ストーリー
ロギアの手に落ちたガントローラーによって、ついに起動されたガントラス。天馬と愛は合流した誠=ゴルビオンと共にインパクターに挑むが、ガントラスの猛攻の前に防戦一方となる。これまでかと思われたその時、突如ガントローラーは機能を停止、ガントラスも停止してしまう。和久井博士は密かにガントローラーの要となるチップをすり替えていたのだ。
和久井博士は重傷を負い、愛と洸の勤める京南大学病院へ搬送される。一命は取り留めたが、予断を許さない状態だった。愛は和久井博士よりガントローラーのチップを受け取る。だがしかし、インパクターの手は早かった。ルシアは難なく和久井博士を捕らえると、愛にチップの引渡しを要求。この時、愛は和久井博士が実の父親であったことを知り、チップを渡してしまう。
その頃、天馬と未加は誠と共にロギアを追っていた。ロギアの能力に翻弄されつつ、何とか戦闘に持ち込むが、ルシアが手に入れたチップにより再びガントラスが起動! 窮地に陥るグランセイザーはガルーダとリヴァイアサンを召喚するが、ガントラスは予想以上に強力だった!
解説
ガントローラーをめぐる攻防戦と、和久井博士と愛の関係とを絡めて展開される娯楽編。ただし、娯楽編とは言え、グランセイザーにとってはピンチの連続で、専らインパクター側の強さを描写するものとなっている。
前回がドラマ中心だったのに対し、今回はアクションと特撮がこれでもかとばかりに盛り込まれている。必見は久々の素顔の未加の立ち回りである。グランセイザーも、久々に多人数が登場し、ピンチ編を盛り上げている。ただ、相手はロギア一人だったり巨大なガントラスだったりするので、アクション自体はそれほど派手ではない。
やはり今回はガントラスが全てであろう。他の超星神に比べ、重量感の演出に重きを置いているようだ。その「重さ」が数々の能力を倍加させているような描写が、色々な部分に盛り込まれている。一方で、ロングショットでワンカット変形するガルーダにも注目。バンクによらない変形シーンは、特撮モノではありそうで殆どなく、今後他の超星神の変形シーンにも期待したいところ。