ストーリー
ボスキートの脅威は去っていなかった。兜山で、次々に人々が消息を絶っていた。警察も事件を関知し、豪はメールで各人に連絡する。一方で堀口博士は、ボスキートを封印していた装置の破片を水晶板に接触させることにより得られる情報を蘭に解読させる。蘭は超古代の戦争の意味が分かったと言う。何と、地球人は超古代にボスキートにより絶滅の危機に瀕しており、ウオフ・マナフに助けを求め、自らは超星神とグランセイザーを開発してボスキートに対抗しようとしていたと言うのだ。
蘭がそのことを伝えるさなか、仁と誠はボスキートと戦闘状態に陥る。危機を直人の加勢により脱し、仁と誠の合体技によってボスキートの動きを封じる。しかし、ボスキートはすぐにその呪縛を解き放ち、増殖した上で再び仁たちに襲い掛かる! そして、ユウヒが出動。兜山を封鎖すべく行動を開始する沖田。だが、ユウヒに倒されたボスキートが別の個体に合体し、パワーを増してしまう。
さらにボスキートはガルーダにダイブインし、グランセイザーに攻撃を仕掛ける。直ちにガルーダに対抗するユウヒだったが・・・。
解説
「解明!」としつつ、核心までは今一歩語られなかったが、重要な意味を持ったエピソード。古代地球を襲撃していたのはボスキートであり、ウオフ・マナフは地球を救援にやってきたという驚嘆の情報が語られる。元々「ウオフ・マナフ」とはゾロアスター教における「善なる意思」という意味を持つ言葉であり、ネーミングの妙を感じさせる秀逸な展開となった。しかしながら、水晶板の情報には様々な操作がなされている可能性があるため、まだまだ全てが解明されたわけではないのが今後のポイントとなりそうだ。
超古代の情報以外の部分では、主にグランセイザー対ボスキートの激しい戦闘が描かれる。珍しい仁と誠のタッグでは、互いに皮肉を応酬しつつ戦闘では素晴らしいコンビネーションを見せる。さらに直人と炎のトライブを加えた乱戦では、これでもかというほどの高速立ち回りで魅せるアクションが展開。また、グランセイザーのやられっぷりも危機感を煽る。
加えて、ユウヒ対ガルーダという予想だにしないカードが巨大戦を盛り上げ、安易にボスキートを巨大化させない配慮が嬉しい。装着後でのガルーダの攻撃による爆破シーンもさることながら、素面での爆破シーンにまで及ぶという凄さ。爆破の激しさが俳優陣に直接演技を超えた部分で迫っているのが画面より感じられ、相当な迫力だ。ボスキート戦が回を追うごとに激しくなり、本当にクライマックスが楽しみな展開だ。