かつて地球に超獣を送り込み、ウルトラマンエースを苦しめた不死身の異次元人。
20年前にまたもや復活を遂げ、怨念の権化・Uキラーザウルスとなってウルトラ兄弟に復讐を果たさんとするも、ウルトラ4兄弟捨て身の「ファイナル・クロスシールド」で封印される。
時は流れ、ザラブ星人、ガッツ星人、ナックル星人、テンペラー星人からなる宇宙人連合により、封印を解かれ、Uキラーザウルス・ネオとなって蘇るが、ウルトラマンメビウスとウルトラ6兄弟により、粉砕。
残留した怨念は、しつこくメビウスを狙う。
ディメンショナル・ディゾルバーによってしばらく鳴りを潜めていたが、再び出現。黒ずくめの男に変身し、ジョンスン島でゴモラに、多々良島でレッドキングにガディバを宿らせた。それは、「四天王」としての作戦であり、メビウスキラーを作り出すための周到な準備であった。(黒ずくめの男~ヤプール人間体~演:清水綋治/巨大ヤプール声:玄田哲章)
データ
- 体長
- 不明
- 体重
- 不明
映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」
第24話「復活のヤプール」
第42話「旧友の来訪」
第43話「脅威のメビウスキラー」
第44話「エースの願い」に登場。
チェックポイント
仮にメビウスを「ウルトラ兄弟サーガ」の一編とした時に、最も注目されてしかるべきであろう敵役。30余年を経て、映画とテレビシリーズにメインの敵役として登場するという破格の扱いに感涙を禁じえない。
ヤプール自体の初登場は、勿論ウルトラマンA・第1話「輝け!ウルトラ五兄弟」である。しかし、メビウスにおけるメインイメージは、A・第23話「逆転!ゾフィー只今参上」に登場する巨大ヤプールとなっており、怨念の塊としての存在感を強くしている。
ちなみに、巨大ヤプールはウルトラマンT・第29話「ベムスター復活!タロウ絶体絶命!」、第30話「逆襲!怪獣軍団」にも再登場。
黒ずくめの男を演じる清水氏は、ウルトラマンA・第4話「3億年超獣出現!」に出演。ヤプールによってその心の闇を利用される漫画家・久里虫太郎を演じた。その後も、「超新星フラッシュマン」などで怪演を見せ、特撮ファンに人気が高い。
久里虫太郎は非常に病的心理を持ったキャラクターであり、清水氏はヤプール人間体として正に適役。ファンにとって非常に嬉しいキャスティングとなった。