第25話「暗躍!新たなる敵」

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ストーリー

 平和な日々が続き、堀口研究室には堀口博士、未加、剣が居るいつもの風景に戻っていた。そこに現れる天馬。未加のグランセイザー覚醒の話題で盛り上がる。当時、堀口研究室に掃除のアルバイトで来ていた未加は、堀口博士の発見した水晶板に興味を持つ。ふとしたことから水晶板を床に落としそうになったとき、未加がそれに触れる。一瞬にして閃光に包まれる研究室。そして、堀口博士のカツラも飛んだ!

 盛り上がる彼らの元に、堀口博士の盟友、土方里子が現れる。里子はウオフ・マナフが宇宙の秩序を守っていること、そのために地球を攻撃する意思があること、グランセイザーをウオフ・マナフに差し出せば、地球への攻撃は中止されることを告げる。余りに詳細な里子の情報に疑念を抱く堀口博士。

 一方、堀口博士にオーダーされたスーツを持ってきた仁、近くを通りかかった豪、未加に本を返しに来た愛を交えて思い出話に話を咲かせていたグランセイザーだったが、堀口博士の危機に装着して参上! 何と里子にはシェオール星人・ステュークスが憑依しており、堀口博士を騙してグランセイザーを無力化する作戦だったのだ! 6人のグランセイザーの前に敗走するステュークス。新たな敵が暗躍し始めた!

解説

 第3部開始エピソードであると共に、総集編という大胆不敵な構成。制作側の自信の程が伺える。総集編としての内容はというと、コミカルに描かれる未加の覚醒など新しいエピソードも交えつつ、テンポの良い編集で好感が持てる。アクションや巨大戦など、ツボになるシーンもしっかり押さえられているが、何故か天馬が未加にノックアウトされるシーンも多めに挿入されていたような気がする。

 ステュークスという新しい敵が登場するが、全編が何となくコミカルであるのに合わせ、ステュークス自身もかなりコミカル。とは言ってもおふざけに走るあからさまなコミカルさではなく、ウオフ・マナフでの窓際族を思わせる味付けや、グランセイザーに一斉にキックを浴びせられて退散する姿など、宇宙人としての妙なリアリティを重視している演出が心憎い。そのアクションシーンでは、ギグファイターを交えた乱闘(!)が展開され、短いながらも各人が個性的なアクションを演じていることに注目したい。