「四天王」の一人で、「知将」と呼ばれる宇宙人。
知能指数1万と言われる頭脳派であり、暴力による侵略を好まない。また、敗北を素直に認める潔さも併せ持つ。ただし、その秘めたる戦闘力は、ウルトラ兄弟にもひけを取らないもので、腕より発射するグリップビームは、初代ウルトラマンの八つ裂き光輪と互角の威力を持つ。
かつて、人間の少年に地球の贈与を迫ったことがある他、別個体がマンダリン草の毒性を利用する侵略作戦を展開した。
ミライの周囲の人間たちの脳に直接作用する特殊波を宇宙船より発射、メビウスを敵視する世界を作り出し、メビウスを絶望に陥れんと画策。そのやり口・言動は、かつて初代ウルトラマンと対決したメフィラス星人と同一人物と思われるが、詳細は不明のまま、「皇帝」に抹殺されてしまった。(声:加藤精三)
データ
- 体長
- 2~60m
- 体重
- 40~20,000t
第43話「脅威のメビウスキラー」
第44話「エースの願い」
第45話「デスレムのたくらみ」
第46話「不死身のグローザム」
第47話「メフィラスの遊戯」に登場。
チェックポイント
四天王の知将に相応しい、ウルトラシリーズ屈指の頭脳派。メフィストフェレスから採られたネーミングが、この宇宙人に神秘的なイメージを与えている。
オリジナルはウルトラマン・第33話「禁じられた言葉」に登場。バルタン星人、ザラブ星人、ケムール人を従え、科学特捜隊のフジ・アキコ隊員を巨大化させて地球人を脅迫、フジ隊員の弟・サトル少年に「地球をあげます」と言わせるべく策を弄した。その行動の回りくどさに反し、ウルトラマンとは超能力戦で完全に互角である上、敗北を認めて去るなど、あらゆる面でウルトラ宇宙人のトップレベルに君臨する宇宙人だ。
ウルトラマンタロウ・第27話「出た!メフィラス星人だ!」には、かなり言動の風合いが異なる(つまりゴロツキ系の)メフィラス星人が登場している。今回登場のメフィラス星人が、初代ウルトラマンと対峙した者と同一人物なのかは、明言されていない。ただし、その言動、造形物、そしてオリジナルでも声を担当した加藤精三氏の起用により、限りなくオリジナルに近いキャラクターとして仕上げられている。
その加藤精三氏の起用が、旧来ファンとしては何よりも嬉しいものとなった。オリジナル声優の起用は、劇場版におけるザラブ星人に続いて二人目となる。