最終回。
全体的に気楽に飛ばしていくムードを持っていた「ニンニンジャー」でしたが、この最終回もそのムードを象徴するような構成で、テンポがすこぶる速く、実に爽快。一方で、色々な事象に決着を付けていく生真面目さも散見され、非常に満足度の高い最終話となりました。
十六夜九衛門の周辺に気を回し過ぎたのか、ラスボスたる牙鬼幻月の扱いに軽さが感じられはしましたが、元々牙鬼幻月は「恐れの収集」を理由付ける為のマクガフィンのような存在だったので、このような結末でも文句はないでしょう。
とにかく、語り尽くすだけ語り尽くそうという気概が画面に横溢しており、片時も目を離せない怒濤の最終回となった事は間違いないですからね。
最終四部作、第三弾。
近年はあまり見られなくなった、最終回での各人紹介。それを物凄く丁寧にやって見せたという印象でした。基本的には、牙鬼軍団総攻撃を阻止すべく、全員がそれぞれの戦いを繰り広げるバトル編なのですが、全体的に寂寥感が漂いスタティックな雰囲気に包まれた不思議な前哨戦となりました。恐らくは、精神的支柱でもあった好天との別れが色濃く影を落としているのでしょう。
その一方で、現代のニンニンジャーが好天とは違うラストニンジャへの道を歩み始めたのは、実は「支柱」が好天ではなく天晴だったからというテーゼも見え、その筋運びの巧さが光ります。
最終四部作の第二弾。
好天の思惑を超え、遂に新たなラストニンジャへの道を見極めた六人。そして、遂に忍タリティを取り戻した旋風。牙鬼幻月との一騎討ちに挑む好天を加え、サブタイトル通り「親子三世代」のニンニンジャーが姿を現します。三人のアカニンジャーを擁する八人戦隊は壮観! このような展開を想像していなかっただけに、今回のラストにちょっとだけ登場したにも関わらず、衝撃度は凄まじいものでした。
一方で、牙鬼久右衛門新月は精彩を欠くこととなり、やや足早な展開に少々苦笑する処もありましたが、クライマックスに向けての段取りは概ね好調と言えるでしょう。
年明けから2週も空いたので、かなり遅くなってしまいましたが、本年もよろしくお願い致します。
今の処、ブログも「動物戦隊」へ継続していく所存でございます。
さて、最終決戦開始という事で、いよいよクライマックス感も漂って来ました。最終決戦の醍醐味の一つとして、ボスが本格的に動き出す事により、幹部連中が次々と散っていくというパターンが挙げられますが、正にその王道を踏襲した一編となりました。ただし、構成的には色々とヒネリが効いていて興味深い展開を見せています。
早いもので、もう年の瀬ですね。「ニンニンジャー」も、前回で一旦区切りが付いているので、今回はお気楽(?)総集編となりました。
ただし、年明けから開始される最終編への布石がしっかりと打たれていて、その段取りの良さには感心する処。総集編自体もだれる事なく、驚異のビジュアルも登場するなど、「総集編=予算削減」、「総集編=スケジュール調整」というイメージを払拭するに足る楽しい一編となりました。
勿論、驚きのゲスト登場も一大トピック。「彼」については生死不明という事になっているので、今回の登場は別の意味でも驚きとなりました。
またやられました。
ネコマタの再登場という事で、ギャグ満載かと思いきや、意外にもちゃんとした危機からの逆転劇。きっちり決着まで付けてしまいました。
牙鬼萬月をここで退場させる事については賛否あるかと思いますが、年末までに一旦区切りを付けるという意味では良い選択だったと思います。
ギャグ編と見せかけておいて...という、近々の「ニンニンジャー」ではもはやお約束となった感のあるパターン。
このパターンがあまりに連発されるので、新鮮味という点ではかなり薄いのですが、今回はそれよりも「まとめに入ってきた」という感が強く、そちらの方面で興味深いエピソードとなりました。
一方で「ニンニンジャー」では珍しく、圧倒的な危機のまま次回に引っ張るという結びがなかなかに衝撃的。年末までに一区切り付けるという構成は、近年の戦隊では定番ですね。
ニチアサを観るために起きたら髪が爆発していて牙鬼萬月のようになっていたSirMilesです。
さて、クリスマス編、天晴の身体を張ったシーン、霞の珍発明。要素だけ並べると完全にギャグ編ですが、描かれるテーマは意外と真面目なもので、天晴の強さの源流にも触れるものでした。
もつれた糸が次々と解けていくようなテンポの良さは爽快で、霞の真の解決編のみならず、キンジについてもその苦悩の謎が解かれるとあって、年末に際しての団結編といった趣がありました。
八雲に続き、霞の完成編...と思いきや、次回も引っ張るようで。
八雲と同様に、「成長途上」というよりは信念を持って常に突き進んできた感のある霞ですから、前回と似たような話の構造(前回は八雲のイメージを揺るがす来客の登場、今回は霞の自信を揺るがす敵の登場)になっていましたね。
ただ、牙鬼萬月はいわば「最後の幹部キャラクター」になると予想される大物ですから、その分、霞編の方が美味しいという事が言えるかと思います。
Easyな似非英国紳士を見るも良し、芸達者な子役を見るも良し、先輩ヒーローを見るも良し。贅沢な要素を散りばめて届けられた八雲編。
ただし、八雲編の傾向は濃厚に踏襲された為、やはりギャグテイスト満載。今回はアオニンジャー超絶の初登場という重要回でもあったのですが、さすがは八雲編、超絶化はテーマ性よりもノリが重視されたものとなりました。