#09 拭えぬ過去 その2

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 さて、後半はアロウズの動きと、トレミー怒涛の大気圏離脱を追います。

 リントがカティにトレミー包囲作戦を提案。

 その作戦は、6機のトリロバイトにて海底で包囲するというもの。

 カティは制空権の確保はどうなるのかと質問しますが、リントは2個小隊もあれば十分と読んでいます。


 しかし、ここで異を唱えるのが着任したてのリヴァイヴ。

 トレミーが大気圏を突破してきたので、その逆も十分考え得ると進言します。

リヴァイヴ

 勿論カティも同意見。しかも、トランザムを利用して一気に離脱するのではないかという鋭い読みまで飛び出します。


 リヴァイヴは、静止軌道衛星上に待機している部隊との連携を勧めます。要は待ち伏せ作戦の提案です。


リヴァイヴ「敵の作戦指揮官も、今のオーソドックスな戦術は先刻お見通しでしょうし」

リント「無礼な!上官である私を愚弄する気か!」

リヴァイヴ「ライセンスがあります」

リント「何だと?」

カティ「貴官もワンマンアーミーだというのか」

リヴァイヴ「ミスター・ブシドーと違い、大佐の戦術に従うことをお約束しますよ」

カティ「それは有難いな」

リント「...」


とリヴァイヴとカティによって徹底的に貶められるリント...。



 一方、ビリーの元へはミスター・ブシドーがやってきます。


ブシドー「やはり新型を開発しているか」

アロウズの新型

ビリー「グラハ...いや、今はミスター・ブシドーだったね」

ブシドーとビリー

ブシドー「勝手にそう呼ぶ。迷惑千万だ」

ビリー「気に入ってるのかと思ったよ」


 どう見ても既にブシドー機な新型(笑)。

 しかも、ミスター・ブシドーは自ら名乗っているわけではないらしい。

 ビリーのセリフが視聴者の印象を代弁していますね。


ブシドー「それと、試作段階のあの機体を、私色に染め上げて欲しい」

ビリー「どうやらそっちが、ここに来た本命だね。要望はあるかい?」

ブシドー「最高のスピードと最強の剣を所望する」

ビリー「合点承知。その代わり、確実に仕留めてほしい。ソレスタルビーイングを」

ブシドー「ん...?無論だ。私はその為だけに生きている」


 私色に染め上げるって...。詩的なのか珍妙なのかよく分かりませんが、とにかく迷セリフであることは間違いないです。

 ビリーも「合点承知」とか言ってるし。

 なお、ビリーはクジョウのことを物凄く恨んでいるご様子。


ビリー「そういえば君のいる部隊、作戦行動中の筈じゃ...」

ブシドー「艦隊戦に興味はないな」

ビリー「そこまで作戦を読んで...」

ブシドー「心眼は鍛えている」


 この短い会話からは、ミスター・ブシドーがワンマンアーミーであることを強調すると共に、ビリーとの友情に変わりがないことを示しています。


 アロウズの包囲作戦開始。


 トリロバイトにより海底を包囲し、空にはガデッサを擁する二小隊を配備します。

ガデッサ

 勿論、パトリック・コーラサワーも参戦です。

パトリック

 そして、宇宙にはジェジャン中佐の巡洋艦が待機しています。



 アロウズの発進とほぼ同時期に、いよいよトレミーの大気圏離脱作戦も開始。


 トレミーは急速浮上シークェンスへと入ります。


 刹那は、


「中東をそのままに宇宙へ上がる...アロウズから逃げる為に...」


とやや悔恨の念が。

刹那


 トレミーの電撃浮上作戦は、ギリギリまで引きつけてトリロバイトの大型魚雷の炸裂を待ち、その衝撃を利用して初期加速を行い、敵の予測を上回る浮上と上昇を果たすというもの。

 ケルディム、アリオス、セラヴィーのトランザムを発動させ、さらに大気圏離脱の為のパワーを確保します。


「南無三!」

ラッセ

トレミー

 スメラギの読みどおり、カティの予測より早く浮上に成功。

 そして、トレミーからビーム弾を一斉発射!

トレミー

 アヘッドが続々と被弾。


パトリック「またかよ~!」

アヘッド

ルイス「逃げるな!ソレスタルビーイングぅ!」

ルイス

カティ「何という豪胆な戦術だ...やはり!」

カティ

 しかし、カティにはジェジャン中佐の待ち伏せエリアへとトレミーの軌道を変更させるという奇策が。


 リヴァイヴがガデッサでトリミーの上昇角度を3°訂正します。

ガデッサ

 トレミーは大気圏離脱を果たしたものの、角度はカティの思惑通り変えられていました。


「角度を変えられた?敵の指揮官、本当にやる!」

スメラギ

 待ち伏せていたジェジャン中佐率いる巡洋艦1隻とモビルスーツ6機。

 登場するまでジェジャン中佐の存在を忘れていました...。

ジェジャン

 丁度トランザムが限界に達し、GNフィールドは消失。ここまではカティの読み通り。


 しかし、ダブルオーガンダムは大気圏離脱中に緊急発進していたのです。

 スメラギは安全策として、宇宙での迎撃戦力を確保していたのでした。


 ダブルオーガンダムはジェジャンの巡洋艦を沈め、敵は撤退を余儀なくされます。

ダブルオーガンダム

 久々登場のジェジャン中佐は呆気なく退場...。


 作戦終了。

 そこに敵モビルスーツから、スメラギへのメッセージが入ります。


「ソレスタルビーイングのリーサ・クジョウの戦術に敬意を表する。独立治安維持部隊大佐 カティ・マネキン」


 カティの名を聞いたスメラギの脳裏に去来する学生時代(と思われる時期)の思い出。

クジョウ

カティ

「そんな...彼女が、アロウズに...逃げられないのね、私は...あの忌まわしい過去から...拭えない過去から」

スメラギ

 遂に判明したスメラギの本名「リーサ・クジョウ」。

 って、肝心なのはそこじゃありませんでした(笑)。


 これで、かつての友が両陣営に分かれて戦っている構図を、双方がはっきりと認識したのでした。


 それにしても、クジョウとビリーはかなり昔から付き合っていたご様子。



 ホーマー・カタギリ司令はジェジャン中佐戦死を受け、イノベイターへの要請を決意します。

 どういった助力要請なのかは、今のところ不明。



 エンディング後は、オーライザーお目見え。

オーライザー

 しかも、唐突に登場するイアンの奥さん、リンダ・ヴァスティ。

イアンとリンダ

 次回予告を見ると、リンダとミレイナの再会シーンがある模様。


 さて、このオーライザー。どのような活躍を見せてくれるのでしょうか。