いやはや、ガンダムでこんなにハッピーな気分になっていいんですかねぇ。
当方、ソーマ一押しなので、実に嬉しい回でした(笑)。マリーに戻ってから萌え度アップです。
サブタイトルは主として、マリーとしてのアレルヤとの再会、そしてソーマとしてのセルゲイとの離別を表しているわけですが、他にも該当するキャラが。
それはマリナ。
ちょっと無理はありますが、「再会」はシーリンとの再会だととらえています。
「離別」はマリナの王女という地位との離別ですね。アザディスタンは解体されてしまったわけですから。
それにしても、今回はセルゲイのカッコ良さがこれでもかと炸裂してました。
気が付けばアレルヤは「マリー」を連呼し、対するマリーは妙に饒舌。
アレルヤは脳量子波を失っているため、両者の実質的コミュニケーションは音声(マリーが言うところの五感)によるものです。
アレルヤは大人しい性格ですから、あんまり喋れない。
マリーは、これまで抑制してきた「優しい女の子」が表面化した為、堰を切ったように喋り出す。
この対比がイイのです。
そして、この、ある意味一方的なコミュニケーションを、ギュッと丸めて見せたのが、セルゲイ。
アレルヤに銃を向けるシーンの緊迫感。
マリーであることを徐々に認識していくにつれ、ソーマ・ピーリスとの別れを感じていく心情描写。
ソレスタルビーイングを憎悪しつつ、アレルヤ個人には感謝する気持ちがあるという葛藤。
アレルヤを、「娘にしたかった」ソーマ・ピーリスの良き伴侶と認めて、自ら身を引く男気。
素晴らしい。
セルゲイ人気は更に上昇したことでしょう。
ソレスタルビーイングに回収されたらマズいであろうアヘッドを、ほったらかして帰投するあたりにも、ささやかなアロウズへの反抗心が伺えます。
というわけで、今回はとにかくマリーの画像をキャプしまくりたい衝動を何とか抑制しました(それでも若干多めに)。
冒頭は、前回の戦闘シーンの続き。
今回はフォーマット破りになっていて、この冒頭の部分にしか本格的な戦闘シーンがありません。
今回のクライマックスは、ご覧のとおりアレルヤとマリー、そしてセルゲイのセリフの応酬ですから、この構成は正解です。
沙慈は結局撃てませんでした。
サブタイトルから、沙慈とルイスももしかして...と思いましたが、性急にならなくて良かったと思います。
今のところ、沙慈は非戦闘員であることを遵守したことになります。
イアンの、
「撃てなかったか...いいさそれで」
というフォローのセリフがいいですね。
一方、対ミスター・ブシドー戦では、苦戦する刹那がイアンに止められていたトランザムを発動。
今回も乙女座節は健在で、
「そうだ!これとやりたかった!」
と歓喜。ダブルオーガンダムにブシドー・アヘッドの左腕を落とされると、
「これ程とは...」
と感心します。
何か、常にハイテンションかつ余裕なのが凄いですな。
結局、イアンの懸念どおり、トランザムが途中でオーバーロードしダウン。
この「オーバーロード」という言葉、アニメによく登場しますが、プログラミング手法で言うところのオーバーロードではなく、いわゆる「過負荷」です。
ツインドライヴのプログラミングミスではなく、ツインドライヴの調整不足が原因ということですね。
当たり前ですけど。
そして、このダブルオーガンダムの状態を見た乙女座の男。
「何と、機体が万全ではないとは...ならば斬る価値もなし!」
と、ビームサーベルを鞘に収めます。
ミスター・ブシドー!いくら何でもカッコ良過ぎる!
...ではなく、苛立つジニンは、
「ミスター・ブシドー!いくら何でも勝手が過ぎる!」
との評。ミスター・ブシドーは、
「聞く耳持たぬ」
と冷ややかな返答。
何とも自分勝手かつ潔い男です。
さて、当然、ダブルオーガンダムを鹵獲しようとジニン小隊が群がってきます。
刹那の危機に、ケルディムガンダムとセラヴィーガンダム見参。
そして、スメラギが復活。戦況不利をすぐに感知し、戦術を提供します。
それは、ガンダム全機を後退させ、敵の連携を分断する作戦。
トレミーより高濃度粒子を発する魚雷を発射し、水飛沫によるスモークを発生させます。
これにより、有視界通信(恐らく光学的な通信手段のことを指すと思われる。後半でセルゲイがロックオンに送った光通信みたいな)を遮断、GN粒子により電波による通信も妨害されるといった算段です。
カティは戦術転換に気付いて撤退を指示します。
さすがはカティです。
通信の手段が限られる為、照明弾で撤退指示を出すのもリアル。
その一方で、アヘッドに抱きつくアリオスガンダム。
「もう離さない...マリー」
まさかモビルスーツ同士でこういうショットを作るとは思いませんでした。
そのままアリオスガンダムとアヘッドは墜落していきます。
カティはソーマの消息不明に焦ります。
「スミルノフ大佐に、何と報告すれば...」
と、セルゲイとの思想的関係の濃密さが伺われる一言。
ここからは、各陣営のシーンが交互に現れたりするので、一つ一つに絞っていきます。
まず、カタロン陣営。
とりあえず、ソレスタルビーイングの陽動により、カタロンの移動は成功。
移動中、失意のマリナは、
「刹那...」
と心ここにあらず。
クラウスは「第3支部」の所属だったらしく、合流した別の支部長に挨拶します。
ここで支部長より中東の状況が語られます。
支部長によれば、アザディスタンに正規軍が乗り込み、暫定政権を樹立させたらしい。
そして、連邦政府は暫定政権を中心に各国を解体し、中東を再編するといいます。
正規軍が乗り込む前に、サーシェスが破壊の限りを尽くしていますが、つまりこの連邦の動きはリボンズの意図するところだということ。
また、アザディスタンはマリナが刹那と接触したり、内情不安が非常に高かったことから、連邦の中東解体の踏み台にされた可能性が高いです。
勿論、マリナに悲劇を背負わすというドラマ的な意図なんでしょうけど。
「もはや、アザディスタン王国は存在しません...」
「そんな...アザディスタンが...」
崩れ落ちるマリナ。痛々しいですな。
その頃の連邦・アロウズはというと...。
セルゲイは自らソーマ捜索に出かけます。
親心...という類のものでしょうか。部下には「自らお出にならなくても」と止められていますが、無理矢理出て行きます。
そして、ルイスとアンドレイも捜索に。
「中尉をやったのも、どれもこれもガンダム!」
と、ルイスは呪いの言葉を発します。どんどん先鋭化していきますね。この画像、何となくイデオンのカーシャに似てるな...。
アロウズは早々にソーマの捜索を打ち切ってしまいます。
上層部やリントにとってはソーマの生死などどうでもいいことであり、ソーマに対してシンパシィのある人間は、アロウズ内部ではカティとルイスぐらいしか居ません。
超兵の特殊性を垣間見せているような気がします。
さらにその頃のソレスタルビーイング。
ロックオンとティエリアはアレルヤ捜索に出発。
刹那のダブルオーはツインドライヴが故障し出られません。
刹那が少し焦っているように見受けられるのにも注目。
そして、沙慈がガンダムの修理に協力する姿勢を見せるのもポイント。
「カタロンの人たちが、無事に逃げられるまでは、なんでもやるよ」
と言っていますが、この時点で実はかなりソレスタルビーイングに感化されてきているのではないでしょうか。
少なくとも私には言い訳っぽい感じに聞こえました。
では、お待ちかねのアレルヤとマリーの再会に関して!
...長くなったので「その2」にて。
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