Space.Final「宇宙に響け!ヨッシャ、ラッキー」

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 9人体制での開始という前代未聞の多人数戦隊。早々に追加戦士が3人も登場し、中盤で12人体制が確立。そのまま一人も欠けることなく最終回に辿り着くという、真に前代未聞なシリーズ、それが「キュウレンジャー」でした。

 フレッシュなメンバーに芸達者な声優陣、盤石な体制のスーツアクター陣、宇宙を表現するアイディアに溢れたスタッフ陣は、正に当シリーズがいかに「ラッキー」なシリーズだったかを物語ります。

 最終回は、全編に亘ってドン・アルマゲとの最終決戦のみに徹底される潔い構成。2年後という設定でのエピローグは、スパーダ流に表現すれば正にデザート感覚であり、微笑ましい幕引きを彩ってくれました。

Space.47「救世主たちの約束」

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 やはり最終話の一歩手前は盛り上がりますね。多人数戦隊であることを存分に活かした「八犬伝」「聖闘士星矢」的な「犠牲を伴う突破劇」を展開しつつ、実はそれ自体が「全員が生還する」ための作戦だったという爽快さ。メンバー全員の関係性をコンパクトかつ明確に整理...など、安定の面白さを提示してくれました。

 ショウ・ロンポーもツルギも無事生還という流れには、昨今の戦隊が見せる「無難さ」への諦念を禁じ得ないものの、「キュウレンジャー」のアイコンたるラッキーのポリシーを一貫して描き続けて来た結果、そのポリシーに合致する展開になったことは素直に嬉しいものとして映りました。

Space.46「希望と絶望のはざまで」

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 今回を入れて残り3回。遂に...というか、やっと最終戦開始の様相を見せ始めた一編。

 ところが、早々にクエルボ=ドン・アルマゲは滅びてしまいます。そしてその次に恐ろしい展開が待っていたとは...。正直、これは予想外でした。これまでのドン・アルマゲのダメさ加減がここで活きてくるとは思いも寄らず。かなりの衝撃を伴う開幕戦となりました。

Space.45「ツルギの命とチキュウの危機」

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 前回に引き続き、最終決戦の序章といった感のある一編。チキュウが舞台ということで、ツルギのみならず小太郎がメイン扱いになっているのは嬉しいところ。弟の次郎を再登場させ、改めて人と人の繋がりを強調したのも良かったですね。

 ツルギの件は、非常に単純明快でした。奇をてらった理由も期待しましたが、この展開だと逆に単純明快そのものであることが美点になりましたね。

Space.44「ドン・アルマゲの正体」

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 あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 「キュウレンジャー」も残りわずかとなりましたが、やはり年明けの放送には特別な感触があるものです。昨年末にラッキーとアスランの件に決着がついたこともあり、最終章突入といった感覚が色濃いスタートとなりました。

 しかしながら、最終編への序曲にしては割ととっ散らかった感が強く、一抹の不安を覚える一編でした。

Space.43「聖夜に誓うヨッシャ、ラッキー」

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 この時期は、クリスマス編として派手に振り切ったバラエティ編になるか、総集編を展開して年末商戦に活を入れるか、はたまたその年最後の放映ということで、ある種のクライマックスを入れてくるか...という、いわゆる「常套句」が存在するわけですが、今シーズンは「クライマックス」を選択しつつも、一旦ストーリーが途切れるような(年明けからの展開に蛇足感を与えるような)構成ではなく、あくまで最終決戦シリーズの一編に徹していました。

 しかしながら、扱うテーマは非常にヘヴィであり、クリスマス編としてはかなり沈鬱なものとなりました。クリスマス要素は、最後の最後、ラッキーを元気付けるという名目でクリスマスパーティの様子が挿入された程度。全編に亘ってラッキーとアスランの真の再会を情感たっぷりに、そして悲壮感たっぷりに描きました。

Space.42「父か?宇宙か?ラッキーの覚悟」

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 前言撤回。アスランをここで出したのは正解でした。

 「最後のジェダイ」を観に行き、「おんな城主 直虎」の最終回を見てしまい、正直「キュウレンジャー」の印象が自分の頭の中で物凄く薄まってしまったきらいはあるのですが...(笑)。何とか文章をひねり出しています。

 それぞれがそれぞれの役割を全うするために死力を尽くすという展開は、やはり燃えるものがありますね。年末商戦編としての巨大ロボ大活躍も見られ、ビジュアルも大充実でした。

Space.41「突入!惑星サザンクロス」

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 敵の本拠地に突入する、スペースオペラでは正にド王道な展開を導入し、クライマックス感を盛り上げる一編。

 「スター・ウォーズ」よろしく、ギリギリで鉄壁の守りを打破していく展開は燃えるものがあります。しかし、大がかりなバリア破壊は冒頭にあっという間に終わり、メインは「ヘルズゲート」なる門を開けるというミッションに移行。残り話数は潤沢とは言えないまでも存在する割に、性急な感も否めず...といった感想を持ちました。

Space.40「開幕!地獄のデースボール」

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 9人体制での開始となった「キュウレンジャー」に相応しい題材ということで、野球です。既に12人体制が板に付いているので、期を逸した感は否めないものの、いわゆる連続バラエティ編が繰り広げられているこの時期が最良のタイミングだったと言えるでしょう。

 正直、私個人は野球に関して疎いので、散りばめられた小ネタは分かりませんが、疎いということでスパーダには感情移入し易かったという面も。野球を苦手とするスパーダをメインに持ってくるあたり、スポーツの見方が多様化した現代ならではと言えるように思います。一昔前なら、全員が野球に長けていて当たり前ですからね。

Space.39「ペルセウス座の大冒険」

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 三つのキュータマを巡るバラエティ編の2本目。

 前回もかなりコミカルな一本でしたが、今回は前回のユルさとはまた別種のコメディを「気合入れて作りました」と言わんばかりの高レベルで仕上げてくれました。大いに笑って、少しホロリとさせる友情物語に感動して、また笑って...といった具合に、ナンセンスコメディを押し出しつつ、喜劇の常套句を踏襲していく感覚が素晴らしいエピソードでした。

 今回のMVPは何と言ってもスティンガーでしょう。無論ストーリー的にもスティンガーがメインでしたが、「怪演」と呼ぶに相応しい立ち回りで、観衆の目を、耳を、かっさらって行きました。

 勿論、うじきつよしさんの待望の出演も見逃せないポイントです。