ストーリー
強盗容疑者の赤木淳也の友人である早乙女蘭は、参考人としてパトカーで連行されるが、カリンの放った謎の光弾によってパトカーを爆破され逃れる。カリンは蘭がグランセイザーであることを知っており、仲間に迎えるべく画策する。
一方、警官・神谷豪は、先輩警官に重傷を負わせた淳也を追い詰める途中、セイザートラゴスに覚醒、淳也をあと一歩で殺してしまおうとする。そこへ天馬が現れ、ここに炎のトライブとの邂逅を果たす。
カリンに捕らえられた蘭は、風のトライブの仲間になることと引き換えに、淳也を助けて欲しいと迫る。仁=ダイルはそれを引き受けるが、淳也を追う豪=トラゴスと戦闘に。そこに天馬と未加も参戦!
解説
これまでで最も緊張感溢れる好編。大地のトライブとの運命的な出会いがハイ・テンポで語られる。真っ直ぐすぎる熱血警官・豪のキャラクターにユーモアがあり、殺伐感が押さえられている点も評価できる。
カリンの不気味な行動はさらにエスカレート。その下に集う風のトライブでは、仁とその他の二人のポリシーの違いが如実で、なかなか笑える要素である。蘭にほだされる仁の惚れっぽいキャラクターが秀逸だ。
トラゴス登場に的を絞りながらも、周囲のドラマがどんどん回転していくという構成は圧巻で、次回のヴィジュエル登場まで違和感なく繋いでいくのだろうと勝手に想像をしているのだが、このテンポをずっと続けていくパワーを、この作品は充分内包していると思う。