その生命が風前の灯火であったハンターナイト ツルギ。「ツルギに生きて欲しい」と願うセリザワの思いがウルトラの母に届き、ウルトラの母による奇跡でアーブギアの呪縛が解けて、ツルギは復活を果たす。
ツルギはウルトラマンとしての光を取り戻し、同時にセリザワの意識も戻った。その青いウルトラマンは、リュウによって、ウルトラマンヒカリと名付けられる。
その身体に限界が訪れていることをゾフィーより警告され、リュウたちの自立を確認したヒカリは、セリザワとアイデンティティを共有したまま、光の国へと帰還した。その際、メビウスにナイトブレスを与えている。
後に、惑星アーブに再訪しババルウ星人と戦うが、ナイトブレスがない為苦戦。だが、純粋な心とウルトラマンとしての光を手に入れた時、再びアーブギアを纏う。アーブギアは「復讐の鎧」ではなく「勇者の鎧」となった。
なお、その直後の地球におけるババルウ星人との再戦時に、メビウスはヒカリにナイトブレスを返した。
その後、襲来する脅威を調査するために宇宙に飛び立ち、エンペラ星人が地球に降り立った際に再来。エンペラ星人に敗れるも、ザムシャーの星斬り丸で一太刀浴びせる。この時既にヒカリとセリザワは同一の存在となっており、ヒカリとセリザワの意思と光は、ナイトブレスとなってリュウに託された。(声:難波圭一)
データ
- 身長
- 50m
- 体重
- 35,000t
必殺技・武器
- ナイトシュート
- 右腕を垂直に、左腕を水平に構え、ウルトラマンメビウスとは逆に右腕を前において放つ破壊光線。
- ナイトビームブレード
- ナイトブレスから出現する光の刃。
- ブレードショット
- ナイトビームブレードから放つ切断力に優れた強力光線。
チェックポイント
ツルギの正体はウルトラマンであった。そのデザインとカラーリングは、M78星雲のウルトラマンとしては、かなりの異彩を放つ。
「ウルトラマンティガ」に始まる平成ウルトラマンでは、青いウルトラマンはほぼ常連であったが、やはりメビウスのようなM78星雲を前面に出したシリーズでは異色。
ただし、かつて雑誌レベルでは「ブルー族」なる設定が存在していたこともあり、30年以上を経て、そのブルー族がようやく登場したとも言え、旧来ファンにとっての感慨は深い。
ツルギとのデザインの共通性を持たせつつ、細部は完全には一致しない。単なる鎧だけの変化ではないところが深いのだが、やや分かりにくい面もある。胸のスターマーク状の飾りが、ゾフィーを彷彿させて気になるところだ。