2クール目突入。突入に際し、オープニング、エンディングとも変更に。
両曲ともインパクトに関しては先代には劣りますが、ガンダム00の作風に雰囲気的には合致しているのではないでしょうか。
オープニングは、各キャラクターの配置が整理され、モビルスーツ戦にかなりのカットが割り当てられてます。「謎のガンダム」もチラ見せしてあり、興奮度の高いものになっています。何となく男の子向け。
エンディングは…(笑)。
刹那は素直に可愛く座ってロックオンに散髪してもらい…。
アレルヤはリンゴらしきものを黙々と器用に剥いて…。
ティエリアはまるで化学実験でもするかのように、正確な調合でドレッシングらしきものを作り…。
こんな、妙に女性ファンに媚びたっぽい構成ながら(失礼)、カット割がウマくてカッコいいのが悔しい。
何となく、キャラクターが転がってきたということでしょうか。
ところで、本編は大きな事件の前触れの静かなうねりといったところ。
概ね、大国の水面下での動きを丹念に追ったものになっていますが(つまりモビルスーツの活躍が皆無)、ライトな小ネタもところどころに配置されていて、飽きさせない構成になっています。
というわけで、まずは目立った小ネタを拾ってみます。
小ネタその1。沙慈がルイスの寂しさを紛らわすべく、刹那を部屋に招き入れる。
「どういう発想だよそれ」と思わずツッコミたくなるような展開ですが、経済特区・日本がいかに平和かを刹那に示したシーン、なのでしょうか?
ルイスのわがまま振りが際立ってましたね。
「バ~カバ~カ帰れ」
って…凄い発言だ…。
小ネタその2。ソレスタルビーイングの女性陣がまたまた水着に。
スメラギさんはよっぽど水着になるのが好きなようです。王留美の水着姿は初めてでしたか。
トレミーの男性クルー陣も水着に。リヒティの妙な縞々紅白水着と肉体派ラッセのコントラストが極端すぎて、呆然としてしまいましたが。
また、ソレスタルビーイングのメンバーのお約束もそろそろ定着したようで、クリスの「買い物行こ」がまた登場しました。
小ネタその3。パトリック・コーラサワーが名セリフを。
本来はAEUの新たな動きの一つなので、小ネタに入れるべきではないのですが、やっぱりパトリック・コーラサワーは小ネタに相応しい人物でした。
カティ・マネキン大佐という新たな上官が登場。高山みなみさんの声が凛々し過ぎます。コナンとか鬼太郎とか、最近は少年系の主役が多いですが、こういうキツめの女性キャラもハマります。
おっと、パトリックでしたね。
まず、車がイナクトと同じカラーというのが笑えます。ただ、乗り捨てて行ったかのような行動だったので、もしかしたら「同伴女性」の車だったのかも。
そして、横柄な態度でやって来たパトリックに、カティ・マネキン大佐の「修正(注:ガンダム用語?で殴ること)」が飛ぶ!
「何だ女? よくも男の顔を」
そしてもう一度「修正」!
「に、二度もぶった!」
す、素晴らしい(笑)。この「二度もぶった」はアムロがブライト艦長に「修正」された際に発したセリフで、ファンでない方でも知っている可能性もある、かなり有名なものです。
実に小ネタティックな一幕でした。
さて、ユニオン、人革連、AEUはソレスタルビーイング牽制の為に、合同軍事演習を準備しているというのが、今回の大筋です。
タクラマカン砂漠の濃縮ウラン埋設地域にテロが起こるという情報を掴んだユニオンか人格連が、その情報をリークして演習場所に選定しており、紛争が起きれば極めて危険であることは明らか。即ち、あからさまにソレスタルビーイングに対する罠であると分かるわけです。
紛争介入を強制する状況を作り出し、超物量作戦でガンダムのパイロットを疲弊させ、ガンダムを鹵獲する。
これが大国の利権を超越させてでも優先した、各陣営の答えでした。
この「罠」の情報はビリーによってスメラギにリークされた形になっていますが、ビリー自体はスメラギがソレスタルビーイングであることは気づいていない様子。
「分析」というキーワードを持ち出して、機密情報によって口説きにかかったというところが妥当でしょう。
逆に、ビリーの情報によってガンダム鹵獲の信憑性が完璧になってしまったことで、スメラギはガンダムマイスターを派遣することに躊躇します。
ここで、「鉄の意志」を持つティエリアが登場。
ティエリアにとって、ガンダムはヴェーダによって動かされる駒。
そこに「生命」や「エゴ」は介在していません。
ただ、人間という不確定要素による歪みの発生を、ティエリアなりに容認あるいは感知している様子も伺えます。ソレスタルビーイング関係では、今回最も光るキャラクターでしたね、ティエリアは。
そして、「対ガンダム調査隊」という部隊名に、遂に正式名称が。
その名は「オーバー・フラッグス」。
フラッグのみで構成された第8独立航空戦術飛行隊というのが表向き。真のミッションは勿論ガンダム関係です。
フラッグ編隊が妙にリアルな航空機的描写。ガンダムでこういう描き方は珍しいと思います。
グラハムは「グラハム・エーカー上級大尉」に昇進。意外にもグラハムは軍内で「きな臭い噂」を立てられている模様で、そのあたりも今後ちょっと注目ですね。
ちなみにグラハムの特徴的なセリフは、残念ながら登場しませんでした。
一方、刹那は何と、アザディスタンの王宮の、しかもマリナの寝室に侵入し、
「何故、この世界は歪んでいる? 神の所為か? 人の所為か?」
と問います。
それだけを問う為にわざわざ…。しかもアザディスタンの警備は手薄すぎやしませんか。
まぁ、ガンダムは半永久機関で動いている設定なので、エネルギーの費用なんていうシビアな問題はありませんけど。いや、整備コストは運用しただけかかるな。
刹那とマリナが、急接近して物語の中心になっていく、といったところを印象付けたかったのかも知れません。
にしても、刹那のやる事はティエリアをイラつかせて当然か(笑)。
ラストは、サーシェスが「第4独立外人機兵連体・ゲーリー・ビアッジ少尉」の偽名を使い、AEUよりアグリッサ(第5次太陽光紛争で使用されたモビルスーツ)を与えられるというシーン。
無精髭を剃り、髪をまとめて小奇麗になったサーシェスもなかなかの色男(しかも言動がフォーマル)。しかし外へ出た途端にいつものサーシェスに戻るところが彼らしい。
まさに、「役者は揃った」という雰囲気。
次回、「ガンダムの敵たち」がいかなる活躍をするのか!?
あ、忘れてました。
セルゲイに対するソーマの敬礼に何だか萌えました(笑)。
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