Episode 07 魔人 -ファウスト-

 孤門は姫矢を撃とうとした凪に対し、なぜ敵視するのかを問うが、凪の意見はやはり変わらない。ナイトレイダーではウルトラマンの作り出すメタフィールドに突入することのできる、チェスターの連結運用プランが提示された。

 その頃、とある廃工場でビーストが少年たちを襲う。そこには子犬をしぶしぶ捨てにきた少女も居合わせていた。キャッチした吉良沢はただちにナイトレイダーのスクランブルを発令。現場に到着したナイトレイダーに対し、吉良沢は冷徹な作戦を提示する。少女の目撃情報があったが、救出よりビースト殲滅を優先させると…。

 一方、ビーストの気配を感知した姫矢は、ウルトラマンへの変身を試みるが、それを「ファウスト」と名乗るウルトラマンに似た存在が襲う! 姫矢は変身して対抗、ウルトラマンはメタフィールドを展開するが、ファウストはダークフィールドを展開してこれに対抗、戦況はファウストに有利だ。

 孤門は作戦の中、少女を目撃する! ナパームで焼き払う作戦を展開しようとする凪に反対し、少女・里奈を発見した孤門は、懸命にビーストから里奈を守ろうとする。

解説

 ダークファウスト登場! 番組開始当初からのライバルキャラ登場に驚く。そのデザインは「紳士的な悪魔」を思わせ、電飾のない造形が「闇の存在」を強烈に印象付ける。まず等身大で対峙するシーンが、姫矢の影としての存在感に説得力を持たせており、できればそのままで戦闘も見たかったが、とりあえず今後に期待。

 ダークフィールドの描写は「光を埋め尽くす闇」といった趣で、合成の美しさはネクサスの美点だ。両者の格闘戦のみならず、超能力戦にも注目したいところだ。

 一方、孤門はとうとう凪の悪夢まで見る始末。本人にとっては深刻なのだが、結構ユーモアのあるシーンとして見ることができる。作戦でも里奈の救出是非で完全に対立。なぜか孤門&凪という編成が多いのもナイトレイダーの特徴で、これは対立によるドラマの盛り上がりを意図してのことだろう。コスモスにおける「春風コンビ」が好例である。

 ライバルキャラの鮮烈な登場で序盤から凄まじい盛り上がりを見せるネクサス。映画「ULTRAMAN」も控えており、最高の盛り上がりの中、映画公開というムーヴメントになろうことは想像に難くない!?