ストーリー
ガルーダとユウヒの戦闘は激化、ユウヒは劣勢となる。蘭は超古代にも同じことが起こったのだと言う。つまり、救援に来たウオフ・マナフの軍勢を、超星神を奪ったボスキートが迎え撃ったという構図である。剣の機転により、ガルーダからボスキートを排出することに成功するが、ボスキートは逃亡を果たす。グランセイザーによるボスキート捜索は開始された。グランセイザーはボスキート殲滅のために作られた。グランセイザーの手でボスキートを倒すのだ! そんな中、蘭は水晶板の情報を引き出す能力により、自分は皆と違うのではないかという不安を抱えるのだった。
誠がボスキートを発見。増殖したボスキートを粉砕すべく、各トライブがシャッフルし戦闘に臨む。各々のチームは順調にボスキートたちを倒して行くが、最後に残った個体が他のボスキートの生命エネルギーを吸収し、巨大化を果たした! エネルギーの集合する胸の球体を狙って、天馬が捨て身の攻撃に向かう。
しかし、巨大化したボスキートは予想を超えた強さで迫る。ダイセイザーで迎え撃つも苦戦を強いられるが、堀口博士がボスキートの力を封じる装置から光線を発射。そこにダイセイザーのハイパーバーストが炸裂、ついにボスキートを討ち果たした! 博士のおごりで打ち上げ! そんな中、野花にルカの面影を見出した天馬は、ボスキートを倒したと、そっと報告するのだった。
解説
殆どクライマックスなノリのボスキート最終編。12人全員装着、トライブをシャッフルしたチーム編成など、見所満載。超古代で起こったこともほぼ判明し、ボスキートこそが超古代人類の滅亡、そして現代のウオフ・マナフの攻撃の元凶であることが作品内外での周知となった。一方で、それほど危険なボスキートをなぜベルゼウスが蘇生させたのか、という新たな疑問も生まれることとなる。
ストーリー上の謎は今後紐解かれるとして、今回のポイントをざっと列挙してみよう。まずはガンシーサーとリヴァイアサンへのダイブインが、豪と愛によって行われたこと(愛の「ハイタイド・ブレイク!」にシビれる)。ガルーダをボスキートより奪回する手段が、ガルーダ自身の搭乗者保護機能を利用するというSFマインドを感じさせる趣向であったこと。ボスキート捜索に動く素顔のグランセイザーたちの、それぞれの技能を生かした捜索方法。涼子、直人、仁という微妙なメンバーで捜索チームを組んでいたこと。バナナを手にした天馬。などなど。
また、ボスキートが単独トライブには滅法強いことに加え、ボスキートが増殖するという設定を生かし、グランセイザー12人が総勢で必殺技を連発するという、豪華極まりない画面作りを成しえている。再々触れてきたことだが、グランセイザーというシリーズは、ストーリーの回転をキャラクターに担わせるのが実にウマい。一旦「元凶」との決着がついたところで、クライマックスまでどのような展開が待っているのか!? 期待は尽きない。