溝呂木が姿を消した後も、ビーストは次々に出現した。ビーストを操り補佐するがごとく「ダークフィールドG」を展開し、ウルトラマンやナイトレイダーを窮地に追い込む謎の「見えざる手」。それはイラストレーターによって「アンノウンハンド」と名付けられた。
闇の力の抽象的な存在が、あたかも実在界に力を及ぼしているような印象であるが、実はTLT内部にその担い手がいた。
それは、石堀光彦=ダークザギであり、すべてはいずれ奪い取る光の力を強化すべく、事件を引き起こしてきたのだ。
「憐編」のキーがこの「アンノウンハンド」だ! …と憐編開始時には書いたが、これこそがネクサスサーガを貫く巨大な闇の存在だった。
闇は光の力を存分に利用すべく策略を続けてきたが、掌上で転がしていたつもりの光に最終的には滅ぼされることとなった。ここまで光と闇の対比が鮮やかに描かれたウルトラシリーズは初めてである。