIST PROWL (US ORIGINAL)

 バイナルテック第十五弾は、パトロールカーのカーモードが印象的なキャラクター・プロール。旧アニメでは、人間側キャラクターであるチップとのリンクによる共同戦線を展開するなど、多くの印象的な活躍でファンを魅了した。「THE MOVIE」では、彼の戦死が描かれている。

 旧プロールは、ストリークやスモークスクリーンと同じく、フェアレディZ型のカーモードを有していた為、大方の予想では、BT化の際インプレッサのパトロールカーとして登場するものと思われた。ところが、現れたのはインテグラのパトロールカーという少し予想を外れた展開。しかしながら、インテグラの流麗なスタイルがハイウェイ・パトロールの説得力を強化しており、それがプロールのイメージにも合致している。

 今回のBT化にあたり、プロールがストリークたちと違う車種モチーフにて復活したことに対しては、一応エクスキューズらしきものが用意されている。それは、おなじみ「GTシステム」による分身体というもの。歴史改変によってプロールは生存したものの、デストロン軍団に襲撃されて生命コア(スパーク?)が亜空間内で行方不明になってしまった。既にプロールの人格プログラムが移されていたGTに、一時的に生命を与えているのは、前述のチップ。BTプロールは、チップの生命エネルギーを中核とする人間とTFの融合体なのだ。

 さて、肝心のトイについて。今回よりパッケージの仕様が少々変更された。よりミニカー・ディスプレイ寄りになったパッケージのカラーリングが新鮮だ。それに伴い、本体の設計に関しても若干印象の変化が見られる。まずは変形のしやすさ。複雑怪奇なパーツ移動が殆どなく、シンプルな回転軌道による変形がかえって新鮮。次に「警視庁」の文字が大胆に入ったマーキング。これは世界各国の警察車輌に応じた外観の変化マトリックスが内蔵されているという設定があるものの、「日本」を意識させる仕様としてなかなか衝撃的だ。

 ロボットモードに関しては、脚部の可動域がかなり制限されており、アクションモデルとしては少し弱い。しかし、二種ある武装を違和感なく構えることの出来るスタイルが魅力的。車のパーツが大きく露出している点も、トランスフォーマー(特にサイバトロン)らしさ爆発で好印象だ。

プロール 01

 サイバトロンにとって重要な戦略頭脳・プロールが、チップの意識とGTボディにより、バイナルテックに復活!

プロール 02

 カラーリング、形状とも旧プロールのアニメ設定に忠実な頭部。他のBT版「Zフェイス」よりも若干知性的な顔立ち。

プロール 03

 エネルギー警棒・ブライトスティックと、強酸砲弾を発射するアシッドペレットガンを装備。ブライトスティックは脚部にも装着可能。

プロール 04

 脚部の可動域の不足こそあるものの、表情豊かな腕部の可動によるポージングが、プロールの活躍を演出。

プロール 05

 トランスフォーム!

プロール 06

 胸部が上部に上がり、腕部を収納。腰部が180度回転。

プロール 07

 上半身が車体の前半部に変形。続いて脚部変形を開始。

プロール 08

 膝部分から180度回転した脚部が、車体後半部を形成。

プロール 09

 カーモード完成。

プロール 10

 カーモードはインテグラ TYPE-R。パトロールカーのデコレーションにより、実在感溢れるハイウェイ・パトロールカーとしての存在感を主張。

プロール 11

 ボンネット、両ドア、リアハッチが開閉。リアハッチの開閉が非常に新鮮。ステアリング左右連動可動は従来のパターンから脱却した新パターン。

プロール 12

 銃(アシッドペレットガン)が変形し、エンジン部を形成。Hondaの誇る「i-VTEC」エンジンをイメージたっぷりに再現。

プロール 13

 スポーティさが特徴的なインテリアを過不足無く再現。シフトレバーがちゃんと塗装されているのに注目。

プロール 14

 リアパース。もはやお約束となったエンブレム非分割機構、美しいテールランプ、映えるリアスポイラーがクォリティを高める。赤色灯の美しさにも注目したい。