地球から見える星空は、太古の地球に飛来したサトン星人により、地球人に星空の輝きの素晴らしさを啓蒙するために作られた「天球界」と呼ばれる巨大なプラネタリウムだと主張する謎の紳士。
ミズキが幼い頃読んだ「星座泥棒」という絵本の作者であり、ミズキの星空への憧れのきっかけとも言える人物。
ケプルスを召喚して星空の輝きを守ろうとし、ミズキを「天球界」の外の世界へ誘うが、ミズキの強い意志を感じ、天空の扉の向こうへ去っていった。サトン星人そのものかどうかは判然としない。(演:萩原流行)
第37話 星座泥棒に登場。
チェックポイント!
萩原流行氏の淡々とした台詞回しと、それに反した温かみある表情により、ファンタジーを標榜したエピソードに相応しいキャラクターとして登場。サトン星人としての「正体」が描かれなくとも、宇宙人かも知れないという雰囲気を漂わせているのはさすがと言えよう。
ウルトラでは、いわゆる正体バレのない宇宙人(?)が非常に珍しい。乱暴な言い方をすれば、着ぐるみ特撮がウリのウルトラシリーズであるが、あえて主流の手法を裏切って陳腐なファンタジー噺に堕さない努力を見せた制作姿勢には脱帽だ。