ストーリー
国防省の研究所を、何者かが急襲! その影は、生きていたロギアだった。ロギアはホロスナイパーとダイロギアンを易々と奪取し、ダイロギアンで飛び去った。
その頃、誠は戦場カメラマンの先輩である加賀裕二と久々に出会う。戦場カメラマンとしての技術と精神を叩き込んでくれた加賀を誰よりも尊敬し、兄のように慕う誠は、喜々として加賀と言葉を交わすが、加賀のパートナーになって欲しいとの申し出に、グランセイザーとしての戦いを安易に告白するわけにもいかず、言葉を詰まらせる。そこへ、ロギアの襲撃! ゴルビオンへと装着する誠。加賀は思わずカメラにその戦いを収める。執拗な攻撃を加えるロギアに、天馬、仁、辰平が加勢するが、ロギアは優勢のまま退却してしまう。加賀は、誠が自ら武器を振るって戦うことに苦言を呈す。
ロギアは作戦を転換。蘭を襲撃・拉致し、涼子を、ギグファイターとの乱闘の中捕らえる。蘭と涼子を探す辰平も、油断から囚われの身に。ダイセイザーへの合神を阻止し、一気にグランセイザーを叩く作戦だ。囚われた3人に危機が迫るそのとき、蘭は水晶板から得た戦闘機グランビークルの情報を呼び起こし、未加に伝える。炎のグランビークル・フレイムトライバーを得た未加は、ギグファイターの集団に苦戦する仁と剣の戦況を打開し、果たして仁と剣は囚われた3人の救出に成功する。ダイロギアンで出るロギアだったが、出撃したユウヒを作動不能にするも、4台のグランビークルと超星神の前に、呪いの言葉を残して退却。ロギアとの戦いはまだ続くのだ!
解説
まさか(予想通り?)の復活となった、インパクター・ロギアが活躍するアクション編。誠がらみのエピソードも挿入され、改めてグランセイザーが自らの意思とは関係なく戦いへと招聘された、宿命の戦士であることが認識される。このあたりを、実にさらりと自然に描くところが、グランセイザーの美点だ。
ロギアは、以前の冷静すぎる立ち振る舞いからは一変し、セリフのトーン、芝居のテンション共に高めで、もはやウオフ・マナフの意思とは全く関係なく、個人的な動機で活動していることが伺い知れる。ただし、戦闘に関しては一定の余裕を持ち合わせているようで、キャラクター性を損なうことなく、感情表現することに成功していると言えよう。
ロギア復活だけでも相当なトピックだが、さらにグランビークルの登場や、華麗な素面ロギアのアクション、タリアスVSロギアXのトリッキーかつ立体的な素晴らしいアクションなど、見所満載。他にもポイントとして、グランセイザーの面々が、連絡手段をナックルライザーより携帯電話優先としていることや、辰平の「愛に言いたいことが」という気になるセリフをチェック。