#08 無垢なる歪み その2

  • 投稿日:
  • by

 続いて、アロウズの動きと、クライマックスとなるパーティのシーンへと参りましょう。

 まずは、アロウズ。


 カティはソーマの「殉職」について少々疑問を抱いている様子。

 恐らく、セルゲイがこの殉職劇に関与していると気付いているのではないでしょうか。


 前回、私はセルゲイがアヘッドをほったらかしにしたのだと思ってましたが、ちゃんとアロウズの元に戻ってきてましたね。

 考えてみれば、トレミーにはアヘッドを収納するキャパシティはなさそうですし。


 ルイスはそのソーマ機のパイロットに志願します。

ルイス


 カティは、


「とても承認できん」


と否認。そりゃそうでしょうね。超兵用にカスタマイズされていると思しき機体に、まだ戦力としては未知数の准尉を搭乗させるわけにはいかない。カティの判断は普通に理知的です。


 ところが、リントは認める発言をし、上層部に働きかけると言い出します。

 リントは、ルイスなどどうでもいいのか、はたまたハレヴィ家が出資者であることを知っているのか...。

 何となく前者だとは思いますが、ルイスの「特命」であるパーティへの参加を何の疑問もなく伝えているところを見ると、実は後者なのかも知れません。



 ところで、前述しましたが、アロウズに補充要員が到着。


 リントは、


「そうそう、補充人員の中には、大佐のよ~く知っている男がいるそうですよ」


と意地悪な笑みを浮かべつつ、カティに報告。勿論、あの男です。


「大佐~!来ちゃいましたぁ!」

パトリック

「あの男...」

カティ


 パトリック・コーラサワー。満を持して(?)登場。


「貴官はどこまでバカなのだ!アロウズに関わるなとあれ程...」

「アロウズには、自分から志願しました。大佐を守りたいからであります」


 カティは何となくパトリックの身を案じていたようです。

 カティはガンダムとの戦いが死を意味すると指摘しますが、当のパトリックは7度のガンダム戦を生き抜いてきたことに自信を持っているようで。

 自分が「不死身のコーラサワー」と呼ばれていることを誇って見せます。


「それはあてこすりだ!」


とカティ。どこまでもめでたい男ですな...。



 では、クライマックスのパーティシーンへと突入します。



 まずは王留美が登場。

王留美と紅龍

 15歳若さで王(ワン)家の当主となったという話は有名であるらしい。なお、ファースト・シーズン当時で17歳だったので、この時既に当主だったようです。


 ビリーもホーマー・カタギリ司令の甥っ子として参加。

ビリーとホーマー


 そして、ティエリアが女装して参加!

ティエリア

 見よ!この美貌を!

 可憐だ...と言わしめる容姿を!

 しかも声まで変えている!


 この「女声」が誰の声だったのか確認したかったのですが、私の知識ではムリでした。どなたか教えてくださいm(_ _)m


 ルイスはリボンズの部屋へ直接出向いています。

ルイス

 4年前のルイスより落ち着いた雰囲気で、ドレスも当時より似合っていますね。アンドレイのチラ見が笑えます。

 リボンズはソーマ機をルイスに与えると告げています。リボンズがアロウズのトップに位置することがよく分かります。



 で、お待ちかねのティエリア&リボンズご対面。

 何とリボンズとティエリアは一曲踊ることに。

ティエリアとリボンズ


 以下、踊りながら会話が繰り広げられます。


ティエリア「イオリア・シュヘンベルグの計画を実行していると聞いた」

リボンズ「信じられないかい?なら今すぐ君に返してもいいよ。ヴェーダへのアクセス権を」

ティエリア「アクセス権...君が掌握しているというのか!」


 ここでティエリアは動揺してコケそうに。

 それをリカバーするリボンズ!


 この緊張感は素晴らしいです。


 また、ティエリアの反応から、4年間1度もヴェーダにアクセス出来ていなかったことも伺えます。



 この後、キャラクターが一斉に動きます。


 ティエリアとリボンズはリボンズの部屋へ。

 ルイスは外へ。

 ビリーは新型機の開発を急いでいる為、仕事に戻ると言い、パーティを抜けます。



 外に出たルイスは、刹那を見つけます。

刹那とルイス

「俺を覚えて...」

「珍しい名前だったから」


と、実は互いに興味ないように見えて、そうでもなかったことが判明。


 刹那は軌道エレベーター関係の仕事に就いていると職を偽装していますが、心中では沙慈のことがかなり引っ掛かっているようで、ルイスに虚実を交え、色々な事を喋って(喋ろうとして)しまいます。


 沙慈とは以前仕事先で偶然出会ったと言う刹那。ルイスの(指輪がはめられた)左腕に気付きます。

ルイス

 そして刹那はふと、沙慈の「君たちの所為で、僕の好きだった人は傷ついて...」という言葉を思い出し、ルイスに沙慈の思いを伝えようとするのです。

 4年を経て、刹那はかなり人間の感情の機微に興味を抱けるようになったようですね。刹那



 ところが、突然ルイスが苦しみ出します。

ルイス

 以前、初出撃した際の症状ですね。これが何の症状なのかは謎ですが、左腕の再生(義手?)やイノベイターとの関わりに関係しそうです。

 何かの錠剤を飲んで症状を抑えようとしていますが、これも既出。


 そこにビリーが登場。ルイスに駆け寄りますが...。

 以前、スメラギのところで刹那と会ったことがある為、ビリーは刹那がソレスタルビーイングであると暴露。


 ここで刹那は退却せざるを得ない状況になります。



 一方の、ティエリアとリボンズ。


 リボンズは、ソレスタルビーイングの壊滅は計画の中に入っていたと言い、本来ならば4年前に滅んでいたはずとしています。

 当然ティエリアは、その「計画」の正当性を否定。ティエリアはイオリアにガンダムを託された身であり、リボンズ達イノベイターが間違っていると考えています。

ティエリア


 リボンズはそんなティエリアを、ロックオンという私怨で動く人間に感化されたと非難。

リボンズ

 ロックオンを侮辱されたティエリアはリボンズに銃を向けます(それにしても、峰不二子のような拳銃の取り出し方だな...)。

 しかし、イノベイターの一人であるヒリング・ケアに阻止され、こちらも脱出を余儀なくされます。

ヒリング



 この刹那とティエリアの脱出タイミングはほぼ同時だったらしく、ちゃんと2人で逃げています。



 エピローグでは、今回のキーマンであるリジェネの呟きと、王留美の呟きで締めくくられました。


 リジェネによれば、イオリアは第3段階までを練りながらも、第1段階の紛争根絶に執着していたらしい。


「リボンズ・アルマークの計画か、ソレスタルビーイングの理念か...」


と呟いているところを見ると、「計画」は既にイオリアではなくリボンズ主導になっているのかも知れません。


 王留美は、


「どちらにしても、世界は変わる」


といつものような主張。

 この言動からすると、やはり王留美はイノベイターを利用している(もしくは、利用しているつもりになっている)んですね。



 エンディング後は、ダブルオーガンダムとセラヴィーガンダムで退避する刹那とティエリア。


「見つけたぞ、刹那。世界の歪みを。そうさ、僕たちはガンダムで...世界の歪みを破壊する!」

ティエリア


 そこに、


「ところがぎっちょん!」


とスローネの発展型・アルケーガンダムでサーシェス登場!

アルケーガンダム


「さぁ、始めようじゃねぇか!ガンダム同士による、とんでもねぇ戦争ってヤツをよ!」

サーシェス

で終了。


 サーシェスの「ぎっちょん」は反応が良かった為に制作側が気に入って使ってるんじゃなかろうか(笑)。

 次回はこの続きなので、今度こそサーシェス戦が見られそうです。

 にしても、スローネ・ツヴァイではなく、アルケーガンダムなる新型だったとは...。