第19話「出撃!ガンシーサー」

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ストーリー

 ガルーダとリヴァイアサンは、クラウドドラゴンに回収され、稼動不可能な状態となった。残るドルクルスとガンシーサーで、ガントラスを叩くしかない。蘭は直人を探す。その直人は、孤独な少年健太に拳闘の特訓を施していた。直人は健太に自分の幼少の頃を重ね合わせ、健太を守る事を誓っていた。当然のように蘭の言うことには耳を貸さない様子だ。ところが、蘭を襲ったルシアと対峙した際、直人は隙を突かれ、健太は傷を負ってしまう。直人の様子に焦る蘭だが、涼子は意外にも直人の合流を確信していた。

 そんな折、またもガントラスとルシアが出現。ルシアには未加=ミトラス、豪=トラゴス、天馬=タリアスが、ガントラスにはドルクルスが挑む。しかし、ドルクルスは防戦一方になってしまい、さらに蘭が合流した対ルシア戦もピンチになってしまう。そこへ、健太の強い意志を受け取った直人が現れ、一気に形勢逆転、ルシアを退却に追い込む。

 ついに大地のトライブはガンシーサーを召喚、涼子の操るドルクルスと直人の乗るガンシーサーで、ガントラスに立ち向かう。両超星神の一撃が決まった! と思いきや、再び立ち上がり、猛攻を仕掛けるガントラス。ついにすべての超星神が稼動不能に・・・!

解説

 直人がグランセイザーの仲間たちに少しずつ心を開いていく契機となるエピソード。本筋は、直人が健太少年との交流から、仲間とは何かを逆に教えられるというものだが、決して陰鬱にはならず、むしろカラッとした爽やかな作風になっている。涼子が天馬に連れられて行ったことに対する未加と仁の反応の面白さや、洸の冷静振りなど、ちょっとしたキャラの演出が光る。

 グランセイザーが久々に大挙登場するとあって、実は見せ場がかなり多い。冒頭では、蘭、直人、涼子、天馬とルシアの素面での立ち回り、中盤では、装着後のグランセイザーとルシアXがアクションを繰り広げる。特に素面アクションのキレは、目を見張るほどのクォリティで、これを吹き替え無しでやっていることには、ただ驚嘆するばかりだ。

 さらに、タイトルからも想像できるように巨大戦もふんだんに盛り込まれている。各超星神の重量感を強調する瓦礫の粉砕や、リアルな空気感が素晴らしい爆破テクニックなど、特撮関係があまりにもノっているのが分かる。ガントラスのミサイル乱れ撃ちに象徴される徹底した兵器振りが、敵ながら格好良過ぎる。一方で、涼子と直人の関係が、ファンにとっては気になるところ。