後半は、アロウズの行動開始とトレミーのミッション開始。
そして、ロックオンとアニューがとうとう...。
次に来る一大イベントへの助走をとくとご覧あれ!
まず、アロウズ関連。
アンドレイは中尉に昇進。
ハーキュリーを落とし、セルゲイを落とした功績が上層部に認められたとのこと。
リヴァイヴとヒリングは、実の父親を殺して昇進した男だと揶揄します。
ルイスは、アンドレイが「父親を殺した」ことを聞いて驚きます。
アンドレイは、セルゲイがクーデター派に加担していたところを、せめてもの情けとして肉親である自分の手で葬ったと言っていますが、これは明らかに欺瞞ですね。行動を正当化してます。
何しろ、実際は「情け」で撃ったのではなく、単に父親を恨んでいて撃っただけですから。
確かに、セルゲイがクーデター派に加担していたと誤解しての行動ではありますが、「母の仇」と明言してますからね。明らかに私怨です。
「父親殺しの男と、家族の敵を討とうとする女。お似合いよ、あんたら」
「彼女のことが大切なら、君が守ってやることだ」
イノベイターの2人は皮肉たっぷりに言い放ちますが、恐らくこの2人が肉親絡みの私怨でアロウズに所属しているのを感付いているのでしょう。
沈黙するルイスを抱きしめるアンドレイ!
アンドレイは遂にルイスを自分の手の内に納めたと思っていることでしょう。
しかし当のルイスは、期が到来したとき、果たして沙慈を撃てるかどうか、自らに疑問を抱いているのでした。
結局、沙慈を断ち切ることは出来なかったわけです。
それとシンクロするように、トレミーに居る沙慈は、「ルイスを取り戻す戦い」こそが、自分の戦いだと認識するようになっていきます。
トレミーのクルーの会話から、4ヶ月の間にアロウズは20回を超える攻撃を繰り出してきたことを伺い知ることが出来ます。
「私達ジリ貧ですぅ」
ラッセは、アロウズがトレミーの位置を特定できるのではないかと推測するに至っており、4ヶ月間執拗に追い回されたことが分かります。
「ジリ貧」は、戦力を蓄える為に逃げ回っている間、同時に消耗戦の様相を呈していた様を、端的に表現してます。
ティエリアは「例の作戦」を早急に実行へと移すべきだと主張。
例の作戦とはヴェーダ奪還作戦。
しかも、ヴェーダの所在はイノベイターから聞き出すという大胆なもの。
その頃、アニューとライルが一つのベッドに!
アニューはライルの兄であるニールのことを尋ねます。
ここで、ようやくニールとライルの関係の一端が明らかに。
それによると、ライルはジュニアスクールのころから寄宿舎に居たようで、出来のいい兄と比べられたくなかったといいます。
情報はそれだけですが、ニールに対する視線が醒めているのは、そんなところが原因のようです。
なお、ライルはニールから金銭的な支援を受けていたという設定があるらしい。
一方、アニューは自分の家族が思い出せません。
アニューがイノベイターであることは、もはや疑う余地もありませんが、どうやらファースト・シーズンのティエリアと同じく、自分がイノベイターであることを知らないようです。
恐らくリボンズに作られたであろう彼女が、家族の記憶を持たないのは当然ですね。
「言いたくないなら言わないでいいさ。アニューは今ここに居る。俺は、それだけでいい」
「ライル...」
ロックオンとアニューはキスを交わしますが、突如アニューの瞳が光ります。
脳量子波です。
この時、ソーマ(とりあえずマリーとは表記しません)が脳量子波に気付き、刹那も何か感じています。
刹那に脳量子波の関知能力がある!?
代謝異常の緩和と何か関係あるかも知れませんね。
なお、アニューは脳量子波での交信中のことは一切覚えていない様子。
ロックオンは、多分ここで何かを感じたものと思われます。
アニューの「無自覚スパイ」説は、ほぼ確実になりました。
当然、リヴァイヴはトレミーの位置を特定し、トレミーに対して攻勢を仕掛けてきます。
トレミーにとっては、イノベイターが向こうからやって来るとあって、ヴェーダ奪還作戦を行うにあたり、願ってもないチャンスが巡ってきたことになります。
しかし、ヴェーダ奪還作戦とは別に、同様の動向が意外なところでも。
王留美の前にリジェネが現れ、紙片を手渡します。
紙片を見た王留美は、トレミーとの合流を紅龍に指示。
この紙片の内容は、エンディング後に判明します。
アンドレイ達も発進準備に入っていきます。
「ようやくアヘッドに乗れるか...フッ」
というアンドレイのセリフには、アロウズの理想が云々というよりも野心の方が見えてきて、どうもイヤな気分。
私はあまりキャラクターを嫌いにならない方なのですが、どうもこのアンドレイは好かん(笑)。
ということは、意図的に嫌われキャラに仕立てようとしているのかも。
一方で、こちらは愛すべきキャラクターのお二人。
ビリー「機体の整備は万全だ。君の言う奥儀とやらもさらに磨きをかけておいたよ。だから...」
ブシドー「皆まで言うな。先刻承知だ」
はっきり言うとビリーはボンボンで浅薄なヤツ、ブシドーは挙動不審で執着心の塊みたいなヤツなんですけど、「ガンダム00」のギャグ部分を担っているだけに(?)、イヤミはあまりないですねぇ。
まぁ、人気キャラは人気なりの扱いを受け、不人気キャラは不人気なりの扱いになっていくものなのでしょう。
その頃、トレミーでは、戦闘態勢をとるクルーの様子が描かれます。
ティエリアは刹那の肩の具合を心配。
ロックオンはアニューを呼び止めるが、「何でもねぇよ」と言う。
「行くのかい?」
「無論だ」
無機質なソーマの返事と、曇りがちなアレルヤの表情の対比がいい感じです。
「...分かった」
という気のないアレルヤの返事も、彼の悲壮感を表現してます。
そして、刹那の前には沙慈が。
沙慈はアロウズのモビルスーツ隊の中にルイス機を見つけており、意を決して刹那の前に立ったようです。
沙慈「ルイスを撃つつもり?」
刹那「それは、お前次第だ。戦いは、破壊することだけじゃない。創り出すことだって出来る。俺は信じている。俺たちのガンダムならそれが出来ると。後は、お前次第だ」
沙慈「僕は、引き金を引けない」
刹那「分かっている」
沙慈「ルイスに叫び続けることしかできない」
刹那「分かっている」
沙慈「それでも、僕は...僕は...」
刹那「会いに行こう。ルイス・ハレヴィに!」
沙慈「あぁ...。あぁ!」
このやり取り、とっても観念的でありながら定番っぽさすら感じられ、何だか鳥肌が立ってしまいました。
「引き金しか引けなかった」刹那と「引き金を引けない」沙慈のコンビネーションというところが、ダブルオーライザーの真の意味を問うているような気がします。
刹那が「俺たちのガンダム」と言っていますが、これは文脈からして刹那と沙慈のガンダムと言ってますね!これは!
ここからは、殆ど告白タイム。
アレルヤ「君を守るよ、マリー。アーチャーアリオス。アレルヤ・ハプティズム、ソーマ・ピーリス、迎撃行動に向かう!」
アレルヤ自ら「ソーマ・ピーリス」と呼称しているところがミソ。
ソーマの人格も、マリーの一部だとアレルヤは完全に納得できないながらも受け入れているようです。
さながら、アレルヤとハレルヤのようではないですか。
ロックオン「アニュー、聞いてるか?」
アニュー「どうかしたの?」
ロックオン「愛してるよ」
アニュー「えっ?」
ミレイナ「おぉ~っ!」
ラッセ「正に狙い撃ちだな!」
スメラギ「っていうか、いつの間に?」
ミレイナ「凄いですぅ!恋の花が咲いたですぅ!」
フェルト「おめでとうございます」
アニュー「...いいから行って!」
ロックオン「オーライ!ケルディム、ロックオン・ストラトス、狙い撃つぜ!」
今回唯一と言っていいギャグシーン。頬を赤らめるアニューの可愛さが凄まじいです。
ラッセのオヤジギャグ的発言もいい感じ。
フェルトの真の心境はどうなのか...。
刹那「会いに行くぞ、沙慈!」
沙慈「あぁ、行こう!刹那!」
刹那「ダブルオー、刹那・F・セイエイ、出る!」
沙慈「オーライザー、沙慈・クロスロード、発進します!」
そして、すぐさまダブルオーライザーにドッキング。
「沙慈・クロスロード」と常にフルネームで呼んでいた刹那が、ここで「沙慈」と呼んでいるのに注目。
この瞬間、2人は共にダブルオーライザーに乗るパートナーとなったと言えそうです。
そして、各々それぞれが想い描く者(あるいは物)を、一言ずつ。
沙慈「ルイス...」
ルイス「沙慈...」
アンドレイ「母さん...」
ソーマ「大佐...」
アレルヤ「マリー...」
ロックオン「アニュー...」
ティエリア「ヴェーダ...」
刹那「ガンダム...」
それを締めるのは、スメラギの
「ミッション・スタート!」
素晴らしいテンポ!
それぞれの一言が、それぞれの戦う意味を端的に示しています。
エンディング後は、やや不気味な動きが。
マリナやクラウスの隠れ家に、ケニーというカタロンメンバーが逃げ込んできます。
しかし、嗅ぎつけた保安局に撃たれてしまいます。
ケニーの銃を拾って撃とうとする子供を、マリナは必死に止めるのですが、マリナに向けられた保安局員の銃口から...!
マリナがここで撃たれるという事態にはならないと思いますが、果たして?
そして、リジェネからの情報を手に入れた王留美。
「この情報は必ず、あなたが彼らに伝えなさい」
リジェネから渡された紙片にはそう記してありました。
そこに記されたポイントに、ヴェーダがあるのです。
色々と動き始めました。
次回は沙慈とルイスが再会し、そして何かあるようですが...毎度のことながら楽しみですね。
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