「超星神グランセイザー」は、東宝が久々に放った特撮ヒーロー・ドラマである。
黄道12星座をモチーフとした12人の戦士が、それぞれの思惑の元、互いに衝突するという構造を持ったそのストーリーは、格別新しいものではないが、炎や風といった属性ごとに結成される「トライブ」や、「超星神」と呼ばれる巨大変形ロボットが登場するなど、アニメーション作品もかくやと言う贅沢な内容で、見る者を魅了する。
12人それぞれの素顔を重視したドラマづくりや、脇を固める重要な人物も魅力的で、濃密なドラマを展開した。
作中の「グランセイザー」とは?
「グランセイザー」とは、超古代文明が作り上げた戦闘スーツを身に纏うことのできる戦士のことである。
戦闘スーツを纏う資格は、各人の有する遺伝子に依存し、超古代文明におけるスーツの開発者もしくは組織によって、何らかの遺伝情報操作を施された人間の子孫が有資格者ということになる。
グランセイザーにはそれぞれ黄道12星座のモチーフと、四大元素の属性が与えられており、四大元素の属性ごとに3人で構成される「トライブ」と呼ばれる組織を結成する。「トライブ」を結成したグランセイザーは、「超星神」とよばれる巨大変形ロボットを起動することが可能になる。
「トライブ」とは?
12人の戦士にはそれぞれ星座のモチーフとは別に、炎・風・大地・水といった四大元素の属性が与えられている。それぞれの属性の構成員数は3人ということになり、属性ごとに3人で結成されるのが「トライブ」である。
元々黄道12星座には四大元素の属性が考えられており、12星座を円上に並べて同じ属性を直線で結ぶと、正三角形になるよう配置されている。これは本編のエンディングで戦士紹介を行うコーナーにて確認できる。
「超星神」とは?
「ちょうせいしん」と読む。「トライブ」を結成することにより起動が可能になる巨大変形ロボットである。動物または昆虫などをモチーフとしたライブモードと、人型のウォーリアモードの2種のモードがあり、それぞれ独自の戦闘スタイルを持つ。
超古代においては量産されており、比較的生産性に優れていたと思われるが、現存している機体は恐らくフラッグシップ・モデルで、量産型に変形機能があったかどうかは不明。
「装着」と「ナックルライザー」
「装着」とは、戦闘スーツ・グランセイザーを身に纏う際のコードであり、「装着」プロセスは一定のポーズと共に「装着!」と叫ぶことにより行われる。
「装着」の際、左手の甲に現れる装着用機器が「ナックルライザー」である。
ナックルライザー