A-01 オルタニティ NISSAN GT-R/コンボイ アルティメイトメタルシルバー

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サイバトロン 総司令官 コンボイ
CYBERTRON COMMANDER CONVOY
AUTOBOTS COMMANDER OPTIMUS PRIME (US ORIGINAL)

 バイナルテックのエッセンスを継承した新しいライン=オルタニティ。そのコンセプトは、バイナルテックで培われたリアルなミニカー路線と、2007年度劇場版のアイテムで培われたリアルなロボット路線(そして変形のし易さ)の融合であろう。ちなみに、オルタニティはバイナルテックの海外展開名である「オルタネイターズ」を踏襲したものと思われる。

 第一弾は、トランスフォーマーファンのみならず、多くのトイファンにアピールしやすいキャラクターである「コンボイ」に決定。人気車種であるGT-Rをカーモードとして選択するなど、入念な企画が伺える。

 カーモードのスケールは1/32となり、バイナルテックの1/24よりかなり小さくなった。また、基本的に外装はプラスチック製となり、強度が必要な部分にダイキャストが用いられるなど、バイナルテックにおける質感重視の傾向を受け継ぐのではなく、強度や遊び易さが重視されている。しかしながら、外装は全面的に塗装されており、ミニカーとしての完成度はちゃんと追求されている。

 変形プロセスは、複雑すぎるきらいのあるバイナルテックより数段簡単になった。簡単になりつつも、各パーツの動きは非常によく練られており、シルエットの変化が重視されている為、簡素=チープという印象は皆無。また、今回の売りである「シンクロテック機構」は、劇場版アイテムの「オートモーフ」を取り入れた形となっており、複雑な変形手順を省略するのに一役買っている。

 ロボットモードは、初代アニメのイメージ再現に務めたバイナルテックとは全く違うアプローチになっている。むしろ、劇場版の実写CGのイメージを反映させた印象でまとめられ、フィギュアとしてかなりクールなものになった。この傾向により情報密度が高くなった為、バイナルテックよりもむしろ精密感が出ており、その満足度は高い。

 物語の方だが、もう殆どコアな同人系と化しており、私の理解の範疇を超えてしまっている(ちゃんと読めば分かるのだろうが、面倒...)。

 とりあえず、コンパクトなラインでこれだけのものが出てきたという点で、高く評価しておきたい。

オルタニティ・コンボイ 01

 NISSAN GT-R アルティメイトメタルシルバー。スケールはバイナルテックより小さくなったが、ディテール密度はバイナルテックを上回っている。

オルタニティ・コンボイ 02

 カーモード・リアビュー。GT-Rの意外にマッシヴな外観をしっかりトレースしている。

オルタニティ・コンボイ 03

 このように各部を展開可能。このあたりはバイナルテックの仕様を忠実に受け継いでいる。

オルタニティ・コンボイ 04

 各部展開時のリアビュー。ドアの開閉ギミックは、トミカのような仕様になっており、その感触が小気味良い。

オルタニティ・コンボイ 05

 画像では見辛いが、インテリアの再現も同スケールのミニカー並に行われている。

オルタニティ・コンボイ 06

 トランスフォーム開始。

オルタニティ・コンボイ 07

 後部が二分割されて脚部になるのは定番。

オルタニティ・コンボイ 08

 シート部が腕部に変形。脚部の変形はほぼ終了。

オルタニティ・コンボイ 09

 変形プロセスの導線が秀逸で、細かいプロセスを含めても、かなり短時間でここまで変形できる。フロントを左右より絞ると、胸部がスリムになり、頭部が自動で出てくる。また、肩部も自動展開される。

オルタニティ・コンボイ 10

 ロボットモード完成。カーロボの基本線に2007年度劇場版のディテールを取り入れた、新しい感覚だ。シルバーとブラック中心のカラーリングがクールで、劇場版との近似性を見せる。

オルタニティ・コンボイ 11

 ロボットモード・リアビュー。カーモードの上部パネルが殆どそのままなのが分かる。

オルタニティ・コンボイ 12

 上半身。シルバー仕様の場合、コンボイの頭部として造形されつつも、劇場版の別のキャラクターに見える。コンボイのキャラクター性とカラーリングが既に不可分であることの証左だ。

オルタニティ・コンボイ 13

 ポージング性能は高い。クリックが設けられており、大胆なポーズでも固定できる。ただし、ポーズによっては接地性に難がある。腕部には「対ハイセリオン徹界タキオンブラスター」を装備。展開が可能。

オルタニティ・コンボイ 14

 バイブラントレッド仕様と。リカラーモデルながら、かなり異なった印象。