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バイナルテック・シリーズ
タカラ社が総力を結集して送り出した、脅威のトランスフォーマーがバイナルテック・シリーズだ!
バイナルテック・シリーズは、一定のクォリティを維持したカーモデルがロボットに変形するという、初期のカーロボット路線を、数々のトランスフォーマー・シリーズのノウハウを導入してハイ・クォリティにブラッシュ・アップしたものと言える。
初期のキャラクター設定を生かした世界観やスタイルは、旧来ファンへ充分過ぎるほどアピールし、普及玩具と呼ぶにはあまりにも贅沢なクォリティは溜息モノ。また、1/24スケールという、カーモデルのスタンダードを踏襲した統一スケール展開が嬉しい。
ダイアクロンや初期トランスフォーマーのファンの方は、是非とも手にとってもらいたい逸品である。
「バイナルテック」は「Binaltech」と綴り、「双方」を意味する「Binal」と「技術」の意味を持つ「Technology」からの造語。これにはストーリー面でいうところの「セイバートロンと地球の技術の融合」という意味と、コンセプト面でいうところの「カーモードのクォリティとロボットモードのクォリティの両立」という意味がかけられており、なかなか心憎い名称である。
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マスターピース・シリーズ
バイナルテックのエッセンスを存分に生かして設計されたと思われる、究極のトランスフォーマー、それがマスターピース・シリーズだ!
その第一弾となるコンボイ司令官の、アニメから飛び出してきたような存在感は、バイナルテック・シリーズと併せると、さらに引き立つ仕上がりを見せる。
「マスターピース」は「Masterpiece」と綴る。これは普通に「傑作」という意味を持つためヒネリ自体は少ないが、語感から得られる究極感が強烈。
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海外展開
両シリーズは海外展開も視野に入っており、バイナルテックは「Alternators」、マスターピースは「20th Anniversary」とされている。
「Alternators」とは、恐らくストーリー先行で考えられたシリーズ・タイトルであり、G1トランスフォーマー(トランスフォーマーG2、ビーストウォーズより前のトランスフォーマーをこう呼称する)の別の姿というコンセプトをうまく言い表した傑作タイトルである。
「20th Anniversary」というタイトルからは、企画モノっぽい雰囲気が漂う。これまでもコンボイ(英名Optimus Prime)関連のトイは相当数がリリースされており、「トランスフォーマー20周年記念として決定版」をという商品の方向性を示していると言えるだろう。
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バイナルテックとマスターピースの関連性
実際に製品を手に取ると、バイナルテック・シリーズとマスターピース・シリーズは近似したコンセプトのもとで制作されていることが分かる。
詳しいことは世界観のページに譲ることとして、マスターピース・コンボイは、バイナルテック・サイバトロンの司令官として登場したと言っても差し支えないだろう。
カーモードでのスケールは厳密に言えば異なるのだが、初代アニメでのカーモードの対比がまさに製品のようなスケール・イメージである上、ロボットモードでは、他のサイバトロン戦士を凌駕する体躯の持ち主だったコンボイ司令官のイメージにピッタリのサイズだ。
バイナルテック・シリーズをお持ちの方は、マスターピース・コンボイを是非一緒に並べていただきたい。逆にマスターピース・コンボイをお持ちの方は、バイナルテック・シリーズを是非一緒に並べていただきたい。
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