BT-12 バイナルテック・オーバードライブ

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サイバトロン 戦略家 オーバードライブ feat. Honda S2000
CYBERTRON STRATEGIST OVERDRIVE feat. Honda S2000
OMNIBOT STRATEGIST OVERDRIVE (US ORIGINAL)

 バイナルテック第12弾は、旧アニメ未登場の上、当時通信販売のみで流通したという超レアキャラ・オーバードライブの名を冠したトランスフォーマー。海外では旧ミニボットのチャージャーが充てられているようだが、それと比しても随分と冒険的なキャラ設定である。ファンに対する知名度が望めない上でのネーミングは、バイナルテック・シリーズの自信の現れか。

 ストーリーは、「旧アニメ未登場」、「通信販売のみで流通」というキャラクターの経緯を逆手に取り、あらゆる宇宙を縦横無尽に飛び回るエージェントとして描かれる。ついにバイナルテックに参戦したホンダのブランドイメージをも体現しているかのような走りの神秘性をも感じさせる秀逸なキャラクター設定となった。

 さてトイの方はと言うと、もはや心配処というものは殆ど存在しないと言ってよい完成度。これまでのシリーズを踏まえた分割線処理や、より遊びやすさを求めた変形プロセス、オープンとクローズを選択できるカーモード、その選択のために余剰パーツとなるトップをシールドとして使用してしまうなど、豊富なアイデアと精密な設計が随所に感じられる。

 ロボットモードのスタイルもかなり良く、何となくTFらしからぬヒーローロボット体型が面白い。敢えて欠点を挙げるとすれば、各可動部の自由度が若干低いことぐらいだが、逆にこれほど立ち姿が決まるバイナルテックは初めてなのではないだろうか。

オーバードライブ 01

 いわゆる「ヒーローロボット体型」を持ったロボットモード。シリーズ中、最も装飾の少ないスッキリしたスタイル。

オーバードライブ 02

 頭部は旧ダブルチェンジャー時代のトイの頭部造形をより現代風にアレンジ。クリアパーツのバイザーはお約束。

オーバードライブ 03

 キャンバストップが盾(バリスティックシールド)に、VTECエンジンが銃(オムニブラスター)に変形。

オーバードライブ 04

 シリーズ初のシールド装備により、攻防一体のポージングが自然に決まる。

オーバードライブ 05

 トランスフォーム!

オーバードライブ 06

 胸部が上がると腹部がシートに変形。脚部の各部パネルが展開する。

オーバードライブ 07

 肩装甲に腕部が収納され、車体後部を形成。腰が回転。

オーバードライブ 08

 続いて左右の脚部のパネルが閉塞し、車体前部を形成する。

オーバードライブ 09

 カーモード完成。デフォルトはオープンド・トップ。

オーバードライブ 10

 こちらはクローズド・トップを再現。コンパクトなリアル・スポーツカーの力強いフォルムを再現。

オーバードライブ 11

 ボンネットとトランク、両ドアが開閉。そのアクションには破綻がない。

オーバードライブ 12

 銃(オムニブラスター)が変形し、VTECエンジン部を形成。長い銃身は車体下部に折りたたまれる。ステアリングの左右連動可動も再現。

オーバードライブ 13

 ステアリング周りやシフトレバー、コンソールを過不足なく再現。このあたりのさじ加減がバイナルテックの真骨頂だ。

オーバードライブ 14

 リアパース。アンテナの再現はバイナルテック初。パーツ分割が良く練られており、非常に破綻が少ない。