ディガルーグ

 GUYSスペーシーの監視の目を欺いて、地球に飛来した宇宙怪獣。

 飛来と共に3体に分裂したかのように見えたが、ガンウインガー等のセンサーには1体の反応しか確認できず、さらには各機それぞれが異なる3つの位置を捕捉してしまう。

 ディガルーグ自体は、3体で1体の実体を持っており、3体それぞれの実在は確率的に3分の1である。状態が一つに収束する波動関数の収縮が起きると、1つの実体となるが、3体に見えていた時の3倍の攻撃力を有することになり、非常に強力になる。

 波動関数を収縮させるには、3体同時に寸分違わないタイミングで攻撃しなければならず、それには非常に高度な技能を必要とする。

データ


体長

54m

体重

30,000t

第19話「孤高のスタンドプレイヤー」に登場。

チェックポイント

 3体同時に攻撃しなければ倒せないという、複数で命を分散しているパターンの敵は、特撮モノで数多く見られる。だが、このディガルーグのように、量子力学でそれに説明をつけようという大胆な試みがなされた例は僅少。

 「波動関数の収縮」「確率」というタームは、「シュレーディンガーの猫」という有名な量子力学の思考実験から引用されているが、この「シュレーディンガーの猫」は「ウルトラマンガイア」でも言及されたことがある。

 デザイン的には、甲殻類をアレンジしているが、ポイントとなる電飾入りの角や凶悪な顔付き等がメビウスに登場する新宇宙怪獣のパターンを踏襲している。