#07 再会と離別と その1

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 いやはや、ガンダムでこんなにハッピーな気分になっていいんですかねぇ。

 当方、ソーマ一押しなので、実に嬉しい回でした(笑)。マリーに戻ってから萌え度アップです。


 サブタイトルは主として、マリーとしてのアレルヤとの再会、そしてソーマとしてのセルゲイとの離別を表しているわけですが、他にも該当するキャラが。


 それはマリナ。

 ちょっと無理はありますが、「再会」はシーリンとの再会だととらえています。

 「離別」はマリナの王女という地位との離別ですね。アザディスタンは解体されてしまったわけですから。


 それにしても、今回はセルゲイのカッコ良さがこれでもかと炸裂してました。


 気が付けばアレルヤは「マリー」を連呼し、対するマリーは妙に饒舌。

 アレルヤは脳量子波を失っているため、両者の実質的コミュニケーションは音声(マリーが言うところの五感)によるものです。

 アレルヤは大人しい性格ですから、あんまり喋れない。

 マリーは、これまで抑制してきた「優しい女の子」が表面化した為、堰を切ったように喋り出す。


 この対比がイイのです。


 そして、この、ある意味一方的なコミュニケーションを、ギュッと丸めて見せたのが、セルゲイ。

 アレルヤに銃を向けるシーンの緊迫感。

 マリーであることを徐々に認識していくにつれ、ソーマ・ピーリスとの別れを感じていく心情描写。

 ソレスタルビーイングを憎悪しつつ、アレルヤ個人には感謝する気持ちがあるという葛藤。

 アレルヤを、「娘にしたかった」ソーマ・ピーリスの良き伴侶と認めて、自ら身を引く男気。


 素晴らしい。

 セルゲイ人気は更に上昇したことでしょう。


 ソレスタルビーイングに回収されたらマズいであろうアヘッドを、ほったらかして帰投するあたりにも、ささやかなアロウズへの反抗心が伺えます。



 というわけで、今回はとにかくマリーの画像をキャプしまくりたい衝動を何とか抑制しました(それでも若干多めに)。

 冒頭は、前回の戦闘シーンの続き。

 今回はフォーマット破りになっていて、この冒頭の部分にしか本格的な戦闘シーンがありません。

 今回のクライマックスは、ご覧のとおりアレルヤとマリー、そしてセルゲイのセリフの応酬ですから、この構成は正解です。


 沙慈は結局撃てませんでした。

沙慈

 サブタイトルから、沙慈とルイスももしかして...と思いましたが、性急にならなくて良かったと思います。

 今のところ、沙慈は非戦闘員であることを遵守したことになります。


 イアンの、


「撃てなかったか...いいさそれで」


というフォローのセリフがいいですね。


 一方、対ミスター・ブシドー戦では、苦戦する刹那がイアンに止められていたトランザムを発動。

ダブルオーガンダム

 今回も乙女座節は健在で、


「そうだ!これとやりたかった!」


と歓喜。ダブルオーガンダムにブシドー・アヘッドの左腕を落とされると、


「これ程とは...」


と感心します。

 何か、常にハイテンションかつ余裕なのが凄いですな。


 結局、イアンの懸念どおり、トランザムが途中でオーバーロードしダウン。

トランザムダウン

 この「オーバーロード」という言葉、アニメによく登場しますが、プログラミング手法で言うところのオーバーロードではなく、いわゆる「過負荷」です。

 ツインドライヴのプログラミングミスではなく、ツインドライヴの調整不足が原因ということですね。

 当たり前ですけど。


 そして、このダブルオーガンダムの状態を見た乙女座の男。


「何と、機体が万全ではないとは...ならば斬る価値もなし!」


と、ビームサーベルを鞘に収めます。

ミスター・ブシドー


 ミスター・ブシドー!いくら何でもカッコ良過ぎる!

 ...ではなく、苛立つジニンは、


「ミスター・ブシドー!いくら何でも勝手が過ぎる!」


との評。ミスター・ブシドーは、


「聞く耳持たぬ」


と冷ややかな返答。

 何とも自分勝手かつ潔い男です。


 さて、当然、ダブルオーガンダムを鹵獲しようとジニン小隊が群がってきます。

 刹那の危機に、ケルディムガンダムとセラヴィーガンダム見参。

ケルディムガンダムとセラヴィーガンダム


 そして、スメラギが復活。戦況不利をすぐに感知し、戦術を提供します。


 それは、ガンダム全機を後退させ、敵の連携を分断する作戦。

 トレミーより高濃度粒子を発する魚雷を発射し、水飛沫によるスモークを発生させます。

 これにより、有視界通信(恐らく光学的な通信手段のことを指すと思われる。後半でセルゲイがロックオンに送った光通信みたいな)を遮断、GN粒子により電波による通信も妨害されるといった算段です。


 カティは戦術転換に気付いて撤退を指示します。

 さすがはカティです。

 通信の手段が限られる為、照明弾で撤退指示を出すのもリアル。


 その一方で、アヘッドに抱きつくアリオスガンダム。

アリオスガンダムとアヘッド

「もう離さない...マリー」


 まさかモビルスーツ同士でこういうショットを作るとは思いませんでした。


 そのままアリオスガンダムとアヘッドは墜落していきます。


カティ

 カティはソーマの消息不明に焦ります。


「スミルノフ大佐に、何と報告すれば...」


と、セルゲイとの思想的関係の濃密さが伺われる一言。



 ここからは、各陣営のシーンが交互に現れたりするので、一つ一つに絞っていきます。

 まず、カタロン陣営。

 とりあえず、ソレスタルビーイングの陽動により、カタロンの移動は成功。

 移動中、失意のマリナは、


「刹那...」


と心ここにあらず。

マリナ

 クラウスは「第3支部」の所属だったらしく、合流した別の支部長に挨拶します。

カタロン支部長

 ここで支部長より中東の状況が語られます。


 支部長によれば、アザディスタンに正規軍が乗り込み、暫定政権を樹立させたらしい。

 そして、連邦政府は暫定政権を中心に各国を解体し、中東を再編するといいます。


 正規軍が乗り込む前に、サーシェスが破壊の限りを尽くしていますが、つまりこの連邦の動きはリボンズの意図するところだということ。

 また、アザディスタンはマリナが刹那と接触したり、内情不安が非常に高かったことから、連邦の中東解体の踏み台にされた可能性が高いです。

 勿論、マリナに悲劇を背負わすというドラマ的な意図なんでしょうけど。


「もはや、アザディスタン王国は存在しません...」

「そんな...アザディスタンが...」


マリナ

 崩れ落ちるマリナ。痛々しいですな。



 その頃の連邦・アロウズはというと...。


 セルゲイは自らソーマ捜索に出かけます。

セルゲイ

 親心...という類のものでしょうか。部下には「自らお出にならなくても」と止められていますが、無理矢理出て行きます。


 そして、ルイスとアンドレイも捜索に。

ルイス

「中尉をやったのも、どれもこれもガンダム!」


と、ルイスは呪いの言葉を発します。どんどん先鋭化していきますね。この画像、何となくイデオンのカーシャに似てるな...。


 アロウズは早々にソーマの捜索を打ち切ってしまいます。

 上層部やリントにとってはソーマの生死などどうでもいいことであり、ソーマに対してシンパシィのある人間は、アロウズ内部ではカティとルイスぐらいしか居ません。

 超兵の特殊性を垣間見せているような気がします。



 さらにその頃のソレスタルビーイング。


 ロックオンとティエリアはアレルヤ捜索に出発。

ケルディムガンダムとセラヴィーガンダム

 刹那のダブルオーはツインドライヴが故障し出られません。

 刹那が少し焦っているように見受けられるのにも注目。


 そして、沙慈がガンダムの修理に協力する姿勢を見せるのもポイント。


「カタロンの人たちが、無事に逃げられるまでは、なんでもやるよ」


と言っていますが、この時点で実はかなりソレスタルビーイングに感化されてきているのではないでしょうか。

 少なくとも私には言い訳っぽい感じに聞こえました。



 では、お待ちかねのアレルヤとマリーの再会に関して!

 ...長くなったので「その2」にて。